食環境科学部健康栄養学科の戸ヶ崎秀代さんは「管理栄養士」という職業を知った時、将来の目標が一変しました。「板倉キャンパスの周囲にお店が何もない環境は自宅周辺と似たようなもの」と感じながら、管理栄養士になるという目標に向かって日々学んでいます。そして、実際に食を通じて人の健康を支える立場になった時、どのような人を対象に仕事がしたいのかということも考える時期に来ています。

大量調理実習は健康栄養学科ならではの経験

3年生になってから専門科目の授業が増え、ますます学ぶことが面白くなってきました。2年生までの調理実習は、家庭で料理をするような分量でしたが、3年生では、巨大な鍋やちりとりのようなサイズのレードルを使い、何キロもの大量の食材を扱う実習に。また、2年生までは、基礎知識をインプットすることが学びの中心でしたが、今は実験などを通じて、各栄養素がもたらす影響を具体的に理解できるようになり、学びの内容に奥行きが出てきたと感じます。糖尿病患者のためのメニューを作り、学生同士で評価し合う実習を行っている時は、「将来は管理栄養士としてメニューの作成をするのだ」という実感もふつふつとわいてきます。

3年生になると授業数が減って、大学に通わない日が増えると思っていたのですが、月曜から水曜は授業、木曜と金曜は実験で、5限まである日も。しかし、学ぶことが楽しいので、それは全く苦になりません。

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板倉キャンパスの広がりのある景色が心地よい

群馬県内に自宅があり、板倉キャンパスへのアクセスが良いため、入学前は、オープンキャンパスにも何度も足を運ぶことができました。そのため、板倉キャンパスののどかな環境も理解したうえで入学を決めました。自宅から車でも電車でもアクセスが可能で、管理栄養士になるための専門性の高い勉強ができる、開放感のある広々とした板倉キャンパスに、愛着を感じています。

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将来の目標が社会科教師から管理栄養士へ

今は管理栄養士を目指して日々勉強中ですが、高校生の頃まではずっと社会科の先生になりたいと思っていました。転機は高校2年生の時です。大学の教授が高校にやってきて、それぞれの学部でどんなことを学ぶかを説明してくださいました。その時「栄養の話を聞きに行く」という友人に何気なく付き添って行ったところ、管理栄養士という職業の話に一気に引き込まれたのです。そこで迷わず進路を変更しました。当時の担任の先生からは「今から理系に変更するのは無謀だ」と反対されましたが、一度決心した気持ちは揺るぎませんでした。高校3年生で新たに担任になった先生は応援してくださったので、必死に勉強しました。その結果、こうして管理栄養士へと続く道を一歩ずつ歩むことができているのです。

実際に勉強してみると、管理栄養士と一口に言っても、その先にさらなる選択肢があることを知りました。自分が管理栄養士としてどんな場所で活躍したいのか、これから始まる病院実習やインターンシップで見極めていきたいと思っています。

戸ヶ崎 秀代さん食環境科学部 健康栄養学科 3年

  • 群馬県立太田東高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです