空港で搭乗手続きなどを行うグランドスタッフをめざしている国際観光学科の本橋由爽さん。国際線への対応も必要な空港勤務には、英語の勉強に積極的に取り組んでいる。今春には国際地域学部生だけを対象としたオーストラリアへの短期留学に参加。リスニング力が高まるなど、手ごたえを感じたそうだ。

友だちと一緒に夢をめざす

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幼いころから、空港で働くことが夢でした。今は空港での搭乗手続きや、搭乗口でご案内する地上勤務のグランドスタッフをめざしています。空港でグランドスタッフがきびきびと働く姿にあこがれて、旅行で空港を利用しても、サービスを受けるというより見とれてしまいます。昨年の連休には、グランドスタッフの方々が働く様子を見たい一心で、混雑する空港へ見学に行ったほどです。そんな将来像に近づく学びはどこでできるのだろうと志望校を探し、東洋大学の国際観光学科なら実現できそうだと思い選びました。

国際観光学科では、1年次はまず観光の意味や、観光という言葉の由来などをみっちりと学びます。2年次からは希望する進路によって選抜試験を受け、3つのコースに分かれます。「ツーリズム・マネジメントコース」で学ぶのは旅行業や航空業・鉄道業といった運輸業などを対象にした旅行業界についてです。JR運賃の計算方法や、航空予約のシステムなど、具体的に学びます。「ホスピタリティ・マネジメントコース」では、レストランやホテルなど、おもてなしの産業について学びます。調理実習などもあり、一番実践的で、今年は人気がありました。「レジャー&リゾート・マネジメントコース」は、観光地の整備や開発が、地域にどのような影響を与えるのかを、多角的に学びます。

私は空港で働きたいという夢があるので、「ツーリズム・マネジメントコース」を選びました。同じ夢を持つ友だちに囲まれて、最初は「同じことを考えている人がこんなにいるのか」と焦ったのですが、むしろ夢に向かって一緒にがんばれるので、今ではそれが強い励みになっています。

短期留学でリスニング力に自信

国際地域学部は、英語教育が充実しています。英語だけの専門科目の授業もあります。板書も、先生への質問もすべて英語なので、体の中に英語が染み込んでくる感覚です。グランドスタッフは国際線業務もあるので語学は必要ですし、高校時代から英語が好きだったので、しっかりと英会話をマスターしたいと思っています。

学部全体の語学意識が高く、留学経験のある学生も多いです。私もこの春、国際地域学部生だけを対象にしたオーストラリアへの短期留学に参加しました。38日間の日程で、最初の3週間はみっちり英会話を学び、後半の2週間はフィールドワークでした。日本の町とパースの町の違いを見て学び、現地の学生との意見交換もしました。辞書で引いた英単語を英語で説明しなければならないなど、英語漬けの日々で、リスニング力をはじめ、英会話の力があがった感覚があります。

ゼミ内に「エアライン特進ゼミ」誕生

2年生のときに、選択授業で「北米ツーリズム論」「欧州ツーリズム論」の授業を受講して島川崇先生に出会い、旅行業の奥深さに触れました。島川先生の旅行業への情熱に魅力を感じて、「島川ゼミ」に入ろうと決めました。ゼミには、私と同じように航空会社や空港での仕事を希望する学生が多く、ゼミの中にさらに「エアライン特進ゼミ」が誕生し、そちらにも入っています。航空業に就職するためには、どんな能力が必要なのか。お互いに勉強しあっています。

国際観光学科には、私が将来やりたい仕事に直結する学びがぎっしり詰まっています。第一志望だった大学に入学できずに東洋大生となった私ですが、今は、東洋大学に入って良かったと思っています。国際観光学科でいろいろな経験を積んだ今、毎日が充実し、夢に近づいている手ごたえを感じています。

本橋由爽さん国際地域学部 国際観光学科 3年

  • 所属ゼミナール:島川崇ゼミナール
  • 東京都・私立桐朋女子高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです