今、病院ではチーム医療が必要とされています。多職種の人が集まる中で、1人の管理栄養士として適切に発言をしていかなくてはなりません。今回は、グループディスカッションを通して自分の意見を持ち、みんなで討議していく中でよい考えを集約する実践的な練習をしたいと思います。30歳男性、2型の糖尿病と診断されている人の症例に対するアドバイスを考えてみます。デスクワークが中心で夜遅くまで仕事が忙しく、朝食は取らず、昼は菓子パンやコンビニ弁当で済ませるといった不規則な生活を送っています。糖尿病の原因である血糖高値には、炭水化物の取りすぎが最も影響を与えます。適量の炭水化物を3食均等に摂取して、食物繊維を多くとることで血糖上昇は抑制されます。最近では食べる順番も血糖の変化に影響があると言われており、野菜を先に食べることで上昇を抑えることが出来ます。野菜が取りづらい場合は、食物繊維として難消化性デキストリンが入ったお茶やサイダーなども売られているので、主食と一緒に飲み物で取ることも効果的です。また、夕食過多は1日の血糖上昇に大きく影響を与えるため、なるべく帰宅前に食事を済ませるようにして、主食に揚げ物をさけた主菜、副菜を揃えたバランスの良い定食などがよいでしょう。このように管理栄養士は、患者さんの立場に立って様々な角度から提案をしていかなくてはなりません。新しい情報やエビデンスを入手し、自分の知識の引き出しを増やしていってほしいものです。

pf-tsunoda.jpg

角田 伸代教授食環境科学部 健康栄養学科

  • 専門:臨床栄養学
  • 掲載内容は、取材当時のものです