食環境科学部健康栄養学科の第1期生として入学した菅原真菜実さん。管理栄養士の資格取得を目指す仲間と一緒に、日々真剣に学んでいます。引っ込み思案だった菅原さんは、戸惑いながら大学生活をスタート。このままではいけないと、オープンキャンパスの学生スタッフとして高校生の案内役を務めたことで、自分を奮い立たせることができました。大学では、自ら行動を起こすことが大事だと語ります。

栄養と健康の関わりを根本から学ぶ

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栄養学を学ぼうと思ったきっかけは、中学校の栄養士の先生との出会いでした。給食の時間によく教室を訪れ、その日の献立やみんなが希望する食べ物について生徒と語り合う先生を見て、「栄養教諭」という仕事に興味を持つようになったのです。私はもともと学校の先生になりたいと思っていましたし、料理をするのも好きでした。そして、高校生になると教職や管理栄養士の資格取得を意識するようになり、その両方をかなえるために栄養教諭を目指そうと考えたのです。

入学前、健康栄養学科では、食品の栄養成分やカロリー計算などについての知識や技術を習得することから学び始めるのだろうと思っていました。ところが、まずは生物学的な視点から人間のからだについて理解し、高校の生物の授業よりも深く掘り下げていくのです。生命科学の分野における知識を習得しながら、栄養と健康が深く関わっているという「基本」をきちんと抑えることが重要なのだと気付きました。

高校生に対応しながら自身を振り返る

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専門的に学ぶ一方で、大学生活そのものについては当初、なんとなくモヤモヤとした気持ちでした。サークルにも入っていなかったので、他学科の学生との接点が少なく、少し物足りなさを感じていたのです。

そんな気分を一新したのは、1年次の夏のこと。友達に誘われるままにオープンキャンパスの学生スタッフとしてアルバイトを始めたところ、3年生や4年生の先輩スタッフと話す機会が増え、交流の輪が大きく広がりました。また、高校生に対して自分のことを話しているうちに自分の志を再確認。さらには健康栄養学科の体験授業を受ける高校生の真剣な表情を見て、「自分もかつては彼らと同じ心持ちだったはず、今はそれを忘れかけているのではないか」と感じたのです。実際に高校生の意気込みを聞くことで、自分も頑張らなければと思い直し、モチベーションも高まりました。このアルバイトは良い経験だったと実感し、2年生になっても継続しています。

大学生活を充実させるのは自分次第

大学では、学ぶことはもちろんですが、学校行事にもできるだけ積極的に参加して学生生活を存分に楽しむことが大切だと思います。私はあまり積極的なタイプではないのですが、オープンキャンパスのスタッフと同じように、友達に誘われるがまま、板倉キャンパスの文化祭「雷祭」で学科代表の有志スタッフとしても活動するようになりました。1年次は要領がつかめず、うまくできなくて悔いが残ったので、2年次で挽回。自分なりに達成感を得ることができました。

大学では、わからないところを放っておくとそれきりになってしまいます。質問を抱えて先生の研究室を訪ねた際、学び方までアドバイスしてくださったことがあり、やはり自ら行動を起こして良かったと実感しました。自分から動かなければ何も始まりません。外部講師の授業を受けて、「スポーツ栄養士」にも興味がわいてきた今、臨地実習などの経験を積みながら積極的に学ぶことで、将来像を明確にしていきたいと思います。

菅原 真菜実さん食環境科学部 健康栄養学科2年

  • 茨城県立竜ヶ崎第一高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです