車だったらステアリングやアクセルペダル、パソコンだったらキーボード、ゲーム機だったらコントローラなど、人と機械の間で情報を伝達する役割を果たすもの、それが「インタフェース」です。機械を操作するには必要不可欠なものであり、使いやすさと直感的な操作の実現が要求されます。
インタフェースは、物理的な接点を持ち、操作意図を抽出する「入力層」、機械を実行させるコンピュータに与える指令値を生成する「処理層」、そして指令値を出力する「出力層」という3層構造になっています。直感的な操作を実現するインタフェースを作るためには、入力層で「人の自然な動作を使う」ことと、処理層で「人の感覚に基づいて指令値を出す」ことが重要です。感覚と指令値が合っていると、人は使いやすいと感じることができるのです。
少子高齢化の進む日本では、機械システムで人の活動を補助することがさらに増え、直感的なインタフェースがさらに求められていくでしょう。人や社会の役に立つシステムを作ることができたら、エンジニアとしても最高の充実感が得られるに違いありません。

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横田 祥教授理工学部 機械工学科 ヒューマンロボットインタラクション研究室

  • 専門:人間活動支援システム、インタフェース、ロボティクス

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