「プロダクトデザイン」には、情報のデザイン、機能のデザイン、形態のデザインの3つの要素があります。「情報のデザイン」は、例えば大学のウェブサイトを作成する際に、データを棒グラフなどで直観的に理解しやすく表現(視覚化)したり、大学の組織など、元々ある構造をユーザーや発信者が見たい、見せたい点とすり合わせて「見せるための構造」へ再構築(構造化)したりすることです。「機能のデザイン」は、例えば炊飯器にボタン1つで自動炊飯する便利な機能がありますが、それを実現させるためにマイクロコンピュータを使って「~分後に加熱」などのさまざまな制御機能をデザインしていくことです。「形態のデザイン」は、コンピュータや3Dプリンタ等の技術を用いて比較的短時間で複雑な模型を作り、かっこよく、使いやすい形態を追求していくことを指します。「プロダクトデザイン」とは、この3つの要素を合わせて、社会に貢献できる形にデザインすることです。ゼミでは実際に学生が制作に挑戦し、レシートに小説や漫画を掲載して価値を見出したり、聴覚障害者向けに、駅のアナウンスをプラットホームに視覚化させるアイデアなど、手付かずだった分野を開拓しています。どの作品も、アイデアを具体化して模型を作り評価する過程を繰り返して、質を上げています。「プロダクトデザイン」ではアイデアを考えるだけでなく、作る過程を通して「情報」「機能」「形態」の3要素を必然的に考え、完成させていくこと(有機的具体化)が何よりも大切です。

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北 真吾准教授ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科

  • 専門:インターフェイスデザイン、プロダクトデザイン
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