応用生物科学科

自然、いのちに学び、未来を拓く。

環境工学研究室(角野立夫 教授)

下水や産業廃水の処理技術研究
湖沼や河川などの水圏浄化技術研究
上水道水源の浄化技術研究
有用な微生物を保持するための包括固定化微生物研究

下水や産業廃水に含有する窒素やリン成分は湖沼や海域の富栄養化の原因となっています。窒素やリンを生物学的に除去する技術、有用菌を保持するための包括固定化技術を研究しています。

低温耐性を有する窒素処理技術

5℃でアンモニア性窒素を酸化処理(硝化処理)する極限低水温耐性菌(硝化細菌)培養方法を開発し、特許を出願しています。得られた成果を平成24年度の日本水処理生物学会や化学工学会で学生が発表し、各種賞を受賞しています。本技術は中国やロシアの低温地域の下水処理に活用する計画です。

省エネルギー型窒素処理技術の開発

アナモックスの菌群の蛍光顕微鏡写真

下水処理場では生物学的に有機物や窒素を処理しており、好気反応で多大な酸素供給エネルギー(空気供給)を使用しています。今回、窒素成分を省エネで分解除去するアナモックス菌群の培養に成功し、処理システムを研究しています。写真はアナモックス菌群の蛍光顕微鏡写真です。赤色がアナモックス菌群で青色が共存し棲息している従属栄養細菌群です。これらの菌群は共存棲息しながら活性を維持しています。

下水や産業廃水からのリン除去回収技術

リンは今後枯渇する資源であり、下水や産業廃水から回収再利用する技術開発が急務です。リン蓄積菌を用いた生物学的リン回収技術を研究しています。将来、本技術を用い、下水処理場がリン回収などの有価物生産工場になることが期待されています。

有用菌を保持するための包括固定化技術

生物学的反応を行うには有用微生物(硝化細菌、アナモックス菌やリン蓄積菌など)を反応槽に安定的に保持する必要があります。安定保持するための手法が包括固定化技術です。有用菌をポリマー材料で固め3mm角型の担体に成形した微生物触媒(包括固定化担体)で、有用菌を高活性に保つためのポリマー材料及び包括固定化担体を充填したリアクター構造などを研究しています。

この研究室を希望する方へ

水環境分野に興味がある学生、水環境を改善したいと思っている学生は是非、国家試験である公害防止者管理者試験を受験することを勧めます。当研究室では平成24年度に2名合格しました。

環境修復学、水処理工学、化学工学を受講すれば合格ラインに近づき、夏休みに受験テキストを学び10月の国家試験で6割以上できれば合格します。水と食品は生活する為になくてはならぬものであり、下水処理、産業廃水処理や上水場処理は永遠に継続する国内ビジネス分野であり、海外での成長分野です。水分野に興味のある学生、特に水処理技術(生物プラントエンジニア)、水処理運転技術(下水処理場や浄水場の運転管理)、水質分析技術(BOD分析、各種機器分析)など関心のある学生は、環境工学研究室で一緒に学びませんか。