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複雑流体研究室

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複雑流体研究室

ナノ・マイクロスケール材料分散系における自己組織化現象とそのナノテクノロジー、バイオサイエンスへの応用

 複雑流体 (complex fluid) とは、数ナノメートル~数マイクロメートル程度の大きさの内部構造をもつ流体のことで、インク、コーヒー、牛乳、血液など我々の身近に存在します。このような流体は様々な興味深い特性を示し、すでに自動車のクラッチやダンパーの作動流体や、液晶モニターなどに応用されています。さらに最近では、複雑流体内部の微細構造をナノテクノロジー、バイオサイエンスや医療などに応用しようとする先端的研究が盛んに行われています。

 動画は当研究室で行っている研究の一例を示したもので、水中に分散した直径数マイクロメートル(1,000分の1ミリ)の鉄を含んだ微粒子からなるマイクロマシンです。このような粒子に磁界を印加すると、粒子が鉄を含んでいるために磁気を帯びて磁界の向きに互いに結合します。このような自発的な構造形成のことを自己組織化現象といいます。さらに磁界の方向を回転させることによってこの粒子の集合体を転がして自由に動かすことが出来ます。当研究室ではさらに小さい数ナノメートル(100万分の1ミリ)の粒子を用いた研究も行っており、そのような粒子を用いればナノマシンを作ることも出来ます。このようなナノ・マイクロマシンは、薬を体内の患部まで運ばせて副作用無しに治療を行うドラッグデリバリーシステムや、交流磁界中で粒子が発する熱を利用した新しいガン治療など、様々な応用が考えられます。このように本研究室では、ナノ・マイクスケールの材料が液体に分散した溶液を対象とし、その自己組織化現象に関する基礎的研究およびそのナノテクノロジーやバイオ・医療への応用化研究を行っています。


森本 久雄 教授

専門分野:複雑流体、ナノ・マイクロスケール材料の自己組織化現象とその応用に関する研究、等