一般に「会計」というと、「企業会計」のことを思い浮かべがちですが、今回は「非営利組織の会計」について考えてみましょう。
「会計(財務会計)」とは、ある組織が行う経済行為を「記録・計算・報告」するプロセスのことです。企業の会計は、どれだけ利益を得、出資してくれた株主にどれだけ配当できるかを算出し、報告します。一方、公益の増進を目的としている非営利組織は、その組織に賛同した寄付者が寄付してくださったお金を使用し、必要とする受領者にサービスを提供するという活動をしています。非営利組織の会計は、掲げたミッション(理念)達成のための具体的な活動の目標を挙げ、実際にどのような活動をしたのか、どういった結果が得られたのかを「事業報告」としてまとめ、「決算」するのが特徴です。
利益や還元を求めるのではなく、その内容と、金銭的な記録や報告を対外的にし、活動を理解してもらうことが非営利組織の会計の重要な部分なのです。

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依田 俊伸教授経営学部 会計ファイナンス学科

  • 専門:会計学、財務会計論
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