月別アーカイブ: 2017年2月

2月27日の入学試験の集合時間は9時50分となります。(※下記時間割参照)

受験生は全員必ず3科目受験してください。
また、試験会場を間違えると受験できません。時間に余裕を持って、受験票に記載された試験会場に向かってください。

2月27日 時間割

試験日

2月27日(月)

集合

9:50

説明

9:50~10:10

1限(10:10~11:10)

外国語/英語

2限(11:40~12:40)

国語/国語
理科/物理、化学

3限(13:40~14:40)

地歴/日本史、世界史
公民/政治・経済
数学/数学(Ⅰ・Ⅱ・A)、数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B)、数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B)

その他、試験当日の注意事項等は「入学試験要項」にてご確認ください。

入学試験要項

2017年3月28日(火)第2回 “学び”LIVE授業体験を開催!
東洋大学の幅広い学びを体験する入試イベントです。1日に約100講座を一挙公開。
13学部46学科から興味のある授業を体験して、大学の学びの面白さに触れてみませんか。

下記より、授業の詳細情報をご確認できます。ふるってご参加ください。

本学入試情報サイト内コンテンツ「入試プラン検索」の利用に関し、次のとおり不備がありました。
受験生をはじめ関係者の皆様には、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

<内容>
判定科目と科目数で「地理」を選択し検索をした場合に、地理を含まない2月27日の試験方式を選択・表示

なお、受験可能な科目、時間割等については「入試要項」にてご確認くださいますようお願いいたします。

この件につきましてのお問い合わせ
入試部入試課 03(3945)7272
月曜日〜土曜日 9:00〜17:00

アンブッシュマーケティングとは、公式スポンサーではないにも関わらず、そのイベントと結びつきを作って、認知・注目・信用などの便益(ベネフィット)を得ようとする活動のことです。便乗マーケティングとも言えるかもしれません。
例えば、1984年ロサンゼルスオリンピックで公式スポンサーになれなかったナイキは、自社ロゴと個人契約アスリートを描いた巨大壁画を五輪の主会場近隣に掲出展開しました。その結果、42%もの人が、ナイキが公式スポンサーだと誤認したのでした。一般的に消費者は、どの企業が公式スポンサーなのかということに無関心で、公式スポンサーが何をしているのかという知識もないため、それらしい活動をする企業を公式スポンサーだと誤認する可能性が大きいのです。しかし、これでは高い費用を支払って公式スポンサーになった企業が不利益を被ります。そこで主催者側は、アンブッシュマーケティングを抑制するために規制、優先交渉権、レバレッジ、社会的訴求といったさまざまな対抗策を取っています。
今やアンブッシュマーケティングは、幅広く展開されています。2020年に東京で開催されるオリンピックでは、主催者側がこのアンブッシュマーケティングとどのように向き合っているのかに注目しながら楽しむのも面白いかもしれません。

ph-ikyonte.jpg

李 炅泰准教授経営学部 マーケティング学科

  • 専門:国際マーケティング論

歩けるようになったばかりの子どもは、歩くこと自体を挑戦的で楽しい遊びととらえ、その行為を繰り返すことで能力を獲得します。想像力が伸びる時期にはごっこ遊びを繰り返します。こうした乳幼児期の自発的な遊びは学習であり、自分の身体を動かし、繰り返すことで、環境の性質を理解し、環境に合わせて自分を調整する能力を獲得していくのです。そのため保育者は、より良い環境を準備する必要があります。また、環境の中にどのような教育的な意図を埋め込むかを考え、子どもたちの創造性を引き出すことができる環境を用意することも大切です。子どもの心は、人との関わりだけでなく、色や形、材質や音といった、周りを取り巻くすべてが取り込まれて形づくられ、育まれていきます。ですから、想像の余地の少ない完成されたおもちゃを与えるより、土や水、お手玉や積み木など、自分で遊びをつくり出すことができるようなシンプルな素材を選ぶことで、子どもたちは驚くほど長い時間集中し、話し合い、粘り強く考え、あきらめずに何度もやり直し、工夫して、大人が想像できないような作品を生み出します。そして、そうした中から、協同的・対話的な学びを得るのです。
子どもたちが今を幸せに生き、よりよい未来をつくることができるよう、その豊かな創造性を発揮できる保育環境を作っていきましょう。

ph-takayama.jpg

高山 静子准教授ライフデザイン学部 生活支援学科 子ども支援学専攻

  • 専門:保育学、保育教育学

2月27日実施、一般入試の試験会場について、下記の会場が収容人員に達したため、出願登録時に選択できなくなっております。

長野会場

すでに上記日程・会場で出願した方も、試験会場が変更になっている場合がありますので、「マイページ」もしくは「受験票」にて試験会場を確認のうえ、当日お越しください。

本学の正式な合格発表は合格書類の発送をもって行いますが、各方式ともマイページを利用した「合格発表」を利用できます。また、本学入試情報サイトにて公開予定の「合格者受験番号一覧」から確認することも可能です。(マイページ、合格者受験番号一覧ともに、合格発表日の11:00に公開予定)。

合格発表の直後の時間帯はアクセスが集中し、つながりにくいことがございます。その場合は、しばらく時間をおいてからアクセスし直していただけますようお願いいたします。

植物生長制御研究室では、植物のかたちをコントロールする植物ホルモンの作用に焦点を当てて研究をしています。これは将来、種子・花・果実の質や数を制御するうえで、非常に重要な研究です。
例えば実験室では、非常に再生力の優れた植物の再生メカニズムを明らかにすることで、培養の難しい植物を簡単に増殖させる仕組みを解明するための研究を進めたり、植物に必要な栄養素が欠乏した時の応答の仕方を調べ、植物ホルモンの含有の変化を調査したりしています。他にも、共通機器室では、大型高額機器による質量分析や遺伝子解析などを行い、生命環境科学研究センターでは、2014年から文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の支援を受け、「人為由来環境変化に対する生物の適応戦略と小進化」をテーマに、複数専門分野の先生による研究プロジェクトを実施しています。そこに導入された高性能機器で、化学物質の高感度高精度分析や多糖の構造解析、土壌中や生体内に含まれる重金属の種類や含量の分析などを行うことができます。
植物生長制御研究室では、これらの機器や設備を活用して、低分子性化合物、高分子性化合物、重金属などの成分を測定し、さまざまなアプローチから、植物の成長や環境に適応するメカニズムを明らかにしていきます。

ph_umehara.jpg

梅原 三貴久教授生命科学部 応用生物科学科 植物生長制御研究室

  • 専門:植物ホルモンに関する生理・生化学的研究

紙と筆には『瞬時に書ける』という、実用的な道具の便利さ、面白さがあります。また、筆の使い方から生まれる、筆法の美しさという芸術的魅力もあります。これらの筆の魅力は、万年筆やボールペンにも通じるところがあるのです。筆記用具を用いなくても文字を表記することができる時代が来ましたが、今後も「紙に文字を書く」文化は続くのではないでしょうか。
書道は、まずお手本を真似て筆法を学び、そこに自分の表現を加えて完成させていきます。そして、息づかい、体の位置、筆の立て方や紙を変え、冷静になって瞬間瞬間を楽しみながら「刻々と変化する」思いを紙の中に表現することが醍醐味なのです。
本学の創立者井上円了は「諸学の基礎は哲学にあり」と唱え、学問を通して自分を磨き、ものの見方、考え方を広げ、自己実現を目指していくことを課題としてきました。書道もまた同様です。書道を学び、書道の醍醐味を味わいながら、書道の持つ多様な価値観と幅広い知識を修得し、豊かな表現力と物事の本質を捉える目を備えた書道の指導者になってほしいと思います。

ph-hasumi.jpg

蓮見 行廣教授文学部 日本文学文化学科

  • 専門:書道、書論、書道史

グローバル化が進み、ヒト・モノ・カネの流動性が高まるなか、新たな価値を創造することができ、国際社会で活躍できる人材の育成がこれまで以上に求められるようになりました。東洋大学は2014年度に文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に採択され、“アジアのハブ大学”となるべく、国際化を推進しています。時代や環境の変化に流されることなく、地球規模の視点から物事をとらえ、自分の未来を切り拓くことのできる「グローバル人財」を育成するため、東洋大学ではさまざまな取り組みを行っています。

学内のグローバル化も進んでいる

2017020802_01

国境を越えて、ヒトやモノ、カネが動く時代となり、私たちには、自分が生まれ育った環境とは異なる文化背景を持ち、異なる言語を使う人々と協働する力が求められています。世界のどこにいてもたくましく生きていく力を持った人が必要とされているのです。これからの時代は、世界へ出て行くことだけがグローバルということではありません。どのような職業に就こうとも、国内にいながらも、異なる文化背景を持つ人々と理解し合い、学んだり働いたりする機会が増えていきます。だからこそ、地球規模の視野を持ち、物事を深く掘り下げて考えることが大切なのです。
東洋大学でも現在、グローバル化を進めており、海外へ留学する学生数も海外から留学してくる学生数も年々増え続けています。最近では、在学中に留学したいという意志を持って入学してくる学生も多くいます。以前と比べて学内の雰囲気が変わってきているのを肌で感じます。

留学希望者を支援するさまざまな制度

2017020802_05

東洋大学は現在、世界32カ国103大学3コンソーシアム(2017年1月現在)と海外大学間交流協定を結んでいます。地域としてはアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなどで、英語圏に限らず、ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏、中国語圏、韓国語圏、タイ語圏、スペイン語圏など、学生の希望に応じた言語圏への留学を実現することができます。そして、長期の交換留学や認定留学をはじめ、短期の語学セミナー、海外インターンシップ・ボランティアや中期の協定校語学留学など、幅広い留学プログラムを用意しています。
留学を希望する学生を対象とした語学力向上のプログラムも充実しています。なかでも、LEAP(リープ:Learning English for Academic Purposes)は、全学部生を対象とし、留学に必要な英語力やスキルを習得するためのプログラムです。多くの学生がこのプログラムを受講し、英語力を高めています。また、楽しみながら自然に英語を学べるToyo Achieve Englishは、キャンパス内で授業の空き時間を使って、フィリピン人講師からレッスンを受けることができる少人数制の英会話講座です。さらに今年度からは、留学希望者向けに、留学カウンセラーによる留学相談を毎日行っています。
留学支援の一環として、奨学金制度も整えています。交換留学や認定留学、協定校語学留学に行く学生の経済的な負担を軽減する奨学金制度に加え、2013年度には、グローバル社会で活躍できる人財を育成するために「海外留学促進奨学金」を創設しました。これは、留学プログラムや語学レベルに応じた給付型の奨学金で、他大学にはない奨学金制度です。昨年は400名近い学生がこの奨学金を受給し、海外留学を実現しました。

東洋大学生のために実施する留学フェア

2017020802_03

また、白山キャンパスでは毎年、春と秋の2回、留学フェアを実施し、留学プログラムの紹介や留学情報、奨学金情報の提供を行っています。大使館や留学斡旋機関が開催している留学フェアと異なり、東洋大学の学生のために実施するものです。さまざまな留学プログラムや学内で行われている異文化体験プログラム、語学プログラムなどを紹介するほか、実際に留学した先輩の体験談を聞いたり、海外からの交換留学生から現地の話を聞いたりすることもできます。留学した先輩たちが、現地でどのような壁にぶつかり、どのように乗り越えてきたのか、英語はどの程度通じたのかなど、実体験に基づく話を聞くことは、何よりも大きなメリットと言えるでしょう。
このような留学フェア以外にも、各キャンパスに職員が出向いて留学ガイダンスも実施しており、留学を希望する学生に向けた情報提供の場を用意しています。

「自分の哲学を持つ」ことにつながる留学

2017020802_04

留学を通じてみなさんは、自分が生まれ育った環境とは異なる環境に身を置き、それまで当たり前だと思っていたことが決して当たり前ではないことを知り、多様な物の見方・考え方ができるようになるでしょう。そして、自分が生きてきた日本という社会は、世界に数ある国の中の1つにすぎないということに気がつくでしょう。留学という経験を通じて視野が広がり、自分を相対化することは、これからみなさんが生きていくうえで大切なことであり、自分の生き方を根本から見つめ直す経験になるはずです。それこそが、東洋大学の創設者である井上円了が大切にしてきた、物事を根本まで深く掘り下げて考えること、つまり、「自分の哲学を持つ」ということにつながっていくのです。

東洋大学では毎年春と秋の2回、「東洋大学留学フェア」を白山キャンパスで開催しています。このイベントは、大学独自の留学プログラムや奨学金制度の紹介から、留学経験のある先輩の報告会や交換留学生による現地情報を聞く個別相談、留学時の出願に欠かせない語学試験の説明まで、留学に関するあらゆる情報を提供する場です。2016年10 月の開催当日は、留学を希望する多くの学生が会場に集まっていました。

留学に関する情報を提供する場

「東洋大学留学フェア」は東洋大学の国際教育センターが主催しています。留学についての個別相談や資料提供のほか、スペシャルプレゼンテーションとして、留学プログラムの説明や留学経験者による報告会、語学試験の説明会が行われました。
会場は個別相談会場4教室と、スペシャルプレゼンテーションが行われる講演会場1教室に分かれ、入退場は自由。参加者は自身の興味・関心に応じて、個別相談をしたり、プレゼンテーションを聞いたり、海外大学の資料や奨学金、語学試験などの情報を集めたりすることができます。

2017020801_01
2017020801_02

個別相談会場では、国際教育センターやランゲージセンターのスタッフが東洋大学が実施している留学プログラムや英語学習プログラムに関する質問や相談を受け付けるほか、各種留学プログラムに参加した先輩たちが国別にブースを開き、各国からの交換留学生とともに、留学先の国や大学の情報、自身の体験談などを紹介し、希望者の相談に応じていました。また、TOEFLやIELTSなどの語学試験の実施団体をはじめ、認定留学や語学セミナー、インターンシップ、ボランティアなどのプログラムを提供している団体や企業などからも担当者が来校して詳しく説明していました。

2017020801_03

スペシャルプレゼンテーションが行われる教室は各回とも満席で、なかでも、短期・長期の留学経験者による報告会では、先輩のプレゼンテーションに熱心に耳を傾け、メモを取る参加者の姿が多く見受けられ、留学への関心の高さがうかがえました。

入学後早いうちに海外体験を積めばその後の留学につながる

2017020801_04

長期休暇を有効に過ごしたいと1年次の春休みに約1カ月間、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴでのボランティアに参加した松本純奈さん(社会学部 社会文化システム学科2年)は、低所得者や失業者の食を支える民間のボランティア団体「フードバンク」の活動に参加して、登録者への食料支援を行いました。ほかにも、ハーフマラソン開催時にはランナーへの給水を手伝うなど、いろいろな活動に参加したと言います。
「ボランティアというと、アジアの貧困地域で活動をするイメージが強かったので、治安に不安があり参加しづらいと思ったのですが、アメリカでボランティア活動ができると知って参加しました。アメリカでは日本では目にすることのできない経済状況と貧困の実態を目の当たりにして、衝撃を受けました」と話す松本さん。この経験を生かして、社会に貢献したいと考えています。
ボランティア活動は日によって終日の場合もあれば、午後だけという場合もあり、活動がない時間は、語学学校で英語の授業を受講。クラスには世界各国から留学生が集まり、日本人は松本さん一人だけ。英語を話さなければ、自分の考えていることは伝わらないため、何としてでも英語を話そうとする気持ちが高まったそうです。授業はスピーキングやリーディングのほか、プレゼンテーションも求められる活動型で、英語力やコミュニケーション力がついたと言います。
松本さんは帰国後、もっと英語力をつけたいと、TOEICやTOEFLのスコアアップを目指した学習に力を入れるようになりました。また、外国人留学生との交流イベントでのサポートなどの活動にも参加しています。
「大学に入学して早いうちに海外体験を積んでおくと、それが次の留学へとつながるきっかけになると思います。まずは、行動を起こすこと。海外では日本では経験できないことを経験することができ、日本の常識が海外では通用しないということを知ることもできます。私も今後さらに、英語力や専門知識を高めるため、次の留学を考えています」と意気揚々と語りました。

自分の経験を生かして留学に挑戦する学生をサポートしたい

2017020801_05

3年次の夏から8カ月間、フランス・ストラスブール大学への交換留学を経て帰国した稲生拓未さん(国際地域学部 国際地域学科4年)は、「留学を経て自分がどのように変わるのか、今の自分に不足していて伸ばしたいものを知りたかったから」と留学を考えたきっかけを話します。
それまで留学や海外での生活の経験はなく、長期にわたって一人で海外で暮らすのは初めての経験でした。留学に際しては、大学で開催されている語学講座や国際交流イベントなどに積極的に参加して、無料で英語力を付ける努力をしたそうです。また、留学にかかる費用で親に経済的な負担をかけないよう、大学の奨学金を利用しました。
「ストラスブール大学は経済学に強い大学です。これから社会に出て働くにあたり、客観的に日本を見る力が必要であると思い、それには経済学の視点を身に付けようと、留学先に選びました。留学期間はあっという間で、特に前半は、生活や英語での授業に慣れることに精いっぱいでした。授業を受けるにあたっては、まず日本語で経済学を勉強してから英語で文献を読み、自分の意見をまとめるようにしていました。ヨーロッパ各国からの留学生とともに学ぶなかで、自分に根付いている日本人らしいきめ細やかさと海外の人たちの持つおおらかさを感じ、日本では得難い経験ができたと思います」と振り返ります。
8カ月間の留学を通じて、「人に伝える力」が伸びたという稲生さん。帰国後に就職活動の面接試験で、自己PRや学生時代に力を入れたことについて話す際、自分の経験を魅力的に相手に伝えることができたそうです。
最後に、稲生さんはこれから留学を希望する人に向けて「留学は行きたい気持ちがあるなら行くべき。留学を成功させるには努力と準備が必要で、いかに自分が本気で留学をしたいかが試されます。ぜひ、挑戦してほしいと思います。大学4年間を日本だけで過ごすよりも、1年間でも海外へ出て、外の空気に触れてみることは、自分と向き合い、視野を広げるうえでも大切です」とメッセージを送ります。そして、「今後は自分の経験を生かして、留学に挑戦しようとする学生をサポートする仕事をしていきたいですね」と話しました。

塩(塩化ナトリウム)は人間の体にとって大切なものだと言われていますが、血圧が高くなると塩が悪影響だと言われ、脱水症を避けるためにはたくさんとりなさいと言われます。どちらが正しいのでしょうか。塩の摂取量によって、汗に排出されるミネラル(ナトリウム、カルシウム、マグネシウム)の量を測ったグラフによれば、塩の摂取量が少ないほうが、汗に含まれるナトリウムの量が少ないことがわかりました。体が、体内の塩分が少ないと判断し、塩分が体外に出ていかないようにしているためです。ところがカルシウムとマグネシウムについては逆で、塩分量が不足すると多く排出されます。塩分量が不足した時、体はナトリウムを補おうと、骨の中に貯えられたミネラルを使います。この時、カルシウムとマグネシウムも一緒に溶け出しますが、使われないまま汗となって排出されてしまうためです。また、ナトリウムは、下痢をすると水分と一緒に排出されてしまうため、ただ水分を摂取するだけでなく、塩分も一緒にとることが大切であることがわかります。別の実験結果によると、日本人の塩の平均摂取量は12gほどですが、それを6gにまで塩分を制限すると、糞便中の水分量が減って便秘になってしまいました。このように、汗に出てくるナトリウム量も、糞便中の水分に含まれるナトリウムの量も、摂取する塩分量に依存していることがわかりました。塩のとりすぎは良くないと言われますが、不足することもよくないのです。普段から適度に摂取するのが一番良いということがわかります。

ph_nishimuta.jpg

西牟田 守教授食環境科学部 健康栄養学科

  • 専門:医学、運動生理学、栄養生理学、疲労生理学、人体栄養学、予防医学

赤ワインが体にいい、と言われるのはなぜでしょう。これは、赤ワインにポリフェノールが含まれているからです。ポリフェノールは、ほとんどの植物が持っている抗酸化物質の1つで、チョコレートや緑茶、コーヒーなどにも多く含まれています。抗酸化物質は、活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は体に害のある紫外線や放射線だけでなく、体内での代謝によっても生まれ、さまざまな病気の原因となっています。なかでも日本人の死因の上位を占める心疾患や脳血管疾患は、活性酸素が原因の動脈硬化による疾患です。動脈硬化は、血液中に増えすぎたLDL(悪玉コレステロール)が活性酸素によって酸化され、本物の悪玉コレステロールである酸化LDL となり、血管壁を傷つけ血管をふさぐことで起こります。ポリフェノールはLDLを酸化LDLにさせにくくする、つまり動脈硬化を起こしにくくさせることができるのです。
普段私たちは食事をする時、お茶やみそ汁などポリフェノールを含むさまざまなものを一緒に摂っています。世界の中で、日本における心疾患での死亡率が最も低いのは、日本人の食事(食べ合わせ)が間違っていないといえるのではないでしょうか。フランスが3位という結果を示すのも、ポリフェノールを含む赤ワインをたくさん飲むことに由来するのかもしれません。食べ物1つ1つが体に良い、ということだけでなく、食べ物が私たちの健康にどう役立っているのかを知り、食事の意味合いを考えてみましょう。

ph_kondou.jpg

近藤 和雄教授食環境科学部 健康栄養学科

  • 専門:医学(内科学)、脂質代謝学、臨床栄養学

ナノ/マイクロテクノロジーとは、ナノ/マイクロスケールの材料や構造を製作する技術、および、それらを応用した科学技術のことです。ナノ/マイクロスケールの大きさは、1マイクロメートルが1000分の1ミリ、1ナノメートルが100万分の1ミリです。髪の毛や毛細血管の直径、大腸菌の大きさなどがマイクロメートルで表され、DNAの二重らせん構造の直径や、原子・分子の直径はナノメートルで表されます。
ナノ/マイクロスケールの世界では、私たちの世界では見られなかったような物理現象や性質が現れるようになります。たとえば、直径3マイクロメートルの粒子を水の中に入れて顕微鏡で観察すると、1カ所にとどまっていることができず、生き物のように常に動き続ける様子が観察されます。これは、水分子の衝突によるものです。大きな粒子には影響がなくても、非常に小さな粒子には衝撃が大きく、動いて見えるのです。これが原子や分子といったナノスケールになると、さらに小さな粒子である電子が空間を飛び続けていて、動いている様子さえ見えません。電子は空間を波のように伝わるので、位置を特定できないためです。こうしたナノ/マイクロスケールの現象、性質を十分理解したうえで、私たち生物をお手本にしながら、効率的なシステムを構築する必要があるでしょう。

ph-morimoto.jpg

森本 久雄教授理工学部 機械工学科 複雑流体研究室

  • 専門:ソフトマター科学、複雑流体、非線形科学、ナノ・マイクロスケール材料の自己組織化現象とその応用に関する研究