今回、GINOS(グローバル・イノベーション学科)において、世界経済の現状、アジア経済と日本企業の動向、PPP(=Public Private Partnership、公民連携)の課題などについて、お話します。18世紀のイギリスは効率的な製造技術を用いて、産業革命により世界の大国へと成長しました。その後、世界大戦が終結すると、アメリカがリーダーシップを握り、日本や西ヨーロッパ諸国も戦後再建を図り、成長を遂げ、BRIC(ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国は石油を主なエネルギー資源として自国の経済を発展させました。それでは、21世紀になるとどのような変化が見られるでしょうか。石油は枯渇し、公害が生まれ、気候変動が起こるなど、不安定な世界になろうとしています。このままでは、石油が世界から消え、食料価格高騰による飢餓発生など、持続不可能な世界をたどっていくことでしょう。このように変化する世界経済において、世界の全人口45%、経済の40%以上を占めるアジアの役割は重大です。その中でも、日本はアジアをリードすべき存在であると私は考えます。日本には技術、資金、才能があります。環境技術や測量機器などにより、持続可能な技術を創出できるでしょう。私は世界で何が起きているのかを、みなさんに共有していきたいと思います。これらは私自身の経験に基づいた解決策や結論であり、世界としての意見ではありません。みなさんもこの授業で自由に考え、自分自身の考えを導き出していってください。

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サム 田渕教授国際学部 グローバル・イノベーション学科

  • 専門:世界のPPP研究と日本における応用手法研究、日本版行政サービス包括的民間委託研究、国連施設修復PPP研究
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