建築学科

デザインするのは、快適で安全な建築、まち、そして生活。

木造建築・構造工学研究室(高岩裕也 准教授)

先端技術で伝統木造建築物を守る

高岩研究室は、現代の科学をもってしても未だ解明されていない伝統木造建築物の諸特性について研究をおこなっています。

伝統木造建築物=古いものというイメージを持つ人がいますが、歴史を振り返るとどうでしょうか?実は、いつの時代の技術者たちも、その時代の先端技術を駆使して伝統木造建築物を創り、守ってきました。例えば、大陸の大規模な木造建築物を構築する技術を取り入れたり、西欧工学が導入された際に鉄骨トラスを補強に用いたり・・・

伝統木造建築物に携わる技術者は、その時代の最先技術を用いることで、未来に対して技術のバトンの受け渡しができると考えています。これこそが我が国の「伝統」であり、伝統木造建築物に関わる人にとっての責務であると考えています。

そのために、伝統木造建築物に限らず、幅広い分野の先端技術を学びながら、様々な研究に日々挑戦しています!

伝統木造建築物の改修現場での調査

この研究室を希望する方へ

伝統木造建築物は、私たちが生まれるよりもずっと前の古くから多くの人々が関わり、修理・修復して今日まで現存してきました。研究の対象が、歴史的価値の高い建築物であることを自覚し、敬意を持って研究活動できる人が望ましいです。

また、研究で得られた工学的知見を社会へ還元しなければ、伝統木造建築物を守ることに繋がりません。学会での発表や論文の投稿などに積極的に取り組める人を希望します。研究の更なる高度化を目指して、大学院へ進学する人も歓迎します。

さいごに・・・未来のことは誰にもわからないので、どの学びがどのようなことに結びつくかは誰にもわかりません。今の知識や経験で考えられる範疇で、未来のことを考えて先回りするような活動をするのではなく、今本当にやるべきことを見極めて取り組むとよいと思います。学生時代は皆さんが思っているよりも短く、限られたかけがえのない時間です。その時間を一瞬たりとも無駄にしないでください。

皆さんと一緒に建築学を研鑽する日を楽しみにしています!