ある種目をどのような目的で、どのような対象に教えるか、それによってコーチングの内容は変わります。「サッカー」「野球」「テニス」「陸上」といった種目を「競技で勝つため」「スポーツとして楽しむため」「体力づくりや健康のため」といった目的で、「子どもに」「大学生に」「中高齢者に」「障害者に」コーチングする。さまざまな組み合わせが考えられますが、大事なのはどのような組み合わせであっても共通する点を探求することです。
そこで、「技術」をキーワードにして具体的に考えてみましょう。例えば「健康のために」運動をしているという「中高齢者に」、「技術」を教える意義は?学生からは、「けが防止のため」「技術が身に付くとよりその種目を楽しめる」といった意見が出て、「技術を教える必要はない」という声はありませんでした。
それにも関わらず、「技術」は教えられていないのが現実です。上記の組み合わせのどれに対しても同じように関心を持ち、そこから何かを見出そうとする。そのような人が健康やスポーツの領域で増えれば、コーチングはより発達し、健康やスポーツの発展に大きく貢献できるでしょう。

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金子 元彦准教授ライフデザイン学部 健康スポーツ学科

  • 専門:コーチング科学、障害者スポーツ指導

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