社会学科 イブニングコース

社会を理解し、未来を創造する言葉を持つ。

社会学の理論と実践を究めるとともに、社会学部の第1部4学科の専門領域も総合的に学べます。さまざまな外国語を学習でき、また他学部開講科目も単位認定されるので、各自の好奇心に応じて学びを展開できます。とくに演習(ゼミナール)では、さまざまな年齢や職業の学生がともに学び議論を重ねることで、より広い視野を育むことができます。

学問の魅力

社会はすべて、つながっている。

家族や地域コミュニティから一国の政治、経済、文化、さらには国際関係にいたるまで、社会にかかわる問題は、すべてどこかでつながっています。社会を広い視野でとらえながら、複雑な因果関係を解き明かすことで、問題解決の手がかりを見つけていきましょう。

学び方

1.社会学部の4学科を融合

社会学の専門科目だけでなく、社会学部の第1部4学科の基幹科目を総合的に学ぶことができ、多様な視点から「社会」を分析していきます。

2.他学部科目や資格科目の修得

他学部開講科目を大幅に単位認定しているため、興味のおもむくまま、自由に学ぶことができます。教職などの資格取得科目も充実しており、卒業後の進路の可能性が広がります。

4年間の学び

専門科目も一般教養も幅広い選択が可能

社会学科イブニングコースでは、1年次から、犯罪や宗教、環境、地域といった社会学の各分野について理論と応用を学び、社会学の基礎をしっかりと習得します。同時に、社会学部の第1部4学科の専門分野を各人の関心に合わせて学習し、幅広く専門性を高めます。また、1年次から4年次までの演習(ゼミナール)は必修となっており、自主的・実践的な学びを重視しています。語学科目では、通常の語学学習にとどまらず、その地域の社会や文化について、どのような価値観や概念に基づいてコミュニケーションが行われているのかも学びます。さらに、他学部開講科目を大幅に単位認定しているので、多様な学問を通して、社会を見つめる広い視野を養うことができます。

卒業論文のテーマ例

  • トルコ国籍在日クルド難民の社会関係と生活上の困難 ―第1.5世代の男子高校生のライフ・ヒストリーから―
  • 長寿社会における「若者の親に対する死生観」に関する一考察 -家族関係と自己の将来像から見た若者意識の量的分析とコメント分析-
  • 地域開発・地方自治 〜新潟県旧巻町の原発建設計画住民投票を事例に
  • 個人史を通してみる「バタ屋」と再生資源業の展開
  • 子どもの貧困と学力低下問題について
  • 満足度を重視する政策立案はジェンダー平等を導くのか -アマルティア・センの潜在能力アプローチの視点から
  • 観光とオリンピックの関係性~1964年の東京オリンピック開催後の観光への影響~
  • 東京大学中国同学会の機関紙から読み解く戦後来日した台湾人留学生の生活と思想 -『暖流』と『東京大学中国同学会会報』を資料に-
  • アメリカ合衆国におけるキリスト教宗派の社会的影響力の変遷
  • 笑いとユーモアが社会的・心理的側面に与える効果
  • 我が国におけるインクルーシブ教育の現状と課題―交流及び共同学習を中心に―
  • 子どもの貧困から見る3つの剥奪と自己肯定感の関係 -「つながり」と「学校」の視点から-
  • 外国にルーツを持つ子どもの日本への適応と親との関係性

学びの取り組み

4学科を総合的に学べるカリキュラム

社会学科イブニングコースは、社会学部第1部の4学科(社会学科、国際社会学科、メディアコミュニケーション学科、社会心理学科)が支える学科です。これら4学科の基幹科目のエッセンスを抽出して、社会学科イブニングコースで開講しています。このため、社会学を総合的かつ多角的に学ぶことが可能となっています。卒論執筆の指導教員を、第1部とは異なり、社会学部第1部4学科すべての教員の中から選べることも大きな特徴です。また、社会学科イブニングコースで開講されていない科目に関しては、第1部・第2部相互聴講科目とすることにより、第1部の開講科目も可能な限り履修できるようにしています。授業科目を強化するとともに、セメスター制を導入してすべての科目を半期化することによって、いっそう履修しやすい環境を整えました。

広い教養の修得

教養としての学問を修得するために、「哲学・思想」、「学問の基礎」、「国際人の形成」、「キャリア・市民形成」、「健康・スポーツ科学」、「総合・学際」科目に加え、英語特別教育科目としての「留学支援科目(LEAP)」を開講しています。これらの基盤教育科目を受講することで、高等教育を学ぶ者にふさわしい教養を身につけることができます。「国際人の形成」科目では、英語(カレントイングリッシュ)だけでなく、ドイツ語、フランス語、中国語、 ハングルを学ぶことができます。さらに専門科目では「英語圏社会文化」、「ドイツ語圏社会文化」、「フランス語圏社会文化」、「中国語圏社会文化」、「ハングル圏社会文化」を受講することで、語学といっしょにそれぞれの国の社会や文化を学ぶことも可能です。

演習(ゼミナール)と社会調査および実習

教員と学生の緊密なコミュニケーションが得られる場でもある「演習(ゼミナール)」は、1年生から4年生まで必修となっています。また、社会学科イブニングコースには社会人学生も少なくないので、さまざまな経歴の人とともに学ぶことは、現実的問題により強く触れることにもつながります。「演習」という授業によって、終生の友人を得ることもできるでしょう。「社会調査および実習」では、机上の学問だけでなく、フィールドワークを実践します。これによって実証的な学問の姿勢を体得すれば、これからの未来を予測しつつ学ぶことができ、卒業後の進路も多様に広がると考えられます。さらに研鑽を深めたいという学生のために、本学大学院社会学研究科・社会心理学専攻・社会学専攻(社会実践学コース:夜間開講)への進学の道も開かれています。