超高齢社会に必要な住環境、それは高齢者の心身特性・生活の特徴に応じた住環境ということです。理想は高齢に伴う心身機能の特性を十分に把握し、安全に暮らすことができ、終生住み続けられる住宅です。しかし、高齢者対応の観点で見ると、日本の住宅には家庭内事故を引き起こす問題点がいくつかあります。木造家屋ならではの段差は転倒の原因になり、尺貫法による基準寸法では廊下の幅が狭く、介護の人と並んで歩いたり、車椅子で移動したりするのが困難です。また、スリッパで転倒する、体に負担のかかるユカ座、脱衣所と浴室内の段差といった日本の生活様式でも転倒の危険があります。さらに、家庭内事故は老化に伴う心身機能の低下も関係しています。
水村教授の研究室では、昨年の埼玉県北本市に続き、今年は埼玉県秩父市からの依頼を受け、高齢者の家庭内での転倒防止リーフレットを作成することになりました。授業では高齢者が安全に暮らせるための住宅の在り方をふまえ、リーフレット作りのさまざまなアイデアが学生から提案されます。

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水村 容子教授ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科

  • 専門:住宅計画・住居学

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