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所長挨拶

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新所長挨拶

後藤先生

 アジア文化研究所の前身であるアジア・アフリカ研究所が呱々の声をあげたのは1959年のことであった。それ以来今日に至るまで絶えることなく研究活動を展開し、まもなく還暦を迎えようとしている。その間、1963年にはアジア・アフリカ文化研究所、2002年にはアジア文化研究所と名称こそ改められてきたが、「アジア・アフリカ地域の文化の諸相について、基礎的かつ総合的な研究調査をおこない、その成果を発表し、これらの地域との友好・親善をはかり相互の繁栄に寄与することを目的とする」という設立の理念は、いささかも変わることなく今日に受け継がれてきた。

 設立当初、研究員の手弁当で始まった共同研究も、時代の趨勢の中で競争的に配分される外部資金も多様化してきたことから、これに挑戦して共同研究の実をあげていく方向が模索されるようになった。1986年、91年と2度にわたり日本私学振興財団学術振興資金助成を受け、97年には日本私立学校・共済事業団学術振興研究資金助成を受けて、アジア地域の文化に関わる総合的研究を実施してきた。これらの実績の上に2002年には文部科学省「私立大学学術高度化推進事業」の一つである学術フロンティア推進拠点に選定され、8年間に及ぶ共同研究を実施してきた。

 現在、40名以上を擁する研究員、80名近い客員研究員らの研究成果は年に一度刊行される研究年報の他、研究叢書などに発表され、斯学の発展に寄与しているところである。本研究所には貴重な資料、稀覯本も多数蔵されているので、そのデジタル化を進め、内外の研究者によるアクセスを容易にするよう努めている。また、国内外の研究機関との連携による研究も盛んに行われており、2017年には、中国有数の日本研究機関である遼寧大学日本研究所と研究協力協定を締結するに至った。

 本研究所の研究対象とするアジア地域は、文化的にも、そこに居住する人々の価値観の面においても多様性を誇っている。今日、グローバル化の名の下にある特定の価値なり文化なりが画一化を求めている中で、我々はアジアに暮らす人々の目線に立ってその固有の文化や価値観を評価し、描き上げることを通じてこの世界の平和に寄与したいと念願している。

※松本誠一先生任期満了に伴い、2018年4月1日から後藤武秀先生が所長となりました。

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