イブニングコースは授業開始時間の違いこそあるが、学部間の相互聴講制度などで他学部の学生との交流チャンスは多い。経済学科3年生の島田直紀さんは自ら部長となりスポーツサークルを立ち上げ、第1部の学生と一緒に体を動かし、大学生活を満喫している。就職活動が始まる前の目標、それは部員全員でバレーボールの大会に出場することだ。

入門演習で、大学で学ぶ基礎力を体得

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高校時代に東洋大学のオープンキャンパスに参加し、明るい雰囲気が心地よく、「ここで学びたい」と感じました。イブニングコースは学費が割安なのに履修できる科目の幅が広く、特に経済学科は2年次に必要な単位を修得すれば、3年次から昼間の授業も受講できるということに魅力を感じました。

高校時代は勉強が苦手で、どちらかというと性格も内気な私は、大学生活について不安を抱いていました。イブニングコースの学生は社会人など年齢層が幅広く、高校を卒業したばかりの自分でも馴染むことができるか、勉強にはついていけるだろうか、と心配だったのです。でも、1年次に必修だった少人数クラスの「入門演習」で澤口隆先生に出会い、その不安が消えました。演習では、レポートの作成方法やディスカッションの方法、プレゼン用ソフトのパワーポイントの使い方や文献の検索方法などから、友だち作りの大切さまで、「大学で学ぶための基礎力」を身につけます。澤口先生のいろいろなアドバイスのかいがあって、この演習で最初の友人を作ることができました。

友だちができ始めると、自分の中に無意識に作ってしまっていた「第1部の学生との壁」も自然に消えました。1年生の6月には、新しくできたばかりの友だちと一緒に1部の学生にも声をかけ、いろいろなスポーツを楽しむサークル「ボナンザ」を立ち上げたのです。私自身が部長になり、澤口先生に顧問をお願いしました。私が昼間アルバイトをしているスポーツセンターを活動拠点に、1部の学生もイブニングコースの学生も一緒に、みんなで体を動かしています。

一番の魅力は幅広い知識を学べること

イブニングコースの経済学科の魅力は、効率よく学べるカリキュラムが多く、どの科目も第1部と同じ先生が指導してくださるところです。たとえば、「現代経済入門」は、1年間で毎回別の先生がそれぞれの専門分野をオムニバス形式で教えるという授業でした。難しい専門用語をかみ砕いてわかりやすく解説する授業を通じて、経済学への関心が広がりました。

また、経済学とは直接は関係ないながらも、社会人として必要な教養を学ぶ「基盤教養科目」も充実しています。「入門演習」担当の澤口先生の専門は地学で、46億年の地球の変動を学ぶ「地球の科学」の授業は、壮大で圧倒されました。生命の進化の歴史や地球の誕生の様子を学び、人類が経済活動を始めた歴史と宇宙の歴史をつい比較してしまいました。

就職活動へのカウントダウン

3年次になると、専門科目がどんどん魅力的になってきて、時間が足りなく感じています。大学に入学する前は、昼間の授業を履修しようと3年次を心待ちにしていましたが、いざ3年生になってみると、イブニングコースで学びたい科目が多すぎて、困っています。

もうすぐ就職活動が始まります。先日受験した適職発見プログラムで、警察官が向いていると診断されたので、その勉強も始めました。サークル活動も、就職活動が始まれば活動休止です。それまでにみんなで一緒に大会に参加しようと、最近、週に3回ほど、バレーボールの練習を始めました。学びたいこと、やりたいことのポイントを押さえて、悔いのない就職活動に臨みたいです。

島田直紀さんイブニングコース 経済学部 経済学科 3年生

  • 所属ゼミナール:太子堂 正称ゼミナール
  • 東京都・私立修徳高等学校

  • 掲載内容は、取材当時のものです