月別アーカイブ: 2017年11月

微生物は、ばい菌なのでしょうか? みなさんは、どのような時に、どのように手を洗いますか? 研究室で手洗いの実験をしたところ、ただの水洗いより石けんで洗ったほうが、微生物が増えていることがわかりました。これは、石けんによって油分が除去され、手のしわの中から微生物が外に出てしまうからです。さらに抗菌石けんで洗うと、ほとんどの菌がいなくなりました。皮膚には「常在菌(皮膚善玉菌)」がいて、皮膚を弱酸性に保って抵抗力をつけ、潤いを保ち、肌の炎症や老化を防ぐ役割をしてくれているヒーローなのに、日常の手洗いに抗菌石けんを使うなどして、排除していませんか? 医師や看護師でなければ、常在菌まで除去する必要はないのです。微生物は身近でも活躍しています。麹カビや酵母からできる味噌やしょうゆ、日本酒、パン、納豆といった発酵食品や、乳酸菌からできるヨーグルトやチーズ、また、人間が生きることのできないような環境でも生きることのできる「極限環境微生物」が生産する酵素は、でんぷんや油脂、タンパク質を分解するため、洗剤に使われています。微生物は、現在地球上の1%しか発見されていません。微生物がまだ発見されていない物質を作っている可能性もあります。残り99%の微生物を新しく発見するためには、アイデアが必要です。微生物の性質に合わせて実験方法を考え、どんどんチャレンジしてみましょう。

ph-miura.jpg

三浦 健准教授生命科学部 応用生物科学科

  • 専門:未利用バイオマス分解酵素生産菌など有用微生物の発見・応用・開発研究

ミレニアム開発目標(MDGs)とは、2000年に採択された国連ミレニアム宣言などをもとにまとめられた、開発分野における国際社会の共通目標です。これには、極度の貧困と飢餓の撲滅、女性の地位向上や乳幼児死亡率の削減などといった、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられました。その具体的な目標として、「安全な飲料水及び衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する」などが掲げられましたが、達成状況を見ると、安全な飲料水にアクセスできない人の割合を半減する目標は達成したことがわかりますが、衛生施設を利用できない人の割合は微減でした。これは、世界の人口が増えているためです。この状況は、改善に向かって進んでいると言い切れるでしょうか。こうしたなか、国際社会は2030年に向けて新たな持続可能な努力目標(SDGs)を掲げました。MDGsよりも項目が増え、「安全な水供給や衛生施設」については、堀井戸や泉、雨水などを含む水源といった、生活の質という点から改善が必要とされるものから、SDGsでは、自宅で汚染されていない飲み水が利用できること、トイレは、排泄物が安全で衛生的に処理できる設備を備えた、他の世帯と共有していない、と定義されました。国際地域学科では、グローバルな視点から地域の問題を考えます。なかでも「水と衛生」は非常に重要なテーマなのです。

ph_aramaki.jpg

荒巻 俊也教授国際学部 国際地域学科

  • 専門:環境マネジメント、環境システム解析

Hitoshi Ishida, ProfessorDepartment of International Culture and Communication Studies
Faculty of Letters

  • Research Field
    • Modern and Postmodern Japanese Literature

Nobutaka Yamamuro, LecturerDepartment of Policy Studies
Faculty of Economics

  • Research Fields
    • Modern German Literature
    • History of German Thought

Kouichi Yamazaki, ProfessorDepartment of Japanese Literature and Culture
Faculty of Letters

  • Research Fields
    • Literature
    • Japanese literature
  • Publications
    • Language space of Ryunosuke Akutagawa: Kimi miyo sogan no iro, Language space of Soseki Natsume

Minoru Ishida, LecturerDepartment of Marketing
Faculty of Business Administration

  • Research Field
    • Marketing Science
  • Research Keywords
    • Media Studies
    • Big Data
    • Recommender System

国際社会には、国会や裁判所といった、国を統治するための強制力が与えられた機関がなく、国連の安全保障理事会の決定や権限についても、履行は国家の自由であり、採択される決議も勧告的な効力しかありません。現在、国際社会では、戦争を含めた武力行使は禁止されていて、国家は平和的紛争解決の義務がありますが、交渉や仲介だけでは解決しない場合があります。そこで、裁判によって国家間紛争を解決することを任務として、第二次世界大戦後に「国際司法裁判所」が設立されました。ただし、すべての国際紛争の裁判が可能なわけではありません。裁くことができるのは対国家のみで、個人や組織を裁くことはできません。さらには当事国の同意が必要なため、なかなか解決には至らないのです。国際司法裁判は一審制で上訴がなく、判例数も少ないため、裁判付託を各国が躊躇する理由にもなっています。また、せっかく出された判決は、当事国のみ拘束力があり、強制執行することもできません。このように、国際司法裁判所には制度的な限界があるのです。とはいえ、長年くすぶっていた領土問題が解決するなど、付託件数は少しずつ増加してきています。これは、国際紛争の平和的解決に貢献していると言えるでしょう。国際法は、長い間、人々が数々の戦争の反省を受けて作り上げてきたものです。国際社会で起きているさまざまな紛争の解決における、裁判所のあり方を探求していく視点を持ち、機能と限界、特性をしっかりと理解しながらこれからも学んでいきましょう。

ph-ishizuka.jpg

石塚 智佐准教授法学部 企業法学科

  • 専門:国際法

Lambert Nicholas, ProfessorDepartment of Health Care and Sports
Faculty of Human Life Design

  • Research Field
    • English for Health and Sport, Language and Culture

Katsuyuki Yakushiji, ProfessorDepartment of Media and Communications
Faculty of Sociology

  • Research Fields
    • Media Studies
    • Political Process Theory

Kazuhiro Ando, ProfessorDepartment of Law
Faculty of Law

  • Research Fields
    • Law / Civil Law
    • Law / New Fields of Law

ビートルズ来日といった音楽文化の変容、東京オリンピックをはじめとするスポーツ文化の発展、お見合い結婚から恋愛結婚へといった恋愛の文化の浸透など、戦後の日本社会は大きく変わりました。若者文化研究者である井上俊先生は、戦前と戦後の若者の変化について、「生きがい」という視点は有効なのかと考え、“「死にがい」の喪失“という論文を書きました。戦争に行く若者たちは、自分が死ぬかもしれないと考えます。家族のため、国の未来のため、死んでいった仲間たちのためなのか、どのように、何のために死んでいくのかを、真剣に考えなければならず、そこに、「死にがい」の文化が存在しました。「生きがい」と「死にがい」は表裏一体です。祖父母は、孫が怪我や病気で死にそうなとき、自分の命と引き換えに、といったことを思うでしょう。これは「生きがい」でもあり「死にがい」でもあります。しかし現代の若者が、例えば彼女彼氏のために死ねるでしょうか。井上先生の結論は、戦前の若者と戦後の若者の「生きがい」が変わったのではなく、戦前の若者が持っていた「死にがい」を、戦後の若者は失ってしまったのだ、というものでした。このような発想の転換は、大学のどの分野の学びを進めるうえでも大切な視点となるでしょう。

ph-takai.jpg

高井 昌吏准教授社会学部 メディアコミュニケーション学科

  • 専門:大衆文化論、メディア文化論

“英文学の著名人”について紹介しながら、学生たちが語彙力を高め、難しい語彙でそれらの作家についてスピーチができるような情報を伝えていきます。間違えても、まずはやってみましょう。分からなければ、分かりません、と答えてよいのです。なぜなら英語を使っているからです。まずは有名な英文学作家の写真を見せながら、学生たちに名前と出身地を聞いていきます。「シェークスピア」「イギリス」と答える学生たちに、“This is Shakespeare. He is from England.”と答えるように促します。また、分からないときは、“I think ~”と答えるのもよいのだと話しました。続いてジャンルを聞きます。シェークスピアは劇作家で、詩人で、俳優ですが、過去の話をしているので、“He was~”を使うといった注意が必要です。いつごろ活躍したのか、どのような作品があるかなどの材料を揃え、表現の仕方を確認したら、最後にまとめてそれぞれの作家についてスピーチをします。「J・K・ローリングは、イギリス出身の小説家です。彼女は1999年に“ハリーポッター”と“アズカバンの囚人”を書きました。ハリーポッターシリーズは歴史上でベストセラーになっています。」「ジェーン・オースティンは1816年に“エマ”を描いた小説家でした。彼女は英文学の中でも最も人気のある小説家の一人でした」。学生たちは、「歴史上のベストセラー」「世界屈指の」「現代作家」といった新しい表現を学び、理解もスキルも上がったのではないでしょうか。

ph-sala.jpg

ホランド セーラ助教文学部 英米文学科

  • 専門:TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages)

Yoko Mitsuishi, ProfessorDepartment of Sociocultural Studies
Faculty of Sociology

  • Research Fields
    • Community studies
    • Literature
    • American literature
  • Research Keywords
    • African American literature
    • Native American literature
    • Caribbean literature

Takeshi Shigenari, ProfessorDepartment of Human Environment Design
Faculty of Human Life Design

  • Research Fields
    • Rehabilitation Engineering
    • Assistive Technology
    • Industrial Design

Hideaki Tada, ProfessorDepartment of Law
Faculty of Law

  • Main Research Themes
    • Japanese Antimonopoly Act
    • Economic Law
    • EU Law
    • EU Competition Law

建築に関わる関係者や業種には、不動産・ディベロッパーといった発注者、建築家・エンジニア・建築士といった設計者をはじめ、元請施工者であるゼネコン・ハウスメーカー・工務店、下請施工者である仮設・鉄筋・設備業者、技能労働者(職人)である、鳶・大工などがあげられます。そのほかにも、メーカー、コンサルタント会社、都市計画、行政といったさまざまな人や組織が関わっています。さらに、建築には施工工程や、計画、品質・予算・工程・安全・環境の管理など、多くのプロセスもあります。こうした知識は大学の講義で学ぶことができますが、実際の建築について体験することは難しいものです。そこで、学生のみなさんには二つの実習を通じて建築の体験をしてもらいました。一つは、富士教育訓練センターでの「建築施工実習」です。実際のゼネコンの新入社員が研修をする施設で合宿をしながら、内装、リニューアル工事、測量、施工管理、図面の見方、足場の組み立て、解体などを学びます。もう一つは、村と地域の方々、学生が一体となり、交流しながら木造建築を学ぶ「加子母木匠塾」というワークショップです。こうした実際の設計から施工、管理までを自分たちで手掛け、建築がどのようものなのか、関わる多くの人とのコミュニケーションやその役割を知る体験は、学生がより深く学ぶことができるだけではありません。建設業の課題とされる、人材の確保や育成にもつながると言えるでしょう。

ph-urae.jpg

浦江 真人教授理工学部 建築学科 建築生産研究室

  • 専門:建築構法、建築生産、施工管理、品質管理、設計と施工の情報の統合化、建築プロジェクトマネジメント

出かけるときに傘を持っていくか、その後の天気予報によって決めますよね。このように、予想される複数の結果があることをリスク(不確実性)といいます。分散投資の考え方を投資理論として体系化し、不確実性のもとでいかに意思決定するかを研究したハリー・マーコヴィッツは、リターンを犠牲にせずにリスクを減らす“ポートフォリオ・セレクション”で1990年にノーベル経済学賞を受賞しました。彼は、教科書にあった「投資家は予想されるリターンが最も高いものに投資する」に疑問を持ち、実際の投資家は、定期預金や株式といった、複数の金融資産を持っていること、株は好不況に左右されて期待値を算出するため、バラつく可能性があることなどから、このバラつきを、リスクと考え、それを加味して意思決定するのだと説明付けたのです。リターンの異なる複数の資産を、うまく組み合わせて保有する分散投資によって、リスクを低下させる効果が高まると考えました。現代のポートフォリオ理論をより広い視点から見てみると、国籍や性別の多様化したこのクラスにも当てはまります。多様化をうまく組み合わせることで、バランスの取れた集団を作ることができるのです。このような先端的研究や新しい発見には、オリジナルな発想が潜んでいます。気付きや疑問は学問の始まりです。読み解くために根源に近づくと、それは意外にもシンプルで、より深い理解につながることでしょう。

ph-munechika.jpg

棟近 みどり教授経済学部 国際経済学科

  • 専門:経済学、財政学・金融論

Jinghui Dong, ProfessorDepartment of Accounting and Finance
Faculty of Business Administration

  • Research Fields
    • Business administration
    • Securities investment
  • Research Keywords
    • Managerial finance
    • Real options
    • Derivatives

Jun Sato, ProfessorDepartment of Food and Life Sciences
Faculty of Food and Nutritional Sciences

  • Main Research Theme
    • Food Microbiology
    • Growth Behavior and Control of Bacteria Measurement Methods for Bacteria

Hiroshi Shimizu, ProfessorDepartment of Law
Faculty of Law

  • Research Keywords
    • Civil Litigation
    • Civil Dispute Settlement
    • Sports Law