月別アーカイブ: 2014年3月

“学び”LIVE授業体験を3月25日(火)に開催します。

興味のある学科(専攻)の授業を体験して、あなたにぴったりの将来や学びがきっと見つかるはず。
白山・朝霞・板倉・川越の4キャンパスで同時開催します。
興味ある分野の授業を体験し、大学の学びの面白さに触れてみませんか。

当日はUSTREAMでいくつかの授業をリアルタイム配信します。
会場に来られない方も、PCで、スマートフォンで、ホンモノの授業の臨場感と大学の学びの世界を、ぜひ体験してみてください。

中学生の頃から航空会社の客室乗務員に憧れていたという、国際地域学部国際観光学科の清水薫さん。夢を実現するために自ら情報を収集し、臆することなくチャレンジしてきました。必須スキルとしての語学力アップばかりに固執せず、好奇心のアンテナに素直に従うことで自分の引き出しが豊かになり、ついに大空に羽ばたく翼を得たようです。

夢に向かって突き進める学びの環境

「将来はキャビンアテンダントになりたい!」というのが、中学生の頃からの夢でした。東洋大学に進学したのは、国際観光学科があったからです。国内外を飛び回る職業に就くなら、ホスピタリティも視野に入れた観光系の勉強をしておく方がいいだろうと考えての選択でした。旅行やビジネスマナーに関する科目を積極的に履修し、正課授業外のTOEICの対策講座も受講して定期的に学内試験を受けるなど、必要な知識やスキルを身につける努力をしてきました。

4年間を振り返り、一番印象に残っている学びは、森下ゼミでの研究です。「若年層旅行の現状」というテーマで卒業旅行商品を企画し、私たちのグループは、「男女が一緒に行けるハワイのドライブ旅行」を提案しました。学内外の大学生にネット上でアンケート調査を行い、プランを練り上げ、最終的にはドライブをサポートするスマートフォン用アプリの開発・提携も手がけて、旅行会社の社員の方を前にプレゼンテーションをしたのです。苦労した分、仲間がひとつになって作り上げた達成感は大きく、最後までやり遂げる力が身についたと思います。夢に向かって迷うことなく努力できる仲間や環境に恵まれたことに、とても感謝しています。

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興味を持ち、挑戦する人が求められる

航空業界に就職するなら、英語力は必須スキルです。でも今あらためて考えると、学生生活の大半を英語の勉強だけに費やしていたら内定は得られなかったかもしれません。

私は、この4年間を通じて、サークル活動やアルバイトなど、興味を抱いたものには積極的にチャレンジしてきました。2年生の春休みにはNPO法人による海外ボランティアにも参加し、この時は国際地域学部から参加費用の援助もいただきました。意欲と行動力を大学からサポートしていただけるのは、とてもありがたいことだと思います。また、初級レベルではありますが、手話も独学で始めました。手話をマスターすれば、就職してからも役立つのではないかと思って続けています。自分から意欲的に活動の場を広げることで得られる多くの出会いと経験は、人としての内面を豊かにしてくれるものです。人事の方は私のそうした面を評価してくださったのではないでしょうか。

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常に前向きな努力で、向上し続けたい

キャビンアテンダントは、一見華やかなイメージですが、実は体力勝負の仕事です。乗客を安全に目的地へ輸送することが第一ですから、勤務中の接遇の姿からは想像もできない努力が必要になるでしょう。入社後2か月間は地上訓練で、サービスに関することだけでなく、非常事態に備えた保安訓練も多く予定されています。苦しいこともあると思いますが、やっと夢にたどり着いたので、できるだけ長く仕事をしたいと考えています。全日空は、結婚後も女性が仕事を続けられるサポートに力を入れている会社です。将来結婚して子どもをもっても、家庭生活と両立しながら、機内の責任者として仲間を牽引していく存在になっていたい。そのために、常にキャリアアップを目指す気持ちと努力は忘れないでいようと思います。

清水 薫さん国際地域学部 国際観光学科4年

  • 内定先:全日本空輸株式会社
  • 所属ゼミナール:森下晶美ゼミナール
  • 群馬県立前橋女子高等学校出身

東洋大学理工学部建築学科では、地域とのつながりを重視し、公共施設の開発プロジェクトに取り組み続けています。近年では埼玉県鶴ケ島市の公共施設の更新を仮定した提案が、社会の大きな注目を集めたばかり。2013年度は、東京藝術大学建築科の学生たちと競合し、埼玉県さいたま市大宮駅周辺の再開発に着目したプランを提案しました。

学生の目でとらえた町づくり

「大宮東口プロジェクト」とは、埼玉県さいたま市の大宮駅東口エリアを再開発用地として仮説した複合公共施設の提案です。実践的な学びの集大成として、一般社団法人 大宮駅東口協議会とさいたま市まちづくり事務所の協力を得て、理工学部建築学科4年生が東京藝術大学建築科の学生と合同で取り組んできました。1チーム3〜4名編成とし、東洋大学10チーム、東京藝術大学6チームの全16班に分かれて春から準備を重ね、大宮小学校と大宮区役所が所在する敷地を舞台にした設計プランを構築。コンセプトづくり、模型や展示パネル制作まで行い、一般市民も参加できる「パブリックミーティング」でプレゼンテーションを行いました。

全5回に及ぶ「パブリックミーティング」ではその都度、地域住民の意見や評価を得て、学生たちはそれを次の提案に反映します。毎回、優秀作品が選ばれることで、学生たちのモチベーションは高く維持されたまま、プランもどんどんブラッシュアップされていきました。

プロセスと成果をさらに一般公開

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自治体に任せきりにせず、自分たちの住む町は自分たちでつくっていこうという住民の思いが、学生の知識と技術を求めて、このプロジェクトは立ち上がりました。各チームは、現状の床面積を大きく上回る最大容積率700%を限度とした空間に、学校施設や公民館などの地域施設のほか、地域交流施設や商業施設、駐車場を組み込んだプランを練り上げ、イメージ豊かに繊細な模型で表現しました。スポーツや福祉をメインテーマにしたり、鉄道の町をイメージさせたり、空中参道を設けたりと、どれ一つとして同じ雰囲気のものがありません。町づくりを真剣に考え、楽しむ心が存分に映し出された模型ばかりです。

グループワークと地域交流によって学生自身が大きく成長できたこの学びの成果は、その後「公共建築から考えるアーバンデザインの実験」展覧会として、2013年10月18日から30日まで大宮中央デパートにて、11月には東京藝術大学大学美術館陳列館で公開されました。全16班が制作した模型が一堂に揃い、第1回の提案からの進化のほどを目にすると、学生の思い入れや試行錯誤、そして建築への情熱が伝わってきます。直接関わることはなかった行政の担当者たちも、プロジェクト期間中は学生たちの活動に関心を示したようです。さらに、プロセスがわかる全作品を展示することで、一般の方の町づくりへの意識づけをも後押しすることができたかもしれません。

苦労した分、達成感も大きい

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展覧会はプロジェクト参加学生が交代で運営しました。もともと工業デザインなどに興味を持っていた金安菜央美さん(建築デザイン研究室(工藤和美研究室)・新潟県立新潟西高等学校出身)と、幼い頃から住宅のチラシなどで平面図を見るのが好きだったという石倉瞳さん(建築デザイン研究室(工藤和美研究室)・山梨県立甲府東高等学校出身)は、同じ研究室の仲間どうし。「デッサンなど平面のデザインとは違う立体的なものづくりをしっかり学ぶことができました」と声を揃えます。

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「温泉宿泊施設・観光センター」というプランを打ち出した第6班の嶽山渉さん(建築・都市デザイン研究室(藤村龍至研究室)・明治学院東村山高等学校出身)は、“大いなる宮居”として大宮の地名の由来である大宮氷川神社の2400年以上もの歴史に注目したと言います。

「大宮氷川神社は日本でも指折りの古い神社であるにも関わらず、その歴史はあまり知られていません。門前町として発祥した町は、1628(寛永5)年に中山道の宿場町として町並みが整備されてから盛り上がり、大いに栄えた江戸時代を送ります。明治天皇即位の時にはこの神社を訪れるくらいだったと言いますから、大変な繁栄ぶりだったでしょう。その頃の勢いを取り戻したくて、僕たちは“宿場町”をテーマにし、街道沿いに宿が並ぶ町並みのように、切妻屋根の小学校や宿泊施設を配しました」

昔懐かしい宿場町の雰囲気がただようプランは惜しくも優秀賞を逃しましたが、「最終評価はどうであれ、みんな、それぞれ思い入れが強い自分たちの作品が一番だと思っています」と、嶽山さんは笑顔で語ります。

「氷川神社の歴史に始まり、実際に町を歩いて公共施設を見学するなど下調べにかなり時間を費やしました。僕は大宮出身ながら今まで知らなかったことがたくさんあると気づき、この町への愛着が増したように思います。仲間と話し合うたび、そして発表して住民の方から意見をもらうたびに問題にぶち当たり、行き詰まることもありましたが、実際の土地をモデルにしたプロジェクト参加はすごくやりがいを感じました」

大きな達成感を得て、卒業後にもさらに実力を磨く決意に満ちていました。

東洋大学経営学部では、毎年冬に、学生が主体となって「研究発表大会」を開催しています。ゼミごとにチームを組み、日頃の研究の成果を発表し合い、活発に意見を交わします。他のゼミではどのような研究をしているのかを知ることも、目的の一つ。学生が切磋琢磨する、“学び合い”の場となっています。

経営学的な視点から現代社会を探る

48回目を迎える「研究発表大会」が2013年12月14日、白山キャンパスで開かれ、経営学部2、3年生による134ものチームが参加しました。「ゆるキャラの未来〜くまもんの新たな可能性〜」「若者のクルマ離れに対するマーケティング」「NISA貯蓄から投資」「社内の英語公用語化は企業の成長につながるのか」など、研究テーマは実にさまざま。経営学的な視点から、現代社会を深く探ります。

大会への参加にあたり、各チームは事前に発表内容や専門用語を解説した用語集を提出します。この日のためにどのチームも連日遅くまで残って研究を深め、ゼミの担当教官から指導を受けながら準備を重ねてきました。ついに発表本番を迎え、学生たちは緊張した様子ながらも、どんな発表が聞けるのだろうと楽しみにしていました。

熱気に包まれた開会式が終わると、5チームずつ27のグループに分かれ、発表に移ります。持ち時間は、質疑応答も含めて、1チーム40分間。資料はパワーポイントにまとめ、教室のスクリーンに映し出しながら発表していきます。各グループには、4年生による「議長団」がつき、司会進行やタイムキーピングの役を務めます。さらに、議長団はそれぞれの発表に講評し、グループごとに最優秀賞を選びます。大会の企画・運営からジャッジまで、すべてを学生が主体となって行う、まさに大学ならではの取り組みです。

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個性が光る発表、活発な質疑応答

取材したグループ19では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やスマートフォンのアプリケーションに関するテーマを中心に、5つのチームが研究成果を披露しました。FacebookやLINE、mixi、twitterなど身近なSNSを題材に取り上げ、その経営戦略やユーザー数増加の要因、商品のブランディング効果などについて調べ、考察した結果を発表します。発表に勢いのあるチーム、研究内容を丁寧に解説するチーム、資料がわかりやすく聞き手を魅了するチームなど、それぞれの個性が光ります。自ら開発したアプリについての発表では、他のチームの学生に実際にアプリを使ってもらい、会場に一体感が生まれるシーンもありました。

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発表後の質疑応答では、他チームから次々と質問や意見、感想が述べられ、発表チームは真剣な表情で応じます。特に議長団の観点は鋭く、研究内容に加えて、データの提示方法や参考文献の扱い方から、資料のまとめ方、発表態度まで、あらゆる面での指摘や助言がありました。

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最後のまとめとして、議長団リーダーの早福 研さん(経営学部マーケティング学科4年・新潟県立新潟商業高等学校出身)は、「質疑応答が活発で感心した。SNSやアプリの業界は変化が激しいので、その点に留意しつつ、今後もさらに深く追究してほしい」と述べました。

また、「子どもの教育とコミュニケーションを推進するアプリ“イコールコール”の提案」と題し、子どもたちが協力しながら学べるアプリケーションの開発についての発表を終えて、野中Aチームの田染 優香さん(経営学科3年・東洋大学附属姫路高等学校出身)は、「他のゼミの学生からのコメントは、とても新鮮で刺激的でした。企画・開発に留まっており、経営学的な観点からの研究に至っていないと、厳しい指摘も受けました。これらを真摯に受け止め、さらに研究を深めていきたいと思います」と感想を述べました。

学問の面白さを体感する

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本大会は、事前の準備から当日の運営まで、経営学部の学生組織「第I部経営学会」の事務局が主体となって進めています。事務局長の能登 布久子さん(マーケティング学科3年・東京都立大泉高等学校出身)は、大会の意義について、「学科もゼミも横断した大会なので、さまざまな観点からの発表や意見を聞くことができ、たくさんの新しい発見があることです」と話します。

研究発表大会は、ゴールではありません。大会での発表後、参加チームは研究内容を論文にまとめて「本稿」として提出しなければなりません。そして、事務局スタッフはすべてのチームから提出された本稿をデジタルデータにまとめ、参加チームへ配布するのです。

研究発表大会に向け、テーマを設定し、調べ、考察し、まとめ、資料を作成する。そして、他のゼミの学生の前で研究内容を発表し、さまざまな意見や指摘を受ける。さらに、すべてを総括して、論文にまとめる。この一連の活動を通して、学生は「研究する」とはどういうことなのかを身をもって学び、学問の面白さを肌で感じます。そして、学生を大きく成長させるこの経験が、4年間の学びの集大成である卒業論文へとつながっていくのです。