自分が将来何をするのか、何をしたいのか、全然イメージできなかったと語る、経営学部会計ファイナンス学科の髙田美紀さん。だからこそ、在学中に資格を取得し、就職活動の武器にしようと考えていました。FP技能検定2級に落ちたことで、自分でも驚くほど奮起し、時間を惜しんで勉強します。そうして得たものは念願の2級合格だけでなく、銀行内定の通知でした。

なんとなく、備えるために資格を取得

私はもともと、「こんなことを学びたい」とか「こんな仕事がしたい」という強い気持ちで学生生活を過ごしていたわけではありませんでした。サークルもゼミもなんとなく合わない感じがして途中で辞めてしまったし、いわば“熱く打ち込む”ものは特にない日々だったのです。だからといって、つまらない学生生活を過ごしていたのではなく、授業のある日にはしっかり学び、友達と遊ぶのは休日と決めて、自分らしい生活リズムを維持することで“メリハリ”のある毎日を過ごすことができていたのも事実。就職については、入学前から「金融系企業なら安心して勤められるだろう」と思っていたくらいですが、それはとても漠然としたものでした。だからこそ、在学中に何か資格を取得して備えておこうと考えたのです。

そして、資格として真っ先に思い浮かんだのが簿記でした。早々に日商簿記3級の検定試験を受けて合格し、次は何に挑戦しようかという時に、父がファイナンシャル・プランナー(FP)を目指して、FP技能検定3級の試験勉強をしていました。FPの資格は、ちょうど2年生の授業でも取り上げられ、「学生の年金猶予」という身近なテーマについて学んでいた時期だったので、資格への興味が一層深まりました。将来像がイメージできないなりに、“今できること”を探して、自分なりに頑張っていたような気がします。

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失敗の悔しさを本気の努力に変える

2年生でFP技能検定3級に合格し、続いて2級にも挑みました。ところが、二度も失敗。あと一歩のところでの不合格は、とても悔しく、それが私の“熱い日々”の始まりでした。次こそ絶対合格しようと、それまで以上に猛勉強の毎日。通学電車の中はもちろん、少しのすきま時間も有効に使って、スマートフォンでも使える教材を使って努力しました。3年生で就職活動を始める直前に、2級検定に合格できた時の喜びと安堵感は忘れられません。それまでも自分なりに頑張っていましたが、本気で奮起すれば目標は達成できることを実感。この経験がひとつの転機となり、大きな自信につながりました。

何でも興味を持ったものには一生懸命取り組めばいい。後輩のみなさんに伝えたいのは、挑戦することのすばらしさです。私自身、そんな思いで、ほかにもアロマテラピー検定試験にも挑戦し、合格を得ることができました。まずはいろんなことに関心を持ち、興味を持ったら行動に移すことがステップアップの第一歩だと思います。

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入社後も自分を高める努力を続けたい

私はもともと人前で発言することが苦手だったのですが、さすがに就職活動においてはそんなことは言っていられません。これを乗り切らなければ社会に出てもダメなままだと思い、説明会や面接では、積極的に自分の意見を述べることを意識しました。当たり前のことかもしれませんが、これは私にとっては大きな挑戦。最初はとても緊張しましたが、やってみると、それまでドラッグストアのコスメ売り場で長く接客のアルバイトをしていた経験が生きたのです。相手に合わせて対応し、突然の質問にも動じないよう準備をするなど、日常のアルバイト経験は社会人と接するうえで、とても役立ちました。化粧品メーカーやヘアケア商品のメーカーの話も聞いてみましたが、やはり、実際に会ってみるとイメージと異なることにも気づきました。そうして、できるだけ多くの企業の情報を得て分析していくなかで、銀行から内定をいただけて本当に良かったと思います。

今後は、せっかく取得したFPの資格を生かして、お客さまの人生設計のお手伝いをしていきたい。そして、さらに多くの資格を取得し、仕事の幅を広げられるよう努力し続けたいと思っています。

髙田 美紀さん経営学部 会計ファイナンス学科 4年

  • 内定先: 株式会社りそな銀行
  • 東京都立狛江高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです