社名を聞けばすぐに思い浮かぶ、血湧き肉躍るゲームタイトルの数々。『モンハン』『ストツー』『ロックマン』……。ゲームメーカーのカプコンから内定を勝ち取った総合情報学部総合情報学科の林孝之さんは、もちろん大のゲーム好き。社会に出るまでの残りわずかな時間で、「オンリーワン」のゲームアプリを開発すべく、研究に没頭する毎日を過ごしています。
ゲーム業界へのあこがれ
私の所属するゼミでは現在、「オンリーワンまたはナンバーワンとなるアプリを企画・開発する」ことをテーマに、チームごとに研究を進めています。私のチームは、スマートフォンの画面に触らずに遊ぶシューティングゲームを開発中。このゲームはスマートフォンに内蔵されているセンサーを利用して自機を動かすもので、「オンリーワン」を目指して企画したものです。私は主に、市場調査やゲームデザイン、インターフェースの研究を担当していますが、数々の壁に直面しながらも、好きなゲームを作る楽しさを満喫しているところです。
幼い頃からゲームが大好きだった私は、ゲームクリエイターに対する憧れを強く持っていました。実際にゲームメーカーの内定を得た今は、憧れだった世界が目の前に迫り来るのを感じ、打ち震える思いです。
培った企画力を武器に
私はゲーム業界の他にも、放送業界やホビー業界などの企画職に狙いを定めて就職活動を進めていました。企画書を提出する課題はすべてクリアしたことから、今まで培ってきた企画力が発揮できたのだと自負しています。
例えば、総合情報学科で番組制作に取り組んだときには、私の企画書が採用され、制作チームのディレクターを担当することになりました。川越の地域紹介をする番組内容でしたが、素人の下手なナレーションを入れると番組自体が安っぽくなってしまうため、説明をすべてテロップで見せたことや、視聴者が感情移入しやすいように、出演者の顔を全部見せないように撮影したことなどが功を奏し、20チームの中でトップの評価をいただくことができました。総合情報学科はこうしたチームでのグループワークが多く、実務に近い学びができたことも自分にとってプラスだったと感じています。
あらかじめ失敗を経験する
しかしながら、私は本番に弱く、東洋大学で行われている就職支援プログラムに参加したときにも、緊張から体がガチガチに固まってしまったり、頭が真っ白になって言葉が出なくなったりする失敗が多々ありました。とは言え、そうしてあらかじめ失敗を経験することで、自分の弱点を知り、どうすれば今後同じ失敗を繰り返さずに済むのかを考えるようになり、トラブルへの対応力が向上したと思います。
とにかく好きで好きでたまらないゲームの世界に足を踏み出すのですから、春からはがむしゃらに働いて結果を出したいと思っています。「好き」という気持ちだけでは乗り越えられないこともあるでしょうが、在学中に身につけた力を最大限に発揮して乗り越えていきたいですね。ゲームのスタッフロールで、プロデューサーとして自分の名前が表示される日を夢見て、邁進します。
林 孝之さん総合情報学部 総合情報学科4年
- 内定先:株式会社カプコン
- 所属ゼミナール:中林靖ゼミナール
- 東京・私立京華高等学校出身
- ※掲載内容は、取材当時のものです