応用化学科

持続可能な社会の実現に応える化学。

ダイヤモンド研究室(蒲生(西谷)美香 教授)

新しい炭素材料(ダイヤモンド、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー等)の化学合成に関する研究

液体であるアルコールの中で、カーボンナノチューブやダイヤモンドを化学的に高速合成する方法を開発し、その方法で実際に合成した新しい炭素材料の構造や性質を調べる、材料化学の分野で研究を行っています。合成した新しい炭素系材料について、応用につなげる研究にも取り組んでいます。阿寒湖のマリモに形がよく似ている、球状のナノ炭素複合材料「マリモカーボン」を合成し、燃料電池の電極材料として優れた可能性を見いだしています。

マリモカーボンの電子顕微鏡像(中央)及び拡大像(右)と、マリモの写真(左下)。1μmは、髪の毛の太さの約100分の1の大きさ。
メタンガスから合成したダイヤモンド粒子。
基板から垂直に成長したカーボンナノチューブの電子顕微鏡像。アルコールの中で、鉄微粒子の化学的な力を利用して合成した。

この研究室を希望する方へ

なぜ、アルコールの入ったビーカーの中で、カーボンナノチューブが成長するのか?ビーカーの中で、ダイヤモンドは合成できるのか?反応過程では何が起きているのか?目の前の現象に対して、素朴な疑問・興味を持つことが、探求の始まりです。世の中で様々に利用されている材料に関心があって、じっくり観察し、調べ、考えることが好き。そのような学生さんは、目に見えない本質に迫る謎解きを楽しむことができるでしょう。