観光の分類のうち、「インバウンド」とは訪日外国人旅行を指します。日本を訪れる外国人旅行者は年々増えており、2013年にはついに1,000万人を超え、2014年には1,341万人となりました。インバウンドがここまで増加した理由は、世界的なマーケットの伸びの中でも、特にアジアが成長エリアであること、日本人旅行者の少ない3月に花見のピークづくりをするといった訪日プロモーションが功を奏したこと、ビザ緩和、円安、航空路線の新規就航や増便による訪日アクセスの向上などが挙げられます。しかし、それでも日本のインバウンドは世界的に見るとまだ順位が低いのが現状です。そこで、国は「観光を、日本経済をけん引する基幹産業に飛躍させ、2020年には訪日外国人旅行者を2,000万人とする」という政策目標を掲げました。これを実現させるためには、一定地域に訪日外国人旅行者が集中すると受け入れ人数に限界があるので、受け入れ余力のある地方へ訪日外国人旅行客を誘致することが不可欠です。地方誘客をどれだけできるかが、目標達成の成否を大きく左右することでしょう。

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矢ケ崎 紀子准教授国際観光学部 国際観光学科

  • 専門:観光政策、観光行政、観光分野の法制度、インバウンド・ツーリズム、観光需要平準化のための休暇改革

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