インターネットの普及により、買い物は「リアル店舗」だけでなく「インターネット店舗」も利用されるようになりました。消費者がこの2つを使いわけることを「チャネル選択」といいます。
用途によって店舗を使い分けるマルチチャネル顧客は、単一チャネル利用の顧客と比べて購買金額、回数ともに多いことがわかっています。さらに、さまざまな種類の商品を買う傾向にあるので、企業は商品カテゴリ数を増やそうと考えます。ただし、カテゴリによってマルチチャネル顧客率は異なるので、費用対効果の検討は必要ですし、日常的に使う商品カテゴリだと、かえって売り上げが下がってしまう可能性もあります。
それでも多くの企業はO2Oマーケティングを展開しています。これは「オンラインto オフライン」という、オンライン上でリアル店舗への訪問を促す活動で、最終的にマルチチャネル顧客になってもらうのが目的です。
自分がどんな買い物をどこで購入しているのか、考えてみてください。それがマーケティングを学ぶことへとつながっていきます。

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大瀬良 伸准教授経営学部 マーケティング学科

  • 専門:マーケティング論、流通論、消費者行動論

  • 掲載内容は、取材当時のものです