社会福祉士を目指す学生は、3年次の夏休みにそれぞれ自分が決めた施設へ実習に行きます。その最終準備として行われるのが、「ソーシャルワーク実習指導Ⅱ」の授業です。これは実際に障がい者や認知症の高齢者と関わったことのない学生が、実践的な学びを得るために利用者さん役、実習生役の2人1組でロールプレイを3分間行うものです。その様子を観察者役の学生は見守ります。実習生役の学生は、これまで学んできた社会福祉士の倫理綱領や行動規範の中で、どの項目を意識するかを考えてから取り組むことが重要です。ロールプレイ終了後、実習生役の意図が利用者さん役に誤解なく伝わったか、利用者さん役はどんな感情を持ったかなどを意見交換します。観察者役は、実習生役の良かった点を客観的な視点で伝えます。最後に各グループで3点ずつ「実習現場で心掛けること」を発表し、授業を振り返ります。その結果、学生たちは改めて2年次の秋学期から学んできた援助技術や面接技法、倫理綱領や行動規範に立ち返えることの大切さを実感します。実際の現場では思うようにいかない場合もありますが、実習生という立場で何ができるかを常に考えながら行動することが大切です。社会の中にはいろいろな福祉の問題があります。誰もが幸せに生活できる社会を作るために、どのような支援が必要でどう社会を動かしていけば良いかを考えられるソーシャルワーカーになってほしいと思います。

pf-izumiya

泉谷 朋子助教社会学部 社会福祉学科

  • 専門:子ども家庭福祉、ソーシャルワーク
  • 掲載内容は、取材当時のものです