高校時代は受験のための勉強に追われる日々だったという、生命科学部生命科学科の藤崎萌夏さんにとって、大学生活は、学びたいと思うことを存分に学べる喜びに満ちていました。絶え間なくわき上がる向学心は、長期留学や大学院進学など、さらなる目標を目指すエネルギー源となっています。大好きな植物と触れ合える板倉キャンパスの環境も、お気に入りだそうです。

学びたい分野が一緒の人と学べるのがうれしい

板倉キャンパスで「うれしい誤算」だったのは、図書館がとても充実していることです。ここまで理系の資料が充実した図書館があるとは全く知らなかったので、初めて足を運んだ時は感激しました。今もほぼ毎日、授業の後は図書館に通い、レポートを書いたり調べものをしたり、余裕がある時は読書を楽しんでから帰宅しています。

入学して間もない頃は、初めてのひとり暮らしで不安も多く、親しい友人もいなくて寂しい思いもしました。しかし、実家のある東京では見かけない植物を発見したり、「夏は雷、冬はからっ風」という群馬らしい気候を体感したりしているうちに、次第に板倉キャンパスでの生活を楽しめるようになっていきました。もともと植物が大好きなので、田畑の広がるのどかな環境になじみやすかったというのもあると思います。

友人もたくさんできた今では、板倉キャンパスの環境も含めて毎日を楽しめています。大学は各地からさまざまな背景をもつ人が集まってくるのが新鮮ですね。高校までには出会ったことのない個性を持っている人や、独特の感性を持っている人もいます。それでも同じ分野を学びたいという共通点があって、同じ場所に集まり一緒に学んでいるということが、何だかうれしく感じます。

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大学卒業後は大学院で植物の研究をしたい

生命科学科は、生物だけでなく科学の側面からも学ぶことができる学科です。2年生になった今は、広い範囲での基礎知識を身につけている段階にあります。3年生になったら、一番学びたい園芸や植物の研究室に入室したいと考えていますが、だからといって、今からそれだけには絞りたくないので、いろいろなことを貪欲に学んでいます。そもそも、脳も細胞も植物もすべて根底は「生物」という共通点があるので、どの授業も興味深い内容ばかりです。

「考える」という学びのスタイルは、高校の勉強ではなかったものでした。高校の時は受験のための勉強ばかりしていたので、今は知識を得るための勉強ができて楽しいですし、自由に学問できることを実感しています。大学は、ようやく自分が学びたいと思うことを専門的に、集中的に学べるところ。それは私にとって大きな喜びです。1年生の春休みに板倉キャンパスの留学プログラムを利用して、カナダに1カ月間留学したのも大きな経験になりました。もともと英語に苦手意識があったので、それを克服するために参加したのですが、留学したことでさらに英語を学びたくなりました。また、海外の大学では生物化学分野をどのように学ぶのかも知りたいので、機会があれば、また留学したいと思います。

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今年の春に、カナダ留学で一緒だった1つ年上の先輩と一緒に、アカペラサークルを結成しました。私は歌うことが好きで、小学生の頃から合唱団に入っていたのですが、大学に入ったら合唱以外の違うことをやってみたいと思っていたものの、結局一番好きなことに戻ってきてしまいました(笑)。現在メンバーは17人ほどで、1年生も入ってきてくれました。

大学卒業後は大学院に進み、植物を専門的に研究していきたいと考えています。今はそのための土台作りをしているところ。土台がしっかり固まっていなければ、その上に経験を積み上げていくことはできないので、ますます勉強に励みたいと思っています。

藤崎 萌夏さん生命科学部 生命科学科 2年

  • 東京都立新宿高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです