雑貨のデザインから建築設計へと方向を転換

人間環境デザイン学科に進んだのは、好きな雑貨をデザインしてみたいと思ったからです。デザインの経験がなかったわたしにとって、特に1・2年次は制作物提出の課題も多く、大変でしたが、個別の作業スペースをはじめとする充実した環境の中、夢中で取り組みました。そうして学んでいくうちに3年次のコース選択では、少し方向修正をすることにしました。選択したのは、建築士の資格が目指せる空間デザインコース。建築設計の仕事をしている父の影響もあって、もののデザインから空間のデザインへと興味の対象が変わってきたのです。1・2年次に幅広く学び、3年次に専門コースへというステップは、とてもありがたいものでした。

誰もが使いやすく、その人らしい住宅を

ゼミでは、秋田県の廃校舎の利活用の実態と今後の方策を研究テーマにしました。調査をして分かったのは、体育館や教室など、学校の造りを企業などがそのまま引き継いで使っているケースが多いこと。もっと多様な活用法が考えられるのではと思ったのですが、過疎化が進む中、新たに施設展開をしても十分な集客が見込めないなどの課題も見えてきました。建物を設計する際、利用者や利用法を想定し、それに則して設計するのは基本です。しかし、調査を通して、様々な用途に活用できるように設計した方がいいケースもあるのではないかと考えるようになりました。将来は、誰もが使いやすく、住む人のことを考えた個性あるユニバーサルデザイン(すべての人が快適に利用できるようなデザイン)住宅を設計したいと思っています。

4年間の学び

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仲間と励まし合いながら取り組んだ、多様なテーマの課題制作

1年次

課題制作に追われる日々 上手く表現できないもどかしさ
デザイン経験ゼロからスタートして、課題制作に悪戦苦闘。思い描くことを形にできないもどかしさを感じました。しかし、このときに鍛えられたデザイン力は、必ず仕事に役立つと思っています。

2年次

アルバイトで文具雑貨を販売 大学での学びを店づくりに反映
雑貨が好きだったこともあって、文具や雑貨、洋服を扱う店でアルバイトをしました。POPや陳列棚の制作など、大学での学びを生かして、商品が見やすく、楽しい店頭にすることができました。

3年次

自由な設計の背景に求められる一貫したコンセプト
3年次になると「祈りの空間を設計しなさい」など抽象度の高い課題に取り組みます。設計は自由ですが、なぜそう設計したのかを「祈り」の捉え方から論理的に説明することまでもが求められるのです。思いつきではなく、地に足の着いた提案、設計ができるようになったと感じています。

4年次

学内で開かれた講座を利用し二級建築士の資格取得を目指す
二級建築士取得を目指すための集中講座が4月から7月まで開かれました。学外の講座と変わらない質の高い内容を、学内で移動時間のロスなく勉強でき、非常に助かりました。受講料も低く抑えられていてありがたかったです。
高校時代のわたし
高校で大学進学を目指すコースに在籍していたこともあって、受験は1年次から準備していました。自分の興味の対象はどんなところにあるのかを自覚することが大切だと教わったことを覚えています。そのころから、雑貨のデザインを意識するようになりました。

アドバイス

今の状況で頑張ってみる そのことが次の扉を開く力に
大学入学後には様々な壁があり、悩むことも少なくないと思います。わたしもすべてが順調だったわけではありません。一つ言えることがあるとしたら、今、置かれた状況で全力を尽くすことでしか、次のステップへは進めないということです。ぜひ、頑張ってください。

薄田 志伸さんライフデザイン学部 人間環境デザイン学科4年

  • 内定先:城南建設株式会社
  • 秋田県・私立聖霊高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです