1. トップページ
  2. 国際文化コミュニケーション学科
  3. 「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト 第2回講演会を開催しました。
MENU CLOSE

「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト 第2回講演会を開催しました。

  • English
  • 日本語

「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト講演会2 開催

講演者 :ファザール・ハリク氏(パキスタン)
 ドーン・メディア・グループ リポーター 、文化活動家
国際文化会館・国際交流基金招聘 2017年度 アジア リーダーシップフェロー
テーマ :《文化活動家から見た世界情勢》
平和・反映・調和のシンボルとしての文化遺産(言語:英語)
日時  :2017年10月25日(水) 9時00分~10時30分
場所  :6209教室 (6号館2階)

 

10月25日、「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト第2回講演会が開催されました。 講演者ファザール・ハリク氏は、パキスタンのジャーナリスト、文化活動家で、政治、文化遺産など多様な分野で著作活動も行っています。今回の来日は、国際文化会館・国際交流基金共同開催「アジア リーダーシップ・フェロー・プログラム」事業のフェローとしての招聘によるものです。
講演のテーマは、「文化活動家から見た世界情勢――平和・反映・調和のシンボルとしての文化遺産」。質疑応答も含め、英語で実施されました。パキスタンは、仏教、ヒンズー教、イスラム教という3つの宗教に関わる豊かな文化遺産に恵まれた国です。世界の大国の利害関係の錯綜の中で発生したテロリズムにより深刻な破壊、人権侵害が発生しましたが、今は平和が戻りつつあり、さまざまな産業も発展しています。ハリク氏は、さまざまな宗教が調和とともに共存していたガンダーラ美術の例を引きながら、世界中の人々を集わせる魅力を持つ文化遺産と、世界中から人を集めなおかつ土地の人々を豊かにするものとしてのツーリズムが世界の中で果たす重要な役割を指摘し、それらは、これからの世界の平和と共存のシンボルである、とします。
この講演では、同じアジアの国でありながら、必ずしも日本でよく知られているとは言えないパキスタンのさまざまな姿も紹介されました。その中でハリク氏が指摘したのは、パキスタンというと、
「イスラム」、「危険な国」というレッテルが常に貼られ、そのイメージが独り歩きしてしまうという事態が生じていることです。確かにテロリズムによる不安定さは残るものの、もともとイスラム教においては、異なる宗教への寛容が教えられていたということ、パキスタンには豊かな自然があり、さまざまな産業もあり、実は日本企業とのかかわりも深いということなど、今回の講演ではこれまで私たちが理解していなかったパキスタンの姿を知ることができました。
最後の30分間は質問に充てられましたが、学生たちから多数の質問が出て(すべて英語)、活発な国際交流の場となりました。

 

                       f1 f2

 

以下に、ハリク氏自身が提供した講演会の英文のレジュメを添付します。ここには、文化遺産を通して世界に平和・共存・調和を作り出していこう、というハリク氏のメッセージが込められています。


Presentation Topic: Cultural Heritage: The Symbol of Peace, Prosperity, Harmony

Today, Pakistan, a South Asian country is in the grip of terrorism, extremism and Talibanization (mainly Islamist extremism) and is known as an extremist country to the outer world. 
The terrorists in the country not only targeted the social fabrics of the country but also its unique cultural heritage comprised of some oldest civilizations. One among the many is Gandhara civilization which for its uniqueness and its beautiful art is famous all over the world.
The rich archaeological heritage of the pre- and post-Gandhara civilization in the northern parts of Pakistan, including Peshawar, Taxila, Mardan, Takhtbhai and Swat, holds immense importance for the Buddhists, Hindus and even Muslims living in Asia.
However, the rich archaeological heritage is in danger from weathering and neglect. Vandals and militants have defaced them. They are fading fast and urgently need a well-thought-out preservation strategy by the Pakistan’s Archaeology Department to protect them from vandalism.
If the government takes serious steps to protect, preserve and open them for national and international public, the heritage in the valley has both the potential to play a vital role to bring the followers of Buddhism, Hinduism and Islam living in Asia on one page, and to promote the tourism industry and boost the country’s economy.
In my presentation I will introduce Pakistan, Talibanization (terrorism) in the country and will talk on how the extremism paralyzed the who society. I will also discuss that how cultural heritage can bind people of different religions and countries in harmony, and how cultural heritage can bring peace and love among the people of Asia.

Fazal Khaliq
Cultural Activist/Journalist
Asia Leadership Fellow, 2017, Japan
Pakistan