企業活動のあらゆる側面を研究対象とする経営学科では、基礎的な経営学を学びながら、社会人として通用する幅広い視野と考え方を身につけていく。「社会人3年目に負けない力を身につける」という中内ゼミで学んだ細川友里恵さんは、成長の先に多くの人の感動と喜びがあるような働き方をしたいと語る。

難関のゼミ試験を突破

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経営学部経営学科を選んだのは、正直なところ消去法でした。理系でもない、文学部も法学部もちょっと違うと感じると同時に、起業して自分が経営者になるということにもあこがれて志望しました。結局、起業するプランは未定のままですが、経営学科で企業経営の根幹に関わる組織論や、市場の動き方などを興味深く学ぶことができました。

経営学部は2年次からゼミナールに所属するのですが、私は経営戦略論や組織論を学ぶ「中内基博ゼミ」に入りました。経営学科だけかもしれませんが、ゼミに入る時に試験があるのですよ。倍率は毎年違いますが、私は50人受験して15人合格という難関を突破することができました。試験は書類審査と面接試験。面接試験では教授だけではなく、教授の後ろにゼミ生全員が並んで面接官として立ち会うので、緊張しました。無事にゼミに入ゼミした後、今度は自分が3年生、4年生となって後輩の面接をする側になるので、不思議な感覚です。学生の間に、面接をされることはあっても、面接官になる機会はまずありませんから、その経験は今、活動中の就職活動でも役に立っていると思います。

社会人3年目に負けない力

ゼミではさまざまなことを学びました。中内准教授の口癖は、「過去を超えろ」です。常にトップを超えていくことが求められる環境の中で、いつも誰かが順番に研究発表しなければならないので、その準備が大変です。発表資料を作成したり、先輩の発表を聞いたりすることで、物事を論理的に考える力、人の発表を何でも受け入れるのではなくて自分なりに考える力などを身につけることができたと思います。時に問題を疑う事も必要でした。

ゼミに入りたての2年生のころは、先輩たちがプレゼン用ソフトのパワーポイントを使って、スラスラと自分の考えを発表する姿を見て、驚き、あこがれたものです。そんな私ももう入室3年目ですから、パワーポイントで資料を作成する技術はだいぶ上達しました。

つい最近データを整理していて、ゼミに入る前に初めて一人で作ったパワーポイントの資料を見つけました。ただ、その資料が恥ずかしいくらいに何もできていなかったのですが、見ているうちに、どうしたらより良いものが作れるか客観的に考えている自分が居ました。今では、写真やアニメーションを挿入して飽きないように工夫したり、短い言葉を絞り込んで、相手にわかりやすい発表用資料が作れます。本当に、3年前の自分から大きく成長したことを実感します。

仕事を通して成長したい

今は就職活動の真っ最中です。この3年間で学んだ経営に関する知識は、就職活動での志望企業の選択にも役立っています。人の暮らしに役立つ仕事をしたいと思っているのですが、経営学で学んだ知識を活かして志望企業の事業内容を分析し、自分が挑戦したいこととの重なりを見つけています。

実は東洋大学には一浪して入学したので、大学生活で何かを残したいという焦りがありました。ゼミを通じて過去を超え続けた結果、自分には「社会人3年目に負けない力」が身に付いたと信じています。将来は、いろいろな働き方があると思いますが、ずっとバリバリ働き続けたいと思っています。ゼミでいろいろと学び、自信になったように、仕事を通して成長したいです。どんな職業でも、成長の先に多くの人の感動と喜びがあるような働き方をしたいと思っています。

細川友里恵さん経営学部 経営学科 4年

  • 所属ゼミナール:中内基博ゼミナール
  • 神奈川県立生田高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです