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地盤環境学研究室

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地盤環境学研究室

 総合テーマ:土壌浸透水のモニタリングと緑化から環境負荷を軽減

私達の地盤環境学研究室では、我々が安心して生活する上で重要なファクターである「地盤」と「環境」について研究しています。私達が住む日本は特殊な地形で構築されています。社会インフラの増加やメンテナンスと共に、構造物等を建設又は補修・保全する際に、「地盤」はとても重要で、その土地々々により土の種類や性質が異なり、その土地の周辺「環境」も重要です。これらを踏まえた持続可能な社会を構築することが、今後の建設技術者の役割だといえます。例えば、構造物の施工時における建設廃棄物の削減や再生可能な廃棄物資源の循環システム、環境保護が求められています。人口増加や市街地の発展に伴い、再生可能な資源廃棄物、分離できない廃棄物の増加により、最終処分場のキャパシティ超えが目前にまで迫っています。こういった背景から当研究室では、関東一円に分布する火山灰質粘性土(関東ローム)の物理化学的性質や浸透水の諸問題に関係する研究。再生可能な資源である、建設発生木材や上下水汚泥を混合した緑化基盤材ののり面緑化の研究などを行っています。下の写真は昨年川越キャンパスの旧西門の裸地斜面を緑化したものです。

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「複数の廃棄物を再資源化した緑化基盤材の植生工における性能について」

下水汚泥や浄化発生土および建設現場の除根、伐採木等を利用した緑化基盤材によって、のり面に植物生育基盤を吹付け、生育基盤材の表面に植物の毛細根に似た短繊維をマット状に不織布化したものを敷設し、生育基盤材の侵食・流失を防ぐとともに植物の生育を促進させる環境緑化技術「のり面緑化工法」が注目されています。この技術は、下水汚泥や建設発生木材の利用促進はもとより、短繊維マットと複合することで緑地造成の資材として有効利用でき、吹き付けられた生育基盤や種子などの流出を未然に防ぐことで緑化工の品質を挙げています。更に、再処理材が安価で経費面で有利、工期短縮が可能であること、のり面緑化工の品質、コスト、工期の諸点で優れています。また、廃棄物処分されていた地域資源を多量に安全な形で還元するという、自然保護や安全衛生の理念に適したリサイクル緑化工法です。

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「土の保水性試験に関する研究」および、「土壌水分計に関する研究」

近年、ゲリラ豪雨や集中豪雨などの異常気象による降雨が多発し、斜面崩壊などの土砂災害が発生しています。最近では2012年9月に京浜急行線や2013年6月に広島市廿日市市で土砂崩れが発生し、死傷者が出てしまいました。こういった背景から我々は、土の保水性に着目し研究を行っています。土の保水性とは、ある圧力下に土がどれだけ水を保持できるかということで、土砂崩れの解析において、利用されるデータです。土の保水性試験は複数の試験方法があります。しかし、現地のデータと室内試験の結果を比較すると双方の結果が異なってしまいます。これでは、精確な解析等に利用できないなどの問題が生じます。我々の研究は、室内試験で現地のデータに近い結果を求めようと試験方法の考案・実験を行っています。また、土壌水分計と呼ばれる土の中の水分量を測定する機械の精度向上のため、補正方法(厳密には較正)の検証を行っています。土壌水分計は斜面などに設置し、土の水分量を計測することで土砂災害予測に利用できるのではないかと期待しています。

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ishida石田 哲朗  教授

専門分野: 地盤工学、地下水工学、廃棄物の再資源化、等
担当科目: 地盤工学、地盤環境学、水と土の科学、他

山梨県甲府市生まれ(本籍は長野県)
趣味は、映画鑑賞(レンタル店から)、麻雀、家の掃除、他

地盤環境学研究室 [PDFファイル/867KB]

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