子どもの無限の可能性をボランティアで知る
元々、養護教諭になりたいという希望があり、3年次から取り組み始めたボランティア活動によってますますその気持ちが強くなりました。活動内容は、学習アドバイザーとして土曜日に学校へ勉強に来る子どもたちを先生とともに見守るもの。各自宿題をすませた後、そろばんやカルタなど、普段あまり学校でしないことを楽しみながら学習してもらいます。そこで感じたのは、子どもたちの無限とも思える成長力。一つ教えるとどんどんできるようになって「もっと問題をください」と言ってくるのです。なんて素晴らしいのだろうと思いました。3年次には教員になったゼミの先輩から、大学で話を伺う機会もあり、本格的に採用試験に向けて勉強を始めました。
キャリア支援室で鍛えられた小論文と面接
4年次に入ったころ、教育実習中に養護教諭の先生に大きなけがに出くわすこともあるというお話を聞き、命を預かる責任の重大さを思うと、自分は教員としてやっていけるのだろうかと不安が膨らみました。そんなとき、同じ教員を目指す友だちと多くのことを語り合い、たどりついたのは「教師って、やっぱり本当にやりがいのある仕事だよね」という結論。改めて、養護教諭になりたいと強く思いました。3年次から通ったキャリア支援室にも、大変お世話になりました。週一回、校長先生を経験された方に小論文や面接の仕方などを懇切丁寧に指導していただき、そのおかげもあって、晴れて合格。理想として思い描いている「お母さんの目線を持った先生」となれるよう頑張ります。
4年間の学び
1年次
- あまりに自由な大学生活に戸惑いながらも徐々に順応
- 校則の厳しい高校からとても自由な東洋大学に来て、とても戸惑ったことを覚えています。しかし、同じ目標を持った仲間や熱意を持って教えてくださる先生方に囲まれ、自分の目標に向かって歩みだすことができました。
2年次
- お母さん目線での授業に感銘。養護教諭への思いを強める
- 教職課程は教員経験のある先生が担当されることが多く、実際にあったエピソードを交えて教えていただくことで、教育現場をリアルにイメージできました。特に印象的だったのは、40代の女性の先生の授業。視点が先生ではなく母親のものでした。おかげで、思い描くあるべき教員の姿がより明確になりました。
3年次
- 保健体育の教諭となったゼミの先輩からアドバイス
- 主に試験勉強の方法を教えていただき、とても参考になりました。実際に、合格した先輩からの話を聞いて、身が引き締まる思いでした。指導の後、すぐに参考書を買いに行ったことを覚えています。
4年次
- 早々と就職を決める友を横目に採用試験に向けて一直線
- 7月の一次試験に向けて、先輩に薦められた参考書をひたすら勉強する毎日でした。学習アドバイザーとして接した子どもたちの姿や、自分が教員として教えている姿をイメージしながらモチベーションを保ち、頑張りました。
- 高校時代のわたし
- 部活でソフトテニスに打ち込んでいました。本格的な受験勉強は、その部活を引退した3年生から。基礎をしっかり固めることを徹底しながら、過去の問題を集中的に解いていきました。
アドバイス
- 自分は何にワクワクするのか日常生活の中で観察すること
- 目標が定まっている人はその目標に向けてまっすぐ頑張ってほしいと思います。そうでない人は、毎日の生活の中で何が楽しいのか、どんなことをしているときにワクワクするのかという観点で自分を観察してみてはどうでしょう。きっと進むべき方向が見えて来ると思います。
石川 梨絵さんライフデザイン学部 健康スポーツ学科4年
- 内定先:さいたま市養護教諭
- 埼玉県・私立星野高等学校出身
- ※掲載内容は、取材当時のものです