総合情報学科

システム情報:社会基盤からスマートフォン、人工知能まで
心理・スポーツ情報:ココロとカラダをICTで解析する
メディア文化:最先端の技術で切り開くメディアとデザイン

ICTの可能性を探り、広く社会で活用するための専門的な知識を深めるとともに、企業や地域と連携した実践的な学びと研究に取り組みます。多様な分野で「知識情報社会(ICTを活用し社会経済のあらゆる場面で知識・情報の交換が行われ、その流通と共有、活用、蓄積が価値を生み出す社会)」をリードする人財を目指します。

学問の魅力

知識情報社会の在り方を模索する

ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)は社会を支える基盤であり、あらゆる産業・分野で利用されています。理系と文系の垣根を越え、お互い利点や知見を融合させて、次世代の知識情報社会を模索しながら開拓する。それが「総合情報学」です。総合情報学が求められる領域は、広範で、社会や生活のあらゆる場面に関わります。最先端の情報学はもとより、社会、経済、文化、芸術、デザイン、メディア、心理、スポーツなど、さまざまなジャンルの学びが求められます。

学び方

「第一級の情報の創り手・使い手」を目指す

1学年は、学部共通の演習科目や総合情報学概論によって、ICT(情報コミュニケーション技術)の基礎を学び、国家試験「ITパスポート試験」に合格できるレベルを目指します。1学年から専門科目が開講されているため、2学年でコースを決定する前に、各コースの専門科目を履修し、コース決定の参考にすることができます。また、入学時に10名程度のクラスを編成し、専任教員がクラス担任として、学習・生活について適切な指導を行うきめ細かな教育も総合情報学部の学びの特徴です。
2学年では各コースに配属され、コースごとの専門科目を中心にした履修が始まります。3学年ではさらにゼミに配属され、より特定の専門分野を深く学びます。そして最終学年ではこれまでの集大成として、卒業研究・製作に取り組み、アクティブラーニングを実践します。

国家試験「ITパスポート」取得

総合情報学部卒業生としてのアイデンティティーは「情報の創り手・使い手」となることです。そのスタートラインに立つために、国家試験「ITパスポート試験」の100%合格を目指します。

ICTを利用した心理・カウンセリングの研究拠点

総合情報学部では、心理・スポーツ情報コースを中心に、臨床心理士、心理学や行動分析学、カウンセリングなどを専門とする教員が、日本では他に類のない最先端のメンタルヘルスやカウンセリングの研究と学びの拠点作りを進めています。心理学やカウンセリングを学んだ学生が、実践に関わることのできる組織・施設も充実しています。

グローバル化への対応

1学年から3学年まで基盤教育として英語を学ぶほか、4学年には専門科目として「専門英語講読Ⅰ・Ⅱ」を配し、継続的な英語教育を行います。また、海外の異文化を知る科目群、英語のみでの講義を通じて国際人の素養を身につけます。さらにクォーター制の導入により、学生の留学も積極的に支援します。
現在、総合情報学部が主催する短期の海外インターンシップや海外研修が様々に企画されています。2016年度に夏期「中国・上海工程技術大学研修(1週間)」、冬期「アメリカ・ハワイ大学研修(3週間)」が実施され、ハワイ大学研修はその後も毎年行われています。また、上海工程技術大学からは、毎年教員や学生が本学部を訪問し、講演会を開催したりゼミに参加したりするなど、交流を続けています。今後、さらに様々な海外研修企画が検討されています。

4年間の学び

2学年から3つのコースへ

総合情報学科の中に3つのコース(システム情報コース、心理・スポーツ情報コース、メディア文化コース)が設けられています。1学年での、幅広き基礎学習に基づいて、2学年から各専門コースに分かれることで、学習の目標を設定しやすくなるだけでなく、卒業時の専門性も明確になります。
コース分けは、入学試験や入学段階ではしません。すべての学生が総合情報学科の学生として入学し、1学年での学習を経て、2学年目からいずれかのコースに所属することになります。ほかのコースの科目履修も可能なので、コース制となっても総合情報学部の特徴である学習の多様性は保証されます。
クォーター制とは、学期の半分で1つの科目を修得する制度です。
総合情報学科では通常のセメスター制(二学期制)に加え、クォーター制(学期の半分で1つの科目を修得できる制度)も利用することで、柔軟で教育効果の高いカリキュラム設計を行っています。

システム情報コース

経営がわかるシステム開発、ICTを駆使するビジネススキルの習得を目指す

心理・スポーツ情報コース

最先端のICTを心理学やスポーツフィールドで生かせる人財を目指す

メディア文化コース

最先端の表現技術と幅広い知識でメディア文化を開拓する人財を目指す

卒業論文・卒業制作のテーマ例

  • Androidアプリケーションによる教育支援
  • 拡張現実技術を用いた住宅のデジタル広告
  • 津波避難に関する情報発信
  • ウェブサイトの活用による小規模店舗の活性化
  • キーボードの構造差におけるストレスと作業効率についての研究
  • 埼玉県鶴ヶ島市と連携した鶴ヶ島市「海外向け公式PRビデオ」制作
    https://www.youtube.com/watch?v=BVPvEcXngNM
  • 埼玉県立水族館と連携した「さいたま水族館公式スマホアプリ」開発
  • カウンセラーとクライアント間での会話満足度の要因と社会的スキルとの関係性
  • 大学ラグビー選手の試合時における心理状態の可視化
  • EMS運動機器の継続的使用が心理・生理に及ぼす影響
  • 異文化理解促進に向けたジェスチャーの印象評価

学びの取り組み

システム情報コース

システム情報コースでは、ICTの利活用を人まかせにせず、自ら先導していく能力を育てます。システムの基本からプログラミング、人工知能、セキュリティなど、ICTの理論と実践を深く習得します。さらに、ICTを応用する企業や社会の経営やグリーン化、消費者の選好や選択も学びます。ICTシステムを開発するスキルと管理するスキルを持ち、組織のマネジメント能力と人に訴求するマーケティング能力を武器に、ビジネスで第一に必要とされる人財を育成する文理融合コースです。

システム情報コースでは、ICTをフルに利活用していくために、理論と実践の両面から、専門的に学修します。ICTを提供する立場とICTを利用する立場、双方の能力を持ち合わせることは、あらゆる分野で求められています。

ICTを「提供する」立場を目指すために

ソフトウェアの開発能力と、システムの開発能力と管理能力を高めてもらいます。
「プログラミング技法Ⅰ・Ⅱ」を修得して、「ソフトウェア工学Ⅰ・Ⅱ」でさらに拡張させる科目の流れを用意しています。java言語を鍛錬することによって、webサービスのソフトウェア開発に直結しますし、新たな言語を学習するためにも早道となります。AIの利活用のために「人工知能Ⅰ・Ⅱ」も学習します。プロジェクト管理の知識も整えて、ソフトウェアを開発する能力をマスターできます。
システムを構成するサブシステムとアーキテクチャ、コンピュータやスマートフォン、インタフェースや通信ネットワーク、などソフトとハードの専門知識を得ながら、システムを実装する経験の範囲を拡げていきます。関連するアルゴリズムやデータベースなどの知識、リスク管理や情報セキュリティも重要です。ICT全体を視野に入れて、クラウド時代におけるシステムを開発する能力と、管理する能力をマスターしてください。

ICTを「利用する」立場を目指すために

組織、経営・財務のマネジメント能力と、製品・サービスの企画能力を高めてもらいます。
組織活動では、さまざまな視点から観測・分析し、4つの経営資源、ヒト・モノ・カネ・情報を関連付け、内部・外部条件を押さえながら、総合的に経営判断する必要があります。組織心理、企業会計、グリーン経営、システム監査などの知識も習得し、経営のあらゆる局面でICTを利活用してビジネスを改革する意義を学ぶことによって、組織、経営・財務のマネジメント能力をマスターしていきます。
顧客が求める価値とは何なのか。必ずしも人間は明示してくれませんし、その時点の感情や取りまく環境によっても変化します。顧客に価値を届けるサービスの仕組みやステークホルダも、ICTの利活用で大きく変化してきました。より良い製品・サービスを企画するためには、マークティングの知恵と実践に裏打ちされた分析力が必要です。IoTの利活用で得るビッグデータも含め、ICTを味方につけて、製品・サービスの企画能力をマスターしてもらいます。
ICTの利活用分野は、文系・理系の差異がもはやありません。システム情報コースで養成する能力をうまく組合せ、あらゆる分野で求められる、ICTを提供する立場・ICTを利用する立場、双方の能力を高めてください。

心理・スポーツ情報コース

資格取得

総合情報学科 心理・スポーツ情報コースでは、心理系資格として「公認心理師」、スポーツ系資格として「NSCA認定資格」の取得を推奨しています。
2019年度からは、心理職では初の国家資格となる「公認心理師」受験資格の取得に対応したカリキュラムを開講します。臨床心理学および精神医学、心理実習のほか、心理学の諸分野、統計解析も含めた幅広い心理系科目を履修することで、資格取得に必要な知識と技術を習得することが出来ます。
スポーツトレーナーとしての活動や、スポーツ関連企業への就職を志望する学生に対しては、国際的なトレーニング指導のライセンスである「NSCA認定資格」の取得を支援しています。資格に対応した講義および実習を通じて、資格試験に必須の知識や、トレーニングの計画・実施に必要なスキルを学ぶことができます。
心理・スポーツ情報コースでは、最先端のICTをスポーツや心理学に利活用するための知識と技術を習得します。

心理や生体の情報測定解析

“心理情報”とは

心理分野では、臨床・カウンセリングを中心として、心理学に関する幅広い学びを得ることができます。精神疾患のメカニズムや、質問紙・面接・観察によるアセスメント、カウンセリングにおける傾聴など、心理的支援に必要な知識・スキル習得のための講義と実習授業が開講されています。また、心理検査・生体計測を活用した実験や、統計解析・データマイニングといった心理学の実験・分析手法を身に付け、その応用領域についても学んでいきます。行動から相手の心理を読み解く行動心理学、色彩が心身に及ぼす効果をセラピーに活用する色彩心理学、集団や組織の心理・行動傾向をふまえて生産性向上を図る産業・組織心理学、言語学習や効果的なコミュニケーションを探求する学習・言語心理学などはその一例です。画像解析やテキスト分析などの技術も駆使しながら、心理学の幅広い応用について検討することができるでしょう。
心理学の基礎・応用に関わる全般的な知識を習得することは、心理系資格の取得や、心理職への就職を志す際にも役立ちます。特に、公認心理師受験資格の取得を志望する方は、2019年度より設置される資格対応科目を受講し、試験対策に活用することが推奨されます。

“スポーツ情報”とは

国際的なトレーニング指導のライセンスであるNSCA認定資格や、スポーツメンタルトレーニング指導士の資格取得を目指すことができます。
NSCA認定資格の取得に向けて、解剖学・生理学をベースとしたスポーツ科学の授業や、専門家の指導のもとで、体力・筋力トレーニングを実践する、実習授業が開講されています。
スポーツ関連機器の設計・評価もICTを活用可能な領域であり、本コースで扱うテーマの1つです。例えば、モーションキャプチャ・画像解析による動作計測を通じて、最適な運動動作を追求する、バイオメカニクスの基礎と応用について学ぶことができます。スポーツ用具・設備の設計などを考える上では、このような工学的なアプローチも必要不可欠といえるでしょう。
そのほか、継続的なトレーニング機器の使用が心身に及ぼす効果や、スポーツデータを戦略・戦術の立案に活用するスポーツデータアナリティクスなど、幅広い研究領域から興味のあるテーマを選択できます。

“心理情報”と“スポーツ情報”

心理とスポーツの融合領域における取り組みとして、アスリートのメンタル面を支援する「メンタルトレーニング」が挙げられます。体育会と連携しながら、選手・チームのパフォーマンス向上、競技生活の充実などを見据えた、実践的な研究活動に取り組むことができます。本コースで学んだスポーツ科学、心理学、データ解析技術の応用可能性についても、考える機会となるでしょう。
また、メンタルトレーニング指導士を目指す方向けには、メンタルトレーニングの理論と実践に関わる授業が開講されています。授業では、集中力やモチベーションの向上、リラクセーションの獲得など、心理的パフォーマンスを高めるための実践的な技法を身に付けることができます。

メディア文化コース

メディア文化コースは、文系・理系の枠にとらわれず、メディア分野にかかわる幅広い学び・研究・実践に取り組みます。広範な分野と協調しながら、グローバルコミュニケーションに役立ちメディア文化を開拓できる、総合力と創造力を備えた人財育成を目指します。

総合情報学部メディア文化コースの特徴は、教員(研究室)が文系・理系・デザイン系にバランスよく所属しており、幅広い選択が可能なことです。

  • 文系の研究室では、メディア論や文化・芸術論から情報哲学などを考究しています。
  • 理系の研究室では、シミュレーションやマルチメディア、VR/ARなど、最先端の情報技術に基づいたメディア開発に挑戦しています。
  • デザイン系の研究室ではCGや映像、ゲーム、アニメーション、グラフィックデザインなど実践的なクリエイティブを目指します。

もちろん、分野を超えたコラボレーションや複数の研究室による共同研究なども可能です。