都市環境デザイン学科

自然と調和した都市システムを生み出すスペシャリストを育成。

水工学研究室(青木宗之 准教授)

河川生態を考慮した安心・安全な川づくり

河川中の樹木や植生が流れや生態系に及ぼす影響について

地球温暖化による気候変動の影響により、降雨量が増大傾向にあり、洪水が多発しています。そのなかで、特に河川中に繁茂している樹木は、流水の阻害となるため、洪水時には氾濫しやすくなる可能性があります。そのため、樹木の伐採等を実施し、樹木管理を行いますが、樹木が鳥類や哺乳類の住み家となっている場合が多いといえます。

樹木は洪水にとっては悪い影響を与える一方で、動物などには、なくてもならないものです。また、河川中に樹木があることにより、河川景観の向上にも繋がっているといえます。

本研究では、洪水に強く、河川生態や河川景観を考慮した樹木の管理手法・形態を現地調査や模型実験等からアプローチします。

魚道の流れと魚の行動について

魚道は、堰やダム等の河川横断構造物がある場合に、魚類や甲殻類の遡上・降下を助けるために設けられます。

魚道は、①プールタイプ、②ストリームタイプ、③オペレーションタイプに大きく分類されます。このなかで、③は人為的な操作が必要な魚道です。①では階段式魚道が古くから用いられてきており、最も多く存在すると言われています。また、②では粗石魚道が景観の調和等も考慮され、新たに提案されています。

本研究室では、「階段式魚道」と「粗石魚道」に着目し、魚がよりスムーズに遡上できるような方策を考えるために、実験や現地調査を行っています。

この研究室を希望する方へ

水(河川・海・ダム・湖沼など)に興味を持っている方、水遊びが好きな方、研究内容に少しでも興味を持って頂けた方、他にも、体を動かすことが好きな方、考えることが好きな方、などなど。

多くの方が、最後の学生生活です。大学生活が笑って終われるように、また、最終成果が次に繋がるように、一緒に取り組んでいきましょう。