ファッションが好きな人に夢を与え、デザイナーが思い描いたものを形にし、作り手を守るため、世界各国でファッション・ショーが開催されています。なかでも、毎年春と秋に、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリの順で催される世界4大ファッション・ショーは、世界的なデザイナーたちの新作が発表される場です。最近では「ショーから販売までの期間を待てない!」とばかりに、ウルトラ・ファストファッションが話題になり、See-Now、Buy-Nowという、ショーで見た服をすぐに買えるシステムも注目されました。しかし、こうした動きに、「ショーで夢を与え、半年後まで待つことに意味がある」、「ショーを販促ツールにしてはいけない」などと猛反対したのがパリのラグジュアリー企業です。19世紀のフランスのブルジョワ社会で「流行」というシステムを作り、オートクチュールで具体化し、これが今年の流行りだと発信していたため、原産国としてのパリの地位は高く、アパレル市場においては、ヨーロッパの発言力が強いのです。一方で、アジアの成功者たちには、オートクチュールの手縫いの吉田カバンなどに代表される、ハンドバッグが主力商品であることが共通しています。縫製技術を守り、作り手を守ることも忘れてはなりません。ファッションを支え、人々に夢を与えているのはデザイナーだけではないのです。ファッション・マーケティング論について、もっと学んでみましょう。

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塚田 朋子教授経営学部 マーケティング学科

  • 専門:ファッションブランドとマーケティングについて/ファッション・マーケティング
  • 掲載内容は、取材当時のものです