コンピュータの進歩により、パソコンでも画像処理や画像解析など様々なことを行うことができるようになりました。「コンピュータビジョン」とは、画像から情報を取り出すコンピュータ処理をいい、人の視覚と同じ機能を実現し、人の視覚ではできないような情報処理を実現することを目標とします。その時にコンピュータビジョンが解こうとしている問題は、Aかどうかという「識別問題」と、A,B,C,Dのうちどれであるかという「分類問題」があります。この分類問題は、2種類のものを数値で表した時に2つの間の境界線を見つけることをいいます。それにより分類器ができることになり、分類器を使うコンピュータビジョンには、答えが正しく、応答が速く、システムが小さいことが求められます。例えば、画像の中から人の顔を検出する、顔領域の検出では、データから「特徴」を抽出して、分類器で速く判定する必要があります。特徴とは入力データの中の本質的かつ重要なデータで、他と区別できるものを指します。コンピュータビジョンのための画像特徴量には、画像の一部の領域から計算して抽出する「局所特徴量」がよく使われます。今後も画像処理や画像解析の研究開発はさらに進むでしょう。パソコンだけでなく、スマートフォンなどの小型の機器にもこの機能を組み入れ、さらなる応用が期待されます。

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木本 伊彦教授理工学部 電気電子情報工学科 マルチメディア信号処理研究室

  • 専門:情報メディア通信、モバイル映像情報通信、マルチメディア情報処理
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