プロダクトデザインには2つの役割があります。1つは「ユーザーを起点に新しいものを創り出すこと」で、代表的なものとして「デザイン思考」が挙げられます。デザイン思考は、ユーザーの観察から始めて「経験を拡大する〜簡単な模型を作って考える・試す〜チームでアイデアを広げる〜演技によるプレゼンテーション」というプロセスを取ります。
もう1つは「新しいものをユーザーにわかりやすくする」という役割で、製品が電子化したことでわかりづらくなった「操作の直感性」をいかに回復するかが大きなテーマです。操作の直感性には、生物の行動を周囲の環境が引き出すという、いわゆるアフォーダンスがデザインに生かされています。例えば駅の自動改札は、Suicaをかざしたくなるアフォーダンスを利用しているデザインです。
かつて、デザインとは、ものを魅力的にするものでした。それが現在では、言葉の意味が広がり、「デザイン思考」と「操作の直感性」という役割を担っていることを、具体的かつ身近な例を挙げながら紹介していきます。

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奥村 和正教授ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科

  • 専門:プロダクトデザイン、インターフェースデザイン

  • 掲載内容は、取材当時のものです