月別アーカイブ: 2013年6月

詳しくは下記リンクからご確認いただけます。

6月6日は東洋大学「学祖祭」のため、入試インフォメーションセンター「学びGallery」は閉室させていただきます。
皆様のご理解をお願いいたします。

東洋大学の白山キャンパスに開設されている「学びGallery」は、東洋大学や学びについて知りたい、入試情報や資料がほしい、大学生活について質問したいという、みなさんのための情報ステーションです。学生スタッフが一人ひとりに丁寧にご案内いたしますので、どうぞお気軽にお訪ねください。

学祖祭について

東洋大学創立者の井上円了は、大正8(1919)年の6月6日に、中国の大連において講演中に倒れて逝去しました。
東洋大学ではこの6月6日の命日に、創立の原点を振り返るために、この学祖祭を公開で開催しています。
場所は中野区哲学堂公園の向かいの蓮華寺で、法要と井上円了に関する講話を行っています。

オープン時間

月曜~土曜 9:00~17:00

  • ※:祝日、夏季・冬季休暇、大学休日等を除く
  • ※:事前予約は不要です。お気軽にお越しください。

“学び”LIVE授業体験を6月16日(日)に開催します。

11学部38学科(専攻)の101名の教授陣が大集合!

興味のある学科(専攻)の授業を体験して、あなたにぴったりの将来や学びがきっと見つかるはず。

白山・朝霞・板倉・川越の4キャンパスで同時開催します。

興味ある分野の授業を体験し、大学の学びの面白さに触れてみませんか。

中学、高校と陸上競技に打ち込んできた福田芽衣さんは、管理栄養士になる夢の実現と陸上競技の両立ができる環境を探し求めて、この春、東洋大学食環境科学部に入学した。人間が生きていくために不可欠な「食」について、健康と栄養の観点から学びを深め、スポーツ選手を「食」の面からサポートする仕事がしたいと意欲的に学んでいる。

スポーツ選手を食の面から支える管理栄養士に

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中学生のときにテレビで、マラソンの高橋尚子選手に専属管理栄養士がいるということを知ったのが、管理栄養士をめざしたきっかけです。幼い頃からスポーツをしてきた私は、長距離ランナーとして中学生の頃から陸上部で活動してきました。だからこそ、選手にとって、身体づくりのための栄養の大切さを身にしみて理解しています。私自身は身体が小さく、筋力も弱いため、ケガをすると治りが遅く、苦労してきました。だからこそ、栄養をしっかり摂ることが何よりも大切であると実感しているのです。そして進路を選ぶ際、陸上競技を続けながら、管理栄養士の資格取得をめざそうと考えるようになりました。

でも、実家のある関西にはそうした環境が整う大学がありません。視野を広げて、関東の大学を探したところ、東洋大学であれば、陸上と勉強が両立できる環境が整っていたのです。ここでなら夢に近づくことができると思い、志望しました。東洋大学の女子陸上競技部は創部2年目の若い部ですが、地元を離れ、新しい環境に身を置き、自分のことを誰も知らない場で新しい自分を見つけることができるのではないかと思ったのも、入学を決めた理由の一つです。

合宿所の食事でも栄養を学べる

私が在籍する食環境科学部がある板倉キャンパス内には陸上競技部の合宿所があり、私はそこで生活しています。陸上の練習は朝と夕方。朝は毎日5時に起きて、6時から1時間半かけて練習し、その後、合宿所で朝食を取り、授業へ向かいます。夕方は授業が終わった後、水曜と土曜は部としての練習があり、それ以外の日は、自分の体調に合わせて練習計画を立て、キャンパス内を走ったり、外を走ったり。19時半頃まで練習をしたら、寮で食事をとり、入浴して身体のケアをしています。合宿所では消灯時間も決まっているため、限られた時間のなかで、授業で出された課題や次の授業への予習などもしています。

合宿所での食事は、管理栄養士さんがメニューを考案してくださるので、走るのに必要な栄養素を取り込んだバランスの取れたメニューが毎朝、毎夕出てきます。毎日メニューには栄養表示がされていて、それを見るのも自分に取っては勉強になります。実家で暮らしていたときは、カロリーコントロールや栄養バランスを意識して食事することはなかったので、食に対する意識が変わってきました。合宿所生活により食事の面でサポートしていただける分、私は学業と部活に打ち込むことができるのもうれしいですね。

学ぶほどに理解が深まり、興味が深まる

大学生になりまだ数カ月ですが、高校までの学び方とは意識が変わりました。自分が興味をもっている分野を専門的に学べるということもありますが、内容は高度で難しくても、学びを深めるたびに自分の夢に近づける感じがして、さらに学びたいと意欲が高まっていくのを感じます。先生方の教え方も丁寧でわかりやすいですね。大学での学びはやればやるだけ理解が深まり、理解できた分だけ興味が深まるのだと思います。今は、学ぶことが面白くてたまりません。

管理栄養士になる、という具体的な目標があるからこそ、私は今、部活と学びというハードな生活でも両立することができていると思います。「食」は人間が生きていくために不可欠です。だからこそ、管理栄養士という職に就いて、スポーツ選手を「食」の面から支えられる人になりたいと思っています。スポーツ選手が海外遠征に出たときに困ること、それは食事だと言われています。だからこそ、海外遠征に同行して選手の栄養管理に携われるような管理栄養士になりたいという夢が、私にはあります。そのためには英語の勉強もがんばらなくてはと、英語の授業にも身が入ります。これからは実習の授業も増えてくるので、さらに学ぶことへの興味が深まりそうで、今からとても楽しみです。陸上を続けながら、夢の実現へ向けて努力をする毎日は、とても充実しています。

福田芽衣さん食環境科学部 健康栄養学科 1年

  • 兵庫県・私立須磨学園高等学校出身

絵を描くのは苦手。野球が好きで、デザインとは無縁の生活を送っていたが、偶然出会ったインテリア雑誌が、若月貴裕さんを東洋大学の朝霞キャンパスに引き寄せた。今ではコンピュータグラフィックス(CG)三昧の学生生活を送り、建築設計に没頭する日々。面白くてたまらないというそのCG技能が決め手となって、就職先も決まった。好きが高じて選んだ道で、柔軟な発想力が開花する。

偶然が重なって選んだデザインの道

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高校までは野球に夢中で、デザインにはまったく興味がありませんでした。そんな私が初めてインテリア雑誌を手に取ったのは、確か高校2年生のとき。部屋の模様替えをしようと思い立って、何となく眺めていたことを覚えています。

パラパラとページをめくるうちに、インテリアって面白いかも?と思うようになりました。それが、この学問と出会う最初のきっかけでした。

私は文系だったので、文系でも受験できるデザイン系の学科はないだろうかと探しました。そしてたどり着いたのが、東洋大学のライフデザイン学部人間環境デザイン学科でした。

こんな偶然の連続がこの学科へと私を導いたのですが、入学当初はなかなか授業にもついていけず、戸惑うこともありました。

コンピュータグラフィックス(CG)との出会いで目覚めた自分

「進路を間違えたかな」と、後悔しはじめていた2年次。ちょうどその頃、本格的に設計の授業が始まりました。そこで「自分の思い描いたものが実体化する」という面白さに目覚めなければ、別の道を探すことになっていたかもしれません。

絵も満足に描けなかった自分が夢中になったのは、なんとCGでした。画面の中で描いたものが形になるときの感動は、実際に味わうまで想像もつきませんでした。

建築は、構造的にも理論的にも「カタイもの」だと思っていました。しかし、先生方や先輩方は、もっと自由でいいんだ、もっと柔らかくていいんだと教えてくれました。カタイだけでは、人も建築も、もろく弱いものになってしまうからなんですね。

この学科は、文系の方でも挑戦できる学科だと断言できます。大学へ入学してからデザインを学び始めた学生だからこそ、柔軟で新鮮な発想ができることもあります。大学からスタートしても、決して遅くはないのです。

気軽に見て、体験してみる

この学科では、1・2年次にデザインの基礎を学び、3年次から「空間デザインコース」「生活環境デザインコース」「プロダクトデザインコース」と各専門コースに分かれてより学びを深めます。コース選択までの2年間は自分の好きなものを見つけ、進みたい道を探す時間に充てることができるのです。

「絵が描けないから」「デザインなんて難しそうだから」と構えずに、まずは好奇心の赴くまま、オープンキャンパスや“学び”LIVE授業体験などの入試イベントに参加してみるとよいでしょう。

朝霞キャンパスにある人間環境デザイン学科実験工房棟は、私が所属しているゼミの内田先生が改修した、言わば「作品」です。外側は古い校舎のままで、内側がリフォームされているのですが、その「ビフォア・アフター」ぶりがスゴイ! どこがどうスゴイかは実際に見ていただくとして、ここで学ぶ私たちは、建築家である先生の手の内を見せてもらいながら学んでいるようなものです。あまり意識しないままに、さまざまなものを吸収しているのだろうなと思います。

ヒントはいつも目の前にある。そう思えることは、とても心強いことではないでしょうか。

若月貴裕さんライフデザイン学部 人間環境デザイン学科 4年

  • 所属ゼミナール:内田祥士ゼミナール
  • 新潟県立長岡大手高等学校出身

「人生は一期一会。出会いやチャンスは逃したくない」という国際地域学科の深瀬翔子さん。高校生の頃からの夢だった留学を実現させ、ボランティア活動やインターンシップなどにも取り組んできたアクティブな学生だ。しかし、その積極的な姿勢の背景には、1年生のときに「自分の考えがぶち壊された」というある経験があった。

多面的なものの見方の重要性と面白さを知る

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世界でいま何が起こっているのかを学び、自分の目で見て確かめたい。他国の自分と同世代の人たちが、何を思い、どのような考えを持っているのか、直接聞いてみたい。高校生の頃からそのような思いが強く、大学に入ったら絶対に留学しようと決めていました。国際関係、特に発展途上国の支援に興味があったので、地域発展や異文化コミュニケーションについて学ぶことができる国際地域学科は、まさに私の希望にあった進学先でした。英語のプログラムが充実している点にも魅力を感じ、意気揚々と入学したのです。

当時の私は、「国際系の学問には文化的アプローチをするものだ」と当然のように考えていました。しかし、1年生のときに配属されたゼミの先生は、経済学の専門家。「経済学がやりたくてこの学科に入ったんじゃない」と、最初は納得がいきませんでしたが、その思いはすぐに驚きへと変わりました。同じ問題を別の観点から見ることの重要性と面白さを知ったのです。

たとえば、発展途上国の問題は、文化、経済、社会、政治、開発、環境など、多方向からアプローチすることができます。凝り固まっていた自分の考えがぶち壊された、そんな衝撃を受けたのです。それ以来、物事への取り組み方が変わりました。「食わず嫌いはやめよう」と思うようになり、自分の興味のあることだけでなく、いろいろなことに積極的に挑戦するようになりました。

違いを感じ、共感し、留学から多くのことを学ぶ

あこがれだった留学の夢が実現したのは、3年生の時。大学間の交換留学制度を利用し、カナダ・カムループスのトンプソンリバース大学に、3年生の8月から4年生の5月まで留学しました。留学生が多い大学で、出身国・地域も人種も多種多様な学生が世界中から集まっていました。彼らとの交流を通して異なる文化や価値観に触れ、自分の中にさまざまな感情が生まれ、多くのことを学びました。

たとえば、当時、日韓は竹島問題で揺れていました。留学先では韓国人の友だちも何人かいましたが、私にとってはこの問題は話題にしづらいものでしたし、あえて話題にする必要もないと思っていました。しかし、韓国人の友だちは、積極的に私の意見を尋ねてきたのです。その感覚の違いに最初は戸惑い、同時に、自分はこの問題についてしっかりとした考えを持っていないことにも気づかされました。

日本や自分自身との違いを感じたのと同時に、同世代としてお互い共感できることも多く、世界がぐっと身近に感じられるようになりました。また、留学を通して、前向きな姿勢が身についたと思います。「人生は一期一会。出会いやチャンスは逃したくない」と思うようになり、言いたいことがあればきちんと伝えよう、聞きたいと思ったらその場で聞こうと心がけるようになりました。

幅広い分野の知識を学べる国際地域学科

海外に出たことで、日本を客観視することができたのも、留学の成果の一つでした。良い面もそうでない面も見えてきましたが、素晴らしいと思ったことの一つに、日本のサービス業の質の高さがあります。まさに、世界に誇れるものだと思います。そして将来は、在学中に身につけた英語力を生かし、ホテルやフライトアテンダントなどのサービス業に携わりたいと考えるようになりました。仕事を通して、世界の人々に日本の魅力を伝えていくのが私の夢です。

私が1年生のときに受けた衝撃のように、予想もしなかった出会いがたくさんあるところに、大学での学びの面白さがあると思います。特に、国際地域学科は学びの幅が広い学科で、文系理系関係なくさまざまな分野の知識を学ぶことができます。未知の世界と出会いたい人、視野を広げたい人は、ぜひ国際地域学科で学んでほしいと思います。

深瀬翔子さん国際地域学部 国際地域学科 国際地域専攻 4年

  • 東京都・私立富士見高等学校出身

「野球部の顧問になり、甲子園をめざしたい」。久郷夢大さんが教員を志したのは、野球部の監督になるためだった。しかし、大学での学びを通して、学問の面白さに気づいたという。「イブニングコースだからと引け目を感じることはない」と力強く語る言葉からは、学びの質からキャンパスライフまで、イブニングコースの充実ぶりが感じられる。

学びへの強い意欲に刺激を受ける

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ずっと野球をやってきた僕は、野球部の顧問になって球児を育てたいと思い、学校の教員をめざすことにしました。公民が好きだったので、科目は社会を選択。社会の教員免許が取得でき、得意だった政治・経済の科目で受験できるイブニングコース法律学科に進学を決めました。

入学してまず驚いたのが、イブニングコースの学生の学びへのモチベーションの高さです。僕のように高校を卒業してすぐに入学した学生だけでなく、社会人として働きながら学んでいる人も多く、「学びたい」という強い意欲を持って大学に来ていることに大きな刺激を受けました。年齢も職業もバックグラウンドも、実にさまざま。いろいろな人のさまざまな意見が聞けるのが、イブニングコースの魅力だと思います。特に社会人の方々から聞く体験談は、まだ社会に出たことのない僕にとっては大変興味深いものです。

予想外の出会いも、大学の学びの魅力

幅広い知識を身につけたいと思ったことと、就職にも有利だと聞いたこともあって、中学校・高校の地理歴史の教員免許と、高校の公民の教員免許の取得をめざしています。教職科目は授業がたくさんあるので大変ですが、同時にとても面白くもあります。それは、自分の専門以外のさまざまな授業を取ることにより、新しい発見があるからです。たとえば、僕が履修している「倫理学」の授業では、法学という社会の規範を学ぶ学問とは違う、異なるものの見方や考え方に触れることができ、「こんな世界観もあるのか」と視野が広がりました。高校までは決められたことを学びますが、大学では自分の興味のある科目を選ぶことができます。自分で選択した授業はやはり面白く、取り組み方も主体的になると思います。一方で、僕が倫理学を知ったように、予想もしていなかった出会いがあるのも、大学の学びの魅力だと思います。

法律学科のイブニングコースでは、1部と同等の教育を受けることができます。授業のクオリティーも高く、「イブニングコースだから」と引け目を感じることはまったくありません。むしろ、昼間の授業よりも教室には緊張感があり、集中して講義を受けられると思います。

教え子を率いて、甲子園をめざしたい

僕は現在、昼間は飲食店のスタッフとプールの監視員のアルバイトをしながら、大学に通っています。授業は18時ころから始まり、終わるのは21時すぎ。自宅が遠いため、帰宅するのは夜中の0時近くになることもあります。アルバイトと学業の両立は決して楽ではありませんが、「教員になりたい」という夢があるから、がんばれます。また、イブニングコースではクラブやサークル活動には参加しづらいというイメージがあるかもしれませんが、僕はイブニングコースの野球サークルのほか、1部と合同のイベントサークルに所属し、キャンパスライフも楽しんでいます。

「教え子と甲子園に行くこと」。これが僕の夢です。大学では、たくさんの人との出会いを通じて、人とふれあうことの大切さを学びました。その経験を生かし、「この先生は、自分のことをしっかり見てくれているな」と、生徒に安心感を持ってもらえるような教員になりたいと思っています。

久郷夢大さんイブニングコース 法学部 法律学科 3年

  • 東京都立東大和高等学校出身

「アスリートを支えるトレーナーになりたい」。高校で陸上競技をしていた嶌田裕貴さんがそのように考えるようになったきっかけは、ケガをしてリハビリを受けたときのトレーナーとの出会いだった。高校までは文系だったが、「その気になればできる」と理系の要素が強い科目も克服。そんな嶌田さんは今、大学で見つけた新たな夢に向かって歩き出している。

大学での学びを通して見つけた新たな夢

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高校では陸上競技の選手として活動してきましたが、ケガをしてリハビリを受けたのをきっかけに、アスリートを支えるトレーナーになりたいと考えるようになりました。しかし、大学で学んでいくうちに、トレーナーよりも自分のやりたいことの幅がさらに広がる理学療法士へとめざす方向が変わってきました。健康スポーツ学科では、理学療法士の受験資格は取得できません。そのため、卒業後に専門学校へ行くことも視野に入れ、先輩に相談したところ、「リハビリテーションをやりたいなら岩本ゼミ」だと勧められました。岩本紗由美先生は、アスリートのトレーナーを長年務めた経験を持ち、アスレティックトレーニングを専門とされています。そこで迷わず、岩本ゼミを選びました。

学びを活かしたボランティア活動

岩本先生のゼミでは、アスリートだけでなく、幅広い世代の人々の健康をサポートするためのトレーニングの理論と実践法を学んでいます。そして、学んだことを活かせる絶好の機会となっているのが、運動指導のボランティア活動「Keep Active」です。これは、健康スポーツ学科の学生が中心となって毎年取り組んでいる活動で、朝霞市在住の40代~50代の方、50名ほどを対象としています。健康の維持と増進のために、運動法やトレーニング法を指導する全6回のプログラムで、その企画や準備には半年以上の時間をかけます。

私は3年生のとき、この活動の代表を務めました。全体の企画、運営、管理から後輩の指導まで、休む間もなく準備に追われる毎日。夏休みも返上でしたが、プログラムが無事終了したときには、大きな達成感を得られました。この経験を通して感じたのは、「一人ではできないことも、相談してみんなで共有すれば解決できる」ということ。人と協力することの大切さを改めて学びました。

本気でやれば、壁は乗り越えられる

大学での学びはカリキュラムにあるものだけとは限りません。自分で考え、積極的に行動すれば、世界はどんどん広がります。やりたいことがあり、それに向かって努力すれば、周りの先生や先輩、友だちが助けてくれるはずです。私は、高校まで文系でした。そのため、大学入学後は、解剖学などの科目や実験・実習など理系の要素が強い科目に、苦戦した時期もありました。しかし、授業をしっかり受け、わからないところは先生に質問したり、理系の友だちに助けてもらったりして、何とか克服することができました。「文系だから」と自分の限界を作っていては、何もできません。本気でやれば、壁は乗り越えられるのです。

私の場合は、大学で理学療法士という新たな夢を見つけましたが、それを叶えるためにはどうすればいいのか、大学での学びという枠を超えて、先生や先輩にたくさんのアドバイスをいただきました。卒業後は理学療法士の資格取得をめざして専門学校でさらに学びを深めます。将来は病院で患者さんの社会復帰支援に携わったり、スポーツ分野でアスリートのリハビリをサポートしたりと、専門知識とスキルを活かして幅広く活躍することをめざしています。

嶌田裕貴さんライフデザイン学部 健康スポーツ学科 4年

  • 所属ゼミナール:岩本紗由美ゼミナール
  • 埼玉県立所沢西高等学校出身

浪人生活の途中で進路を変え、以前から夢見ていた職業へと歩み始めた社会学科の柴田連太郎さん。「声優なんてなれるわけない」と逃げていた自分を奮い立たせて、昼間のバイト、声優の養成所、そしてイブニングコースの授業と忙しい毎日を送っている。自分で選んだ道に後悔はないと断言する柴田さんは、眩しいほどのエネルギーに満ちあふれている。

あらがえない夢、声優への道

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一浪して来年勝負!浪人生として10月ごろまでは本気でそう思っていました。普通に大学に行って公務員になる。それが平凡な自分の人生だと思っていました。

それがどうしたことか、幼いころからあこがれていた声優への思いがふくらみ始めて、どうしても断ち切れなくなってしまったんです。

「声優なんてなれるわけないよ」と、自分の気持ちをごまかしながらも、「この先、後悔せずに生きていけるだろうか。ほんの少しでも可能性があるなら、やらずに後悔するよりも、まずは挑戦するべきじゃないのか…」という気持ちを抑えられず、方向転換を図りました。

でも、声優になれなかったらどうするんだという不安はやはり大きく、大学には行こうと決心しました。声優になるための養成所に通うためには、親に頼らず自分で稼がなければなりません。でも大学には行きたい。そう悩む私に、親は「夜間に学べる大学があるよ」と教えてくれたのです。

将来を支えてくれる社会心理学

もともと大学では心理学を学びたいと考えていたので、2部で学べるところはないかと探してたどり着いたのが東洋大学でした。イブニングコースは「社会学科」ですが、第1部の社会学科、社会文化システム学科、社会福祉学科、メディアコミュニケーション学科、社会心理学科のそれぞれから、学科を横断して自分が中心的に学びたい科目を選んで、多角的に学んでいけるのが魅力です。

今年のゼミのテーマは「不思議現象を心理学で解明する」ということで、現在教科書を読み込んでいるところです。人が超常現象を信じたり、五感で感じてしまったりするのはこういう心理のメカニズムがあって…ということを掘り下げていくそうで、今から楽しみにしています。

人がどう感じてどう動くのかを学ぶ社会心理学は、声優として役になりきる上で、直接的に役立つ学問です。きっと将来の私を支えてくれるだろうと信じています。

学びを活かして演じたい

アルバイトでお金を貯めて、声優の養成所に通い始めたのは昨年からのこと。今年は授業が火曜の夜だけになったので、月曜~金曜の昼間は出版社でアルバイト、月曜・水曜・金曜の夜は養成所に通い、木曜の夜は劇団に顔を出しています。出版社では、朝から夕方まで編集部の補助的な仕事をしていますが、同じ職場に東洋大学のイブニングコースに通う学生が多く働いていることもあり、情報交換と称してよく一緒に遊んでいます。また、出版は芸能とも近いメディアなので、アルバイトとは言え、いろいろなことを吸収できています。

浪人していなかったら、きっと選ばなかったはずの道を歩いていることに、一番驚いているのは自分自身です。しかし、イブニングコースでの学びに後悔はありません。ここで学んだ社会心理学の知識を活かして、オールマイティに、どんなキャラクターでも演じられる声優になりたいと思います。

柴田連太郎さんイブニングコース 社会学部 社会学科 4年

  • 所属ゼミナール:大島尚ゼミナール
  • 千葉県立幕張総合高等学校出身

障がいのある人、高齢者など、社会的に不利な状況にある人の自立を助けるためのさまざまな社会福祉制度。社会福祉学科では、福祉に関わるさまざまな問題の現実を知り、その対応策を考えることを重視し、実務面を考慮した授業を充実させている。2年生の市川綾夏さんの目標は、社会福祉士の資格を取得し、子どもと直接関わる仕事に就くことだ。

学ぶほどに深い社会福祉

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高校時代にボランティア部で活動していた私は、老人ホームの夏祭りのお手伝いや、国際友好フェアの屋台のお手伝いなど、3年間ずっと、地域のボランティア活動に参加してきました。こうした活動を通し、「将来、福祉関係の仕事がしたい」「福祉のことをもっと勉強したい」と強く思うようになっていた頃に、ちょうど東洋大学の社会福祉学科のことを知りました。

学び始めてみて、自分が高校時代に見てきたことや経験してきた活動は、社会福祉のなかのほんの一部だったのだとわかり、驚きました。社会福祉が対象とする範囲はとても幅広く、学ばなくてはいけないことがたくさんあるのです。思っていた以上に奥深くて、学びがいがあります。

たとえば、今まで言葉だけでしか知らなかった「孤立問題」や「ホームレス」。深く学ぶうちに、そういった問題にはさまざまな要因があることがわかりました。お年寄りだけの問題、失業した人だけの問題ではなく、家族や地域のかかわり方、経済問題など、解決するためにはあらゆる視点からとらえる必要があります。苦しんで困っている人を助けるために、制度や法律、心の問題、経済のことなど、いろいろな視点や知識が求められるのです。そうして学ぶほどに、私は将来、福祉関係でやってみたいと思うことがどんどんふくらんできました。

サークルやバイトでも社会貢献活動

教室での学びも大事ですが、実際に福祉の現場で体を動かして、人と触れあうという学びも大切だと思います。そこで私は、大学のボランティアサークルで活動しています。今年の春休みには、メンバーと一緒に東北の被災地へ行き、3泊4日でボランティア活動をしてきました。集会所に寝泊まりして、宮城県の気仙沼市でイベント運営のお手伝いをしました。会場を盛り上げるため、着ぐるみの中に入るなんて経験もしました。そうした活動を通じて、東北の人たちが、少しでも笑顔になってくれたのを間近に感じられたのはいい経験でした。

ほかにも、普段は小学校の学童保育で指導員のアルバイトもしています。小学生はかわいくって仕方がないですね。話し相手をしたり、鉄棒や追いかけっこをしたりして、一緒に体を動かして遊んでいます。子どもたちを通じて学ぶことも本当に多いです。

社会貢献者賞で迷いが消える

高校時代からずっと、ボランティア活動に携わるなかで、正直なところ「ひょっとして偽善なのかな、自己満足なのかな」と悩むこともありました。私としては、その時々でお会いするお年寄り、小学生、外国の方たちと交流できることが純粋に楽しく、お手伝いできることがうれしいのですが、ただそれでいいのかなと、迷いもあったのです。

そんな時、所属していた高校の部活動の先生に、高校時代からの活動記録をまとめることを勧められ、その記録がこの春、「東洋大学社会貢献者賞」を受賞することができました。東洋大学に在籍している学生で、社会福祉や教育活動などの社会の各分野で貢献した人を表彰する制度です。今まで自分がしてきたことを認めてもらえた気がしてうれしく思い、迷いが吹っ切れた気がしました。

今はまだ2年生ですが、将来はやはり福祉にかかわる仕事をしたいと考えています。そのためには、卒業までに社会福祉士の受験資格が取れるようにしっかり勉強しないと。これからはゼミや実習など、いろいろな授業があるので、今からとても楽しみです。

市川綾夏さん社会学部 社会福祉学科 2年

  • 所属ゼミナール:後藤ゼミナール(前佐藤ゼミナール)
  • 埼玉県・私立大宮開成高等学校出身

たとえ消極的な理由で選んだ道だとしても、そこで何を学び、どう活かしていくかはその人次第だ。悩みに悩んでイブニングコースを選んだ牧野真也さんだが、「あのころの悩みなんて、今となっては笑い話ですよ」と一蹴する。経営学科で得られる幅広い学びの中で、牧野さんはじっくりと将来を見据え、自分の可能性を見極めようとしている。

悩みに悩んでイブニングコースへ

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小学校から、中学校、高校と野球を続けてきた私は、経営学科を積極的に選んだわけではありませんでした。やりたいことがはっきりと見えず、進路に悩んでいた高3のころ。何となく「スポーツマネジメント」という言葉に興味があったものの、数学は苦手。文系でマネジメントが学べるところはないかと探して、見つかったのが東洋大学の経営学部でした。

いくつかの大学に合格し、東洋大学のイブニングコースにも合格したものの、私はそこでまた悩むことになりました。本当にこのコースでいいのか、昼間に学ぶ一般的な大学生とは違う道でいいのかと、入学を決めるまでは高校の先生や先輩などに何度も相談しました。

大学は、自分で学び取らなければ何も得られない場所です。しかし、学び取ろうという意欲さえあれば、実に深い学びが可能となる場所でもあります。それを知っている今の自分なら、あのとき悩んでいた自分に自信を持って「大丈夫だよ」と言えるのですが、当時の私はまだ、大学生の自分というものがイメージできていなかったのだと思います。

多様な人と出会って目が覚めた

入学当初は昼間の時間を持てあまし、どう過ごせばいいのだろうかと弱気になり、視野も狭くなっていました。でも少しすると友達もできて、自分と同じ境遇の人から社会人まで、イブニングコースにはいろいろな人がいるんだと視野が開けていきました。勉強についても仕事についても、多様な情報を得られるというイブニングコースの利点に、そこでようやく気づいたんですね。

昼間の時間にはアルバイトを入れ、1年次は接客、2年次からは新聞社でアルバイトをして、自分の世界を広げようと努めてきました。また、現在はプロ野球球団のスタジアムでインターンスタッフとしても働いて地域営業などを担当するなかで、スポーツビジネスについての経験を深めています。

幅広い学びで幅広い将来像を描く

所属しているゼミナールでは、現在、民間企業への提案がテーマとして設定されています。どうすれば個々の会社がもっと良くなるかを考え、提案書を整えて、最終的には研究発表会で披露する予定です。私のグループが担当しているのはサービス業種ですが、世間にはどんなニーズがあるのかを探るため、ニュースや口コミなどに敏感になっています。

3年生になり、そろそろ就職も視野に入れて動き始めなければと思うのですが、私はまだ将来を決めかねています。この学科を選ぶきっかけとなったスポーツマネジメントはもちろん、公務員や民間企業にも興味があります。こうしてさまざまな分野に関心が持てるのも、経営学科の幅広い学びによるものと思います。

ゼミナールではこれから、OB・OG会が開催されますので、卒業生の話を直接聞く機会があります。先輩方がなぜその職種を選び、今はどんな仕事をされているのか、ぜひヒアリングしてみたいですね。

今年はまず簿記の資格を取り、さらに自分の稼いだお金で、短期の留学も経験してみたいと考えています。英語はあまり得意ではないですが、いろいろなものに刺激を受け、人前で話すことが苦手という弱点も克服していきたいと思います。

牧野真也さんイブニングコース 経営学部 経営学科 3年

  • 所属ゼミナール:土井隆司ゼミナール
  • 茨城県立水海道第一高等学校出身

先生とは異なる立場で、子どものためになる仕事がしたい。そんな思いで教育学科を選んだ山森正太さんは、教育系企業を将来の目標に据え、ゼミにサークルにと充実した日々を送ってきた。しかし、本当にそれでいいのかと自問することもあるという。今年は「人がよりよく生きるために、自分ができることは何か」を、あらためて考える1年となりそうだ。

素晴らしい先生に囲まれて

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先生ですと主に学校という場で教育に携わると思うのですが、学校という場だけではなく、幅広く“教育”とはどのようなものなのかが学べる「教育学」というものに私は興味がありました。そこで、幅広く教育学を学べる大学を調べ、東洋大学文学部の教育学科を知りました。

そもそも教育に興味を持ったきっかけは、自分が素晴らしい先生に恵まれてきたことでした。中学・高校と陸上部で、中学では部長、高校では短距離ブロックのリーダーを務めていた私は、顧問の先生とのかかわりも濃く、部員たちと真剣に向き合う先生の姿を間近に見ていました。また担任の先生も、人生の先輩として誇れるような方ばかりで、進路に迷ったときなど、よく相談に乗ってもらったことを覚えています。こういった素晴らしい先生に囲まれ、自分も大きく成長することができました。この経験から私も人を育てる「教育」について学びたい。学校にいる子どもだけでなく、多くの人たちの役に立つ仕事がしたい…と考えるようになりました。

ゼミで必要なのはプレゼン能力

教育学科人間発達専攻は、学校教育にとらわれず「生涯にわたる発達」という視点から教育を研究していく学科です。特別支援教育や環境教育、生涯学習や社会教育など、現代社会における教育について、多面的に学んでいきます。

もちろん教育学だけではなく、歴史、哲学、心理学、社会学などを幅広く学ぶことで、教育現場に潜んでいるさまざまな課題に対応する能力を身につけていくことも重要です。

また1年次からゼミナールがあり、入学したての早い段階から自分で調べ、発表し、同じゼミ生から意見をもらうというスタイルで学んでいます。

私が所属する須田将司ゼミナールでは教育史をテーマとしており、昨年は国歌の歴史について調べました。でも、高校までの私は「自分で調べてまとめ、発表する」という経験に乏しく、まったくの調査不足に終わり、反省しているところです。

そこで今年は、1つのことを調べるにもたくさんの資料に当たること、わかりやすくまとめること、自分なりの意見を持って人前でしっかり話すことなどを課題として、さらに研究を深めていきたいと考えています。

教育系の企業をめざしながらも

3年生になり、友達との話題も就職に関することが多くなってきました。私もキャリアセンターに通って業界に関する本を読んだり、企業についての資料を集めたりしています。

今のところめざしているのは、教材を作ったり通信教育を手掛けたりしている教育系の企業ですが、まだ自己分析の段階で、本当に自分がその分野に向いているのかどうかを探っているところです。もしかしたら、就活を続けていくうちに、まったく違う分野に興味が向くかもしれません。大学での学びを生かし、自分が本当に進みたいと思う道を自分の目で見極め、歩んでいきたいと思います。

山森正太さん文学部 教育学科 人間発達専攻 3年

  • 所属ゼミナール:須田将司ゼミナール
  • 東京都立南平高等学校出身

西洋史に魅力を感じて史学科を選択した白柳知咲さんは、現在、中世における楽師について研究を深めて卒業論文に挑む一方で、史学科で得た論理的思考力と英語力を武器に就職活動を実らせようとしている。史学の魅力は「自分の知らない時代・場所で、知らないままに積み重なっていく歴史をひも解いていくこと」にあると白柳さんは語る。

世界史が好き!もっと学びたい!

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高校3年生のとき、世界史の教科書を編纂したという先生が着任されました。夏休みに、その先生による世界史の補講を受けたことで、私はより世界史が好きになりました。「世界史って楽しい。もっと西洋史を学びたい」と思いが強くなり、私は史学科のある大学を探しました。でも、史学科のある大学はそれほど多くなく、選択肢もあまり多くはありませんでした。高校の先生からも「史学科はあまり就職に強くないんじゃないか?」と気になることを言われました。それでもやはり西洋史を学びたいという意欲は薄れず、東洋大学文学部の史学科への進学を決めたのです。

母からは「東洋大学で西洋について学ぶってどうなの?」と疑問視されましたが、入学して分かったのですが、東洋大学では西洋史を専門とする先生が多くいらっしゃるので、学習環境に抱いていた不安はすぐに解消されました。

「自分が知らない」ことの魅力

私は世界史の中でも特に中世が好きで、今は中世の音楽家である「楽師」について研究を進めています。中世はキリスト教が支配した世界。建築にしても芸術にしても、生活のすべてのベースにキリスト教が存在しているという、今の私たちからすると不思議な時代です。

そうした時代において、楽師はキリスト教とは関係ない演奏をすると、当然のように糾弾されてしまうのですが、それでもなお楽師として生き続ける彼らの中には何があったのか、当時の人と音楽とのかかわりをからめながら卒業論文としてまとめていきたいと考えています。

世界史の魅力は、何と言っても「自分の知らないところで、知らない歴史が積み重なっていく」ことにあると感じます。西洋史の文献をひも解いていくと、知らない時代に、知らない場所で生きていた人の息づかいを、確かに感じられるのです。

論理的思考力で就活に挑む

今は教育業界をめざして就職活動に励んでいます。大学の職員になれたら…という思いもあり、教職資料室のアルバイト募集をチェックしながら、塾業界など広く教育に携われる職種を探しています。

「就職に不利では?」と高校の先生に言われた史学科ですが、史学科の一番の強みは、論理的思考力が身につくことにあります。理路整然と、筋道を立てて考え、難しいことをわかりやすく相手に伝え、相手と協調していくスキルは、社会でも必要とされる力だと言われています。

そして西洋史を学ぶ以上、英語は必須です。西洋史の卒業論文では、西洋の論文を2つ読み、参考文献としなければなりません。英語で書かれた史料や原典が読めなければ話にならないので、自然と英語力も身につくのです。そう考えるときっとみなさんも、「就職に不利では?」と不安に思う気持ちも和らぐのではないでしょうか。

白柳知咲さん文学部 史学科 4年

  • 所属ゼミナール:鈴木道也ゼミナール
  • 東京都立小金井北高等学校出身

高校の現代文の先生に影響され、文学の魅力に引き込まれたという日本文学文化学科の熊崎徹典さん。毎月5冊は本を読むことを目標に、時間さえあれば本を読んでいる毎日だ。作品について「問い」を見つけ、先生や仲間と意見交換するという学びに初めは戸惑いを感じながらも、いまでは文学を通じて考える力や表現する力が身についたそうだ。

本はただ読めばよいのではない

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岐阜県出身の僕は、東京志向がありました。そして、文学作品やアニメ作品に興味があり、好きなことについてもっと深く学んでみたいという気持ちから、文学部を志望していました。志望校選びのなかで出会った東洋大学は、創設者である井上円了の考え方や、哲学や日本文学などを学べる落ち着いた環境が自分には合うように感じて、受験を決めたのです。

いざ、文学部での学びが始まると、ただ文学が好きで読むのと、文学を学ぶということは違うとわかり、最初は戸惑いを感じました。作品を読み、自分はどう感じたのか、他の学生はどう感じたのか。それを話し合うなかで、自分の読み方が浅いことに気づかされたものです。本がそこにあればいい、本を読んでさえいればいいという感覚ではいけないのだと感じました。それからは、作品のことや、作品が書かれた時代背景や社会情勢など、いろいろな事柄を調べて、自分なりの意見として発言できるように努力するようになりました。一つの作品について意見交換をするという活動は、今でも大変刺激を受けます。

また、自分の意見を論文に書いたり、ゼミナールでの発表のレジュメを作ったりという「書く」ことも慣れるまでは難しく大変でしたが、先生の論文を参考にしながら、論文の書き方というものを理解し、最近ではだいぶ書く力もついたように感じています。

文学好きにはたまらない恵まれた環境

私が日本文学文化学科をめざしたのは、高校生のときの現代文の授業がきっかけでした。枠にとらわれない自由な発想で教えてくださる先生の指導法に影響され、いろいろな文学作品に触れてみたいという気持ちが強くなったのです。

高校生のころまでは、太宰治など自分が好きな作家、有名な小説家の作品ばかりを読んでいましたが、大学生になり、これまで読んだこともない作家や、評論文に触れる機会も増え、読む本の幅がずいぶん広くなりました。

本を読むことにまとまった時間を割けるのも、大学生のうちだと思い、自分で毎月5冊は単行本を読もうと目標を立てていますが、書籍代で1カ月に1万円使ってしまうこともしばしば。私は1年生のころから、日本学生支援機構の奨学金をいただいていますが、そのほとんどを書籍代にしている時期もありました。

授業の空き時間や通学時間、休日など、時間さえあれば、本を読んでばかりの毎日です。白山キャンパスは本の街・神保町にも近く、新刊から古本まで、いろいろな専門書が手に入ります。時間があれば神保町へ行って、本を探すことができるのも、文学好きな私にはたまらない環境ですね。

国語好きな生徒を育てていきたい

今、所属している山本亮介先生のゼミナールでは、芥川龍之介や森鴎外などの重厚な作品を研究します。しかし、ゼミナールや講義ではそういった文学作品だけでなく、アニメ作品やテレビ番組、音楽などの身近な作品も学びの対象となっています。ただ鑑賞するだけでなく、作品に関する意見交換をしたり、論文を書いたりすることで、自ら「問い」を見つけ、それについて考え、相手に伝えるという力が身についてきました。

高校の現代文の先生に影響を受けたように、私も母校で国語科の教師になることをめざしています。近々、教育実習に行くことになっているので、今はそれが楽しみです。山本先生のもとで学んだことを生かし、生徒たちが国語を好きになってもらえるような指導ができる先生になれたらと思います。

熊崎徹典さん文学部 日本文学文化学科 4年

  • 所属ゼミナール:山本亮介ゼミナール
  • 岐阜県・私立高山西高等学校出身

韓国で生まれ、日本と韓国を行き来して育った李 受慧さん。哲学を学ぶなら東洋大学がいいと勧められ、進学を決めた。入学前は「哲学って何をやる学問なの?という感じだった」というが、哲学科での学びを通して、ものの見方や世界観が大きく変わったと言う。李さんにとって哲学とは、どのようなものなのだろうか。

哲学とは「目的」ではなく「手段」である

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表現することや芸術に興味があった私は、漠然と「芸術には何かがある」という思いを抱えていました。でも、それが何であるかは自分でもよくわからずにいました。そんなとき、尊敬している人が「東洋大学で哲学を学んでみてはどうか」と勧めてくれたのです。

哲学科に入学してわかったことは、哲学とはそれ自体を学ぶものではないということです。物事にアプローチするための方法、つまり、哲学とは「目的」ではなく「手段」なのだと思います。あらゆることに「なぜ?」「どうして?」と問いを投げかけ、考えることで、からまった糸を解いていく。そんな感覚でしょうか。

私は幼い頃から、韓国と日本を行き来する生活をしてきました。そのなかで、いろいろなことを感じ取り、気づいてはいました。しかし、自分の感覚に確信がなく、常に「わからない」という感情がつきまといました。哲学というのは、わからないことに答えを与えてくれるものではありません。しかし、哲学科で学ぶようになってから、わからないことをわからないなりに分析し、考え、理解しようとする力がついたと思います。そのプロセスのなかで、自分の感情や傾向を具体化し、自己を見つめ直すことができるようになりました。また、深く内省する一方で、広い視野と客観的な視点で世界を見ることができるようにもなりました。

いろいろな人との出会い、新たな発見がある

哲学科は、自分がやりたいことが何でもできる自由な学科です。逆に言えば、大学でやることを自分で見つけなければなりません。私は、「自分が夢中になれるものは何だろう」「自分の心が強く動くのはどんな時だろう」と自分自身に問い続けた結果、芸術表現や写真、文章執筆などの創作活動に取り組んできました。活動自体も楽しくやりがいがありますが、創作活動を通して、自分はどうありたいかという願望や感情を突きつめていくところに、面白さを感じています。常に問い続けること、そして、その問いから逃げずに向き合い、考え続けること。これが、私が哲学科で学んだことです。

いろいろな人と出会えるのも、哲学科の魅力です。哲学は本当に幅広い学問なので、先生の専門分野も多彩ですし、学生もそれぞれの興味・関心に従っていろいろなことに取り組んでいます。人により哲学の持つ意味は異なるので、そのアプローチ法もただ「哲学的」という言葉だけでは語れません。先生や友人の思いもよらない考え方や視点に触れ、日々新たな発見ができるのも、哲学科で学ぶ醍醐味だと思います。

哲学こそ、社会につながる「生きた学び」

哲学は他の学問に比べると、社会や仕事とのつながりが見えにくいですが、私は哲学こそ、「生きた学び」だと思うのです。大切なのは、大学での学びをどのように社会につなげていくかです。その下地をつくるために、大学ではできるだけたくさんのことを経験し、たくさんの人と出会いたいと思い、積極的に行動するよう心がけてきました。たとえば、英語学習支援プログラムSCAT(現:LEAP)に参加して、いろんな学部の人と交流したり、先生にお願いして他学科の授業に参加させてもらったりもしました。

進路にはとても悩み、まだ答えは出ていないのですが、「自分は何がやりたいのだろうか、何に向いているのだろうか」と考え抜いた結果、発展途上国のボランティア活動に携わりたいと思うようになりました。哲学を通して身につけた問題解決力を生かし、発展途上国の開発問題に潜む課題を見いだし、その解決に努めていきたいと思っています。

李 受慧(リー・スウヘ)さん文学部 哲学科 4年

  • 韓国・漢栄外国語高等学校出身

「人はどのような状況でどのような行動をするのか」を、理論と実験で学んでいく社会心理学科。「心理学という名前がついていたからこの学科を選んだ」という追杉麻菜美さんはいま、就職活動の真っ最中だ。社会心理学を学び「自分の行動が腑に落ちた」という追杉さんは、自己をどう分析し、どんな夢を抱いて将来の道を決めようとしているのだろうか。

社会現象のメカニズムを知る

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社会心理学を学んでいると言うと、よく「人の心を読めるようになるんですか?」と聞かれますが、答えはノーです。社会心理学を学ぶと、他人のことより自分のことがわかるようになります。

そう言う私も、最初は「人の心がわかったら面白いな」と思っていました。心理テストが大好きで、「心理学」という名前だけでこの学科を選んだようなものです。

社会心理学は、社会で起きる現象のメカニズムを知る学問です。たとえば「綱引き」。1人で引くより50人で引けばパワーも50倍!と思いますよね。でも、実際はそうなりません。

50人で引くときの1人あたりの努力量は、1人で引くときよりも圧倒的に小さくなります。これは意図的にせよ無意識にせよ「誰かがやってくれる」「自分1人ががんばってもムダだ」という心理が働くからなんですね。

こうした現象を「社会的手抜き」と呼びます。大勢の会議で意見が出にくいのも、選挙の投票率が100%にならないのも、そんな心理が影響していると考えると「なるほど!」と思いませんか?そうした「言われてみれば!」と思うようなことが、社会心理学ではきちんと定義付けされているんですね。

腑に落ちることの多い学問

社会心理学を学んだ上で自分の行動を振り返ると、「あ?!そうだったんだ!」と腑に落ちることが多くあります。

私は昔からプライドが高く、また規則を守ろうとする意識も高い人間でした。学校で「これを持ってきなさい」と言われたのにあっさり忘れ、気軽に他人に借りようとする人が許せないタイプだったのです。それがなぜなのかと考えたとき、「社会的望ましさ」という用語に行き当たりました。

これは「人は自然と、他人から見て望ましい行動をとってしまう」という現象を表したものです。つまり自分を良く見せようという傾向ですね。この傾向が強い人は、社会的に受け入れられている行動をとりやすいのです。

秩序を乱されることが嫌いで、しかもプライドの高い私は、まさにこの傾向が強いのだと、社会心理学を学んだことによって理解することができました。

私の笑顔でみんなを元気に

私は今、人から「ありがとう」と言われる仕事に就きたいと考え、就職活動に励んでいます。めざしているのは接客業。私の笑顔で人を元気づけてあげられたらステキだなと思います。

社会心理学科で学んだことは、接客に活かせることばかりです。人は、いきなり自分の意見を否定されると不快になりますよね。それはみんな経験として知っていることですが、学問としてあらためて人間の行動の法則性を学ぶことで、人とのコミュニケーションを円滑にすることが可能です。

以前は「私の話を聞いて!」と発信する一方だった私ですが、最近よく人から相談されるようになり、聞き役として重宝がられるようになりました。これも社会心理学を学んだ成果と言えます。

ちなみに、おもしろおかしい心理テストは根拠のないことばかりです。社会心理学科で学ぶと、そうした社会のウソも見えてきますよ。

追杉麻菜美さん社会学部 社会心理学科 4年

  • 所属ゼミナール:堀毛一也ゼミナール
  • 東京都立竹早高等学校出身

2カ月前にインドへ行ってきたばかりだという東洋思想文化学科の平野玲子さんは、「現在の自分の環境がいかに恵まれているかを実感できた」と語る。昼間は社会人として働き、夜間に学ぶなかで、ヨーガの教典を原典で読むという目標を掲げている。ヨーガに興味を持ち、それが大学での学びにつながるまでに、どのような経緯があったのだろうか。

ヨーガをもっと深く知りたい

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もう一度大学で学ぼう。私がそう決意したのは、東日本大震災がきっかけでした。

漠然と哲学に興味を持っていたのは高校のころ。しかし、深く学ぼうとはまったく考えず、大学進学後は数学を学び、そのままシステムエンジニア(SE)として社会に出ました。

社会人になって、少しは運動をしなくては、と思い立ち、気分転換のつもりでヨーガを始めました。それが、いつの間にかその魅力に取りつかれ、ヨーガをもっと深く知りたいと思うようになっていったのです。

ヨーガを少し勉強するとたどり着く「インド哲学」の文字に、哲学への興味が再びわき上がりました。インド哲学を本格的に学びたい。その思いは日増しに強くなっていきます。

そのころ、忙しいSE職から病院の広報へと転職しました。定時に職場を出て自宅に帰り、時間に余裕のある日々を過ごしていましたが、何となく過ごす毎日に、これでいいのかな、という疑問を抱くようになりました。そんなとき思い出すのは、決まって東日本大震災のことでした。

学びたいという気持ちに正直に

震災が発生し、自分が明日生きている保証は何もないのだと震えました。それなのに、自分は今のままでいいのか。学びたいのになぜ学ぼうとしないのか。時間がないわけじゃない。お金がないわけでもない。大学に行けないのと、行かないのは違う。行かずに後悔したくない…そうして私は、イブニングコースで学ぶことを決意したのです。

いざ入学すると、働きながら勉強するという大変さに直面しました。1年次は月曜~土曜の毎日が授業で、休みは日曜だけというハードスケジュール。ヨーガを深めたくて大学に通い始めたのに、そもそもヨーガをする時間がありません。これでは本末転倒ですよね。

そこで、2年次の今年は時間の使い方を考えようと、自分の生活を見直しているところです。

『ヨーガ・スートラ』を原典で読む!

今の私の目標は、単位を取ることや資格を取ることではなく、ヨーガの教典『ヨーガ・スートラ』を原典で読むことです。これはサンスクリット語で書かれているので、サンスクリット語の習得も必要となります。

ヨーガはそもそも古代インドが生み出した修行法で、さまざまな姿勢や呼吸法を実践していきます。今年はヨーガの実習授業もあり、みんなで楽しく学んでいます。

イブニングコースには、現役入学の人、私と同じように働きながら学ぶ人、そして今年定年退職したばかりという人など、幅広い年代の学生が在籍していて、お互いに刺激を与え合っています。普通に働いているだけでは出会えない人たちと一緒に学べるのは、やはりイブニングコースならではの魅力ですね。

卒業したその先で、いつかヨーガに関する仕事に就くことができれば幸せですが、それが叶わなかったとしても、インド哲学を学んだことはきっと、これからも私の軸となって支えてくれることでしょう。

平野玲子さんイブニングコース 文学部 東洋思想文化学科 2年

  • 所属ゼミナール:沼田一郎ゼミナール
  • 東京都・私立京華女子高等学校出身

文学部教育学科初等教育専攻では、2年次から小学校での実習を体験する「往環型(おうかんがた)教育実習システム」を取り入れている。「学年が違うと遊び方も話し方も変わるのだと、現場で実感しました」と語る後藤洋彰さんも、小学6年生と小学1年生のクラスと触れ合ってきた。「どの子もかわいく、早く先生になりたいです」とその日を夢見ている。

ピアノ実技に苦戦

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小学校の先生になりたい。それは、幼いころからずっと思い続けていた夢でした。中学や高校に進学し、大学受験を経ても、その想いが揺らぐことはありません。私が小学生のときに出会った先生方は、どの先生も自分にとっては素晴らしい先生ばかりで、いつか自分も小学生たちにとって「頼りになる先生」になりたいと思っています。

ただ、そうは言っても、東京都内の私立大学で小学校の教員免許を取得できるところは、多くはありません。東洋大学の文学部教育学科初等教育専攻に集まってくるのは、私のようにはっきりと「小学校の先生になりたい」と決意している学生ばかり。みんなが同じ志で小学校教育へと意識が向いていて、クラス全体でお互いのスキルを高め合い、刺激の多い毎日を過ごしています。

小学校で全科目を指導できるように各科目の教育法は必修ですが、音楽経験がカラオケ程度だったので、私は音楽実技に苦戦しました。ピアノなど触れたこともなかったのに、子どもたちの歌の伴奏ができるようにならなければならないのです。そのため、毎週のようにクラスメートとピアノ実習室に通い、励まし合いながら練習しました。そして、短い曲なら何とか譜面を見れば弾けるまでに上達したんですよ。

2年生から毎週、実習を経験

教育学科初等教育専攻の特長は、「往環型(おうかんがた)教育実習システム」です。一般的な教員養成課程は、1~3年生で教科指導法や教育についての専門科目を習得したあと、4年生で教育実習を行います。しかし、東洋大学では2年生から大学での授業の合間に、毎週1日、小学校に通って実習を継続して体験できるのです。文京区や北区、板橋区、練馬区、荒川区、さらに東久留米市の公立小学校とも連携し、同じ小学校に2~4年生の3年間、毎週通います。

小学校では、実際の授業の様子を見学しながら、先生方の補佐をします。「机間(きかん)指導」といって、机の間をぐるぐる回って、分からなそうにしている子どもに声をかけたり、集中力を切らしている子を励ましたりするのです。休み時間も、子どもと一緒に過ごします。どの子もみんなかわいくてたまりません。私は担任の先生とも立場が違うので、子どもたちが作るコミュニティに入れてもらえるのです。どの子も授業とは違ってリラックスしています。先生に見せるのとは違う表情を見ることができ、子どもなりの大切な話を聞くことができて、新鮮です。

体験活動を取り入れた授業をしたい

4年生になると、他の大学の教員養成課程と同じように、4週間の教育実習があります。2年生から「往環型教育実習システム」で毎週通った小学校で実習できるので自分にとっては安心して取り組めます。いよいよ教育実習に行くのですが、教育実習で初めての小学校で実習するのではないので、緊張しなくはないのですが、気持ちはいくらか落ち着いています。

就職するまでの間に、専門科目を決めなければなりませんが、私はまだ迷っています。英語が得意なので、外国語活動の専門の先生になろうかと考えているところです。もし担任クラスを持てるようになったら、体験活動を多く授業に取り入れられるようにしたいですね。教科書と黒板だけの授業だけでなく、いっぱい遊ばせたり、体を動かしたり、経験で学ばせてあげたいのです。子どもたちの興味の持ち方が、ぜんぜん違うでしょうから。子どもたちがのびのびと学べる環境を、さりげなく整えてあげられる先生になりたい。それが私のめざす教師像です。

後藤洋彰さん文学部 教育学科 初等教育専攻 4年

  • 東京都立国分寺高等学校出身

コンピュータや家電、自動車、人工衛星などあらゆる工業製品に活用され、発展の著しい電気電子情報技術。電気電子情報工学科では、電気・電子・情報の3分野を系統的に学習し、技術者に必要な知識と技術を身につける。モノづくりが好きで、回路に興味を持つ島崎裕美さんは「エンジニアとして生きていきたい」という夢を抱き、研究に熱心に取り組んでいる。

あらゆる工業製品に生きる技術

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中学校の技術科の授業で、音でライトがつくランタンを作ったことがあります。ハンダごての扱いが楽しかったこともあり、どちらかといえば、家庭科より技術の方が好きでした。高校では物理の勉強が楽しくなり、力学、熱、波、電磁気などに興味がわきました。そして、高校のキャリア教育を通じて半導体について学び、これから発展する分野だと興味を持ったのが、電気電子情報工学科を志望したきっかけです。

正直言えば、私にとって、電気電子情報工学科の勉強はとても難しいです。1、2年生では「電気」「電子」「情報」の3分野の基礎をしっかりと学びます。電気分野では高電圧や発電・変電のこと、進路によっては電気自動車についても学びます。電子分野は電子デバイスや携帯電話、電子回路、集積回路について学びます。情報分野はプログラミングなどで、コンピュータのシステムを作るシステムエンジニア(SE)を志望する学生には必須です。いずれの分野とも、あらゆる工業製品やシステムに活用されている技術なので、卒業生の就職先はさまざまです。幅広い分野で活躍している先輩たちに続こうと、私もがんばっています。

回路は機械の頭脳

電気電子情報工学科で学ぶ3分野のうち、私は「電子」が好きです。4年生になって配属された「回路システム研究室」では現在、新しい電子回路の研究をしています。たとえば、有機ELやLEDを用いた照明システムや、オーディオ回路の新しい方式の開発や性能向上を図るのです。3Dのディスプレイを使って視覚能力を鍛えるシステムを研究した先輩もいます。

回路とは機械の頭脳です。同じ機械でも回路を改善すれば、どんどん高性能になっていきます。たとえば同じ家電でも、回路を改善するだけで、大幅に消費電力を低減することもできるのです。まだ研究室に配属されたばかりなので、深いところまで理解しきれてはいませんが、優れた回路を創り出せたときには、きっと達成感を味わえるのだと思います。

エンジニアとして生きていきたい

電気電子情報工学科では、必要な単位を取ることで、いろいろな資格・免許を取得でき、試験科目の免除も得られます。電気主任技術者や技術士、電気通信主任技術者など、就職に役立つ資格ばかりです。中学の数学と理科、高校の数学と理科と工業の教員免許を取得することもできます。

私はこの学科に入ったからには、開発系の仕事をしたいと考えています。エンジニアとしてモノづくりの世界で生きていきたいですね。モノを作りだす時には、さまざまな工程がありますね。商品を開発したり、生産ラインを考えたりする仕事にずっと携わっていきたいです。

この部品がどうしたらそのように動くのか、ということを考えることに今、とても夢中です。モノづくりは、本当に楽しくて、たぶん性にあっているのでしょうね。私は音響系メーカーへの就職を考えて、今、就職活動に力を入れています。このような回路を作ったら、このように動く。原因と結果を見据えたモノづくりができるエンジニアになりたいと思います。

島崎裕美さん理工学部 電気電子情報工学科 4年

  • 所属研究室:回路システム研究室(佐野勇司研究室)
  • 埼玉県立熊谷女子高等学校出身

基礎理論をしっかり学んで、ものづくりを理論と実践の両面から学ぶ機械工学科。3年次に工作機械メーカーでのインターンシップを経験した高橋航平さんは、製品開発を通して現場の厳しさを体験し、自分なりに考え、理論を立てることの大切さを学んだという。「真剣に指導してもらい、励まして頂いたことは、本当にありがたい体験でした」と振り返る。

父と同じ大学で学びたい

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高校時代から数学は得意だったのですが、理科がどうしても苦手で、文系を志望していました。しかし、高校3年生の秋に父と進路について話し合いをし、父が学生時代に書いた卒業論文を見せてもらいました。父は東洋大学の、理工学部の前身である工学部応用化学科出身でした。卒業論文は、当時の自分には専門的すぎて全然理解できず、自分も大学を卒業するまでの4年間で、これくらいの論文を書けるようになりたいと強くあこがれを抱いたことで、「やはり理系に進もう。父と同じ大学で学びたい」と思い、東洋大学理工学部を志望しました。

現在はとても充実した毎日です。特に3年生の後期から、藤松信義先生の航空宇宙研究室に所属していますが、先生は気さくに研究の相談に乗ってくださるし、研究室の仲間もとても雰囲気がよく、お互いに刺激し合っています。

僕は1年生のとき、外部講師として来校し、流体力学などについてのオムニバス形式の講義をした藤松先生の講義を受講しました。そのときの内容が興味深く、流体力学について学びたいという気持ちが高まったのです。その後、藤松先生が東洋大学に着任すると聞き、ぜひ先生のもとで学びたいと、研究室に入室を申し込みました。

空気の流れを解析する

研究室では、数学を使って空気の流れを説明する研究をしています。これはマッハ数が5以上の時の空気の流れを可視化するための数値シミュレーションのことで、数値流体力学(CFD)といいます。飛行機が飛んでいる時の周りの空気の流れを見えるようにしようとする研究です。

研究方法は、文献を調べて空気の流れの方程式を探し、それに当てはめて数値をシミュレーションしていきます。飛行機など、空気の流れが速すぎるものは、機体の周りで化学反応が起こり、熱が発生してしまうので、方程式も変わっていきます。それを数字で検証し、データ化して可視化します。数学が好きなので、コンピュータで計算していくことには面白みを感じています。

数値シミュレーションで空気の流れを可視化することは、空気の流れが強く影響する、自動車や飛行機などの輸送機器のデザインや設計の改良に役立ちます。こうした研究を深めていけば、いつか東北新幹線はやぶさのような、高速の乗り物のデザインに繋がっていくだろうと信じて研究に励んでいます。

いつか三菱重工で働きたい

3年生の時に、自分と社会との距離を見極めたくて、工作機械メーカーの牧野フライス製作所でインターンシップを体験しました。工作機械の金型作りのための実験などをし、「間違いでもいいから自分の考えを伝えるように」としごかれました。わずか2週間の体験でしたが、社員でもない自分と真剣に向き合い、励ましてくれたのです。貴重な経験でした。その様子を事後報告会でプレゼンテーションする機会がありましたが、こちらでも思いがけず高い評価をいただき、理論の立て方や研究への取り組み方が身についていると、大きな自信になりました。

卒業後の進路は、大学院への進学を希望しています。今取り組んでいる研究は、4年間では足りません。大学院へ進み、流体力学や数値流体力学の研究をさらに深めていきたいのです。そして、いつかは航空機開発の最高峰である三菱重工業に就職したいという目標をもっています。業界最先端の現場で、安全で速い航空機の開発に携われる日を夢見て、これからもがんばります。

高橋航平さん理工学部 機械工学科 4年

  • 所属研究室:航空宇宙研究室(藤松信義研究室)
  • 千葉県・私立木更津総合高等学校出身

「今は写真研究会に夢中です!」という田代裕実さんは、大好きな女優さんの影響で小さいころから弁護士にあこがれ、法律学科を選択。しかし「今はまだ大学に入学したばっかりで、いろいろなことに興味がある。道は1本に絞らずに学んでいきたい」と言う。 やっとサークルが決まったばかりで、何もかもこれからの1年生。そんな彼女に、法学に対する学びの姿勢を聞く。

ドラマの弁護士にあこがれて

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私の大好きな天海祐希さんが主演されていた『離婚弁護士』というドラマの影響だと思うのですが、作中でも困っている人を法律で助ける姿を見て、弁護士に憧れをもっていました。その思いから、法律学科を選びました。

何しろまだ入学したてで、法律の基礎中の基礎を学んでいる段階ですから、法律学科ならではの学びはこれからなのですが、法律を勉強して思うのは、私たちの生活の根底には法律があり、人は人が決めたルールに守られて暮らしているな、ということです。 法律とは非常に身近な存在だということを日々感じます。

日々のニュースもフォローせよ

高校と大学の学びで異なるのは、何と言っても復習より予習の比重を高めた方がいいということです。先生も授業の最後には、必ず次回の予告をしてくださるので、必ず予習をする。そうすることで、授業の理解度がぐっと高まります。

そして、日々のニュースに関心を持つことも大切ですね。先生はよく実際の事件を例に授業を進めるのですが、「こういう事件があったよね」と言われて知らないと、「これを知らないのはマズイよ」と突っ込まれてしまいます。

高校生のころは受験勉強に精一杯で、世の中で起きている事件や事故などを知る余裕もありませんでしたが、やはり新聞などを読むクセをつけておくんだったなと悔やみますね。法律では、事件に対して、どのような判例が出たのかを把握するのが大切なので、今ではきちんとニュースを見て、実社会ではどんなことが起きているのかを調べるように努力しています。

そう言えば、昔は「何が起きたのか」という事件や事故の内容そのものが気になっていたのに、今は「事件や事故にかかわった人たちは、どう裁かれるのだろう」と、報道を見る視点が変わってきたように思います。

どんどん聞いて吸収しよう

法律を学ぶというスタートラインは、みんな一緒です。最初は専門用語などわからないことだらけですが、わからないのはみんな一緒。恥ずかしがらずにどんどん先生に聞いて、何でも吸収していきたいですね。先生も親切に答えてくれるので、遠慮はいりません。

先生には裁判を傍聴するのも勉強になるよと言われています。裁判は法の現場になると思うので、今から傍聴に行くのが楽しみです。

今はいろいろなことに興味があるので、さまざまな道を模索していきたいですね。4年間でゆっくり夢を探して、楽しみながら何を極めるか決めたいと思います。

ようやくサークルも決まって、いよいよ本腰を入れて学ぶ季節です。法律に沿ってバランス良く物事を見ていける目を養いたいと思います。

田代裕実さん法学部 法律学科 1年

  • 神奈川県・私立桐蔭学園高等学校出身

企業活動のあらゆる側面を研究対象とする経営学科では、基礎的な経営学を学びながら、社会人として通用する幅広い視野と考え方を身につけていく。「社会人3年目に負けない力を身につける」という中内ゼミで学んだ細川友里恵さんは、成長の先に多くの人の感動と喜びがあるような働き方をしたいと語る。

難関のゼミ試験を突破

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経営学部経営学科を選んだのは、正直なところ消去法でした。理系でもない、文学部も法学部もちょっと違うと感じると同時に、起業して自分が経営者になるということにもあこがれて志望しました。結局、起業するプランは未定のままですが、経営学科で企業経営の根幹に関わる組織論や、市場の動き方などを興味深く学ぶことができました。

経営学部は2年次からゼミナールに所属するのですが、私は経営戦略論や組織論を学ぶ「中内基博ゼミ」に入りました。経営学科だけかもしれませんが、ゼミに入る時に試験があるのですよ。倍率は毎年違いますが、私は50人受験して15人合格という難関を突破することができました。試験は書類審査と面接試験。面接試験では教授だけではなく、教授の後ろにゼミ生全員が並んで面接官として立ち会うので、緊張しました。無事にゼミに入ゼミした後、今度は自分が3年生、4年生となって後輩の面接をする側になるので、不思議な感覚です。学生の間に、面接をされることはあっても、面接官になる機会はまずありませんから、その経験は今、活動中の就職活動でも役に立っていると思います。

社会人3年目に負けない力

ゼミではさまざまなことを学びました。中内准教授の口癖は、「過去を超えろ」です。常にトップを超えていくことが求められる環境の中で、いつも誰かが順番に研究発表しなければならないので、その準備が大変です。発表資料を作成したり、先輩の発表を聞いたりすることで、物事を論理的に考える力、人の発表を何でも受け入れるのではなくて自分なりに考える力などを身につけることができたと思います。時に問題を疑う事も必要でした。

ゼミに入りたての2年生のころは、先輩たちがプレゼン用ソフトのパワーポイントを使って、スラスラと自分の考えを発表する姿を見て、驚き、あこがれたものです。そんな私ももう入室3年目ですから、パワーポイントで資料を作成する技術はだいぶ上達しました。

つい最近データを整理していて、ゼミに入る前に初めて一人で作ったパワーポイントの資料を見つけました。ただ、その資料が恥ずかしいくらいに何もできていなかったのですが、見ているうちに、どうしたらより良いものが作れるか客観的に考えている自分が居ました。今では、写真やアニメーションを挿入して飽きないように工夫したり、短い言葉を絞り込んで、相手にわかりやすい発表用資料が作れます。本当に、3年前の自分から大きく成長したことを実感します。

仕事を通して成長したい

今は就職活動の真っ最中です。この3年間で学んだ経営に関する知識は、就職活動での志望企業の選択にも役立っています。人の暮らしに役立つ仕事をしたいと思っているのですが、経営学で学んだ知識を活かして志望企業の事業内容を分析し、自分が挑戦したいこととの重なりを見つけています。

実は東洋大学には一浪して入学したので、大学生活で何かを残したいという焦りがありました。ゼミを通じて過去を超え続けた結果、自分には「社会人3年目に負けない力」が身に付いたと信じています。将来は、いろいろな働き方があると思いますが、ずっとバリバリ働き続けたいと思っています。ゼミでいろいろと学び、自信になったように、仕事を通して成長したいです。どんな職業でも、成長の先に多くの人の感動と喜びがあるような働き方をしたいと思っています。

細川友里恵さん経営学部 経営学科 4年

  • 所属ゼミナール:中内基博ゼミナール
  • 神奈川県立生田高等学校出身

イブニングコースは授業開始時間の違いこそあるが、学部間の相互聴講制度などで他学部の学生との交流チャンスは多い。経済学科3年生の島田直紀さんは自ら部長となりスポーツサークルを立ち上げ、第1部の学生と一緒に体を動かし、大学生活を満喫している。就職活動が始まる前の目標、それは部員全員でバレーボールの大会に出場することだ。

入門演習で、大学で学ぶ基礎力を体得

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高校時代に東洋大学のオープンキャンパスに参加し、明るい雰囲気が心地よく、「ここで学びたい」と感じました。イブニングコースは学費が割安なのに履修できる科目の幅が広く、特に経済学科は2年次に必要な単位を修得すれば、3年次から昼間の授業も受講できるということに魅力を感じました。

高校時代は勉強が苦手で、どちらかというと性格も内気な私は、大学生活について不安を抱いていました。イブニングコースの学生は社会人など年齢層が幅広く、高校を卒業したばかりの自分でも馴染むことができるか、勉強にはついていけるだろうか、と心配だったのです。でも、1年次に必修だった少人数クラスの「入門演習」で澤口隆先生に出会い、その不安が消えました。演習では、レポートの作成方法やディスカッションの方法、プレゼン用ソフトのパワーポイントの使い方や文献の検索方法などから、友だち作りの大切さまで、「大学で学ぶための基礎力」を身につけます。澤口先生のいろいろなアドバイスのかいがあって、この演習で最初の友人を作ることができました。

友だちができ始めると、自分の中に無意識に作ってしまっていた「第1部の学生との壁」も自然に消えました。1年生の6月には、新しくできたばかりの友だちと一緒に1部の学生にも声をかけ、いろいろなスポーツを楽しむサークル「ボナンザ」を立ち上げたのです。私自身が部長になり、澤口先生に顧問をお願いしました。私が昼間アルバイトをしているスポーツセンターを活動拠点に、1部の学生もイブニングコースの学生も一緒に、みんなで体を動かしています。

一番の魅力は幅広い知識を学べること

イブニングコースの経済学科の魅力は、効率よく学べるカリキュラムが多く、どの科目も第1部と同じ先生が指導してくださるところです。たとえば、「現代経済入門」は、1年間で毎回別の先生がそれぞれの専門分野をオムニバス形式で教えるという授業でした。難しい専門用語をかみ砕いてわかりやすく解説する授業を通じて、経済学への関心が広がりました。

また、経済学とは直接は関係ないながらも、社会人として必要な教養を学ぶ「基盤教養科目」も充実しています。「入門演習」担当の澤口先生の専門は地学で、46億年の地球の変動を学ぶ「地球の科学」の授業は、壮大で圧倒されました。生命の進化の歴史や地球の誕生の様子を学び、人類が経済活動を始めた歴史と宇宙の歴史をつい比較してしまいました。

就職活動へのカウントダウン

3年次になると、専門科目がどんどん魅力的になってきて、時間が足りなく感じています。大学に入学する前は、昼間の授業を履修しようと3年次を心待ちにしていましたが、いざ3年生になってみると、イブニングコースで学びたい科目が多すぎて、困っています。

もうすぐ就職活動が始まります。先日受験した適職発見プログラムで、警察官が向いていると診断されたので、その勉強も始めました。サークル活動も、就職活動が始まれば活動休止です。それまでにみんなで一緒に大会に参加しようと、最近、週に3回ほど、バレーボールの練習を始めました。学びたいこと、やりたいことのポイントを押さえて、悔いのない就職活動に臨みたいです。

島田直紀さんイブニングコース 経済学部 経済学科 3年生

  • 所属ゼミナール:太子堂 正称ゼミナール
  • 東京都・私立修徳高等学校

「将来のことなんてまだ何も決めていないという人にこそ、さまざまな分野で応用が利く経済学科をオススメします」と青山麻衣さん。幅広く世の中のしくみを学べる経済学科の学生は、その就職先も多様。先輩方のさまざまな経験談に触れられるのも魅力だ。日々の暮らしとは決して切り離すことのできない「経済」を学ぶ中で、自分のやりたいことを見つけ出そう。

1年次からゼミが必修!?

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私が経済に興味を持つようになったきっかけは、数学が好きになったことでした。高校2年生のとき、不意に、パズルのピースがはまるように数学が解けるようになり、数字を扱う学科に進むのもいいなと思うようになりました。そこで、進路の選択肢として経済学科が急浮上してきたのです。

さらに高校の先生から「東洋大学の経済学部はいいよ」と勧められたことも手伝って、本学を受験。でも、恥ずかしながら、いったい何がいいのか、その理由も追究しないまま、あまり明確な目的意識も持たないままに大学生となりました。

経済学科では、1年次からゼミナール(ゼミ)を経験します。ゼミがどういうものかも知らないまま、全員が必ずゼミ生となるのです。高校まではゼミなんてありませんから、最初は戸惑うばかりでした。私の経済学科の入りは、本当に分からないことばかりでした。

大学生としての学び方を知る

ただ、ゼミが必修として用意されていることで、大学生としての学び方やレポートの作成方法、ディベートのルールなど、高校までとは違う学びのテクニックを、迷うことなく習得していくことができました。

大学ではいくらでも自由な時間を作れるので、ついつい自分を甘やかしてしまいがちですが、こうして最初からゼミを経験することで、大学生としての学習習慣が身につき、実際に自分で研究テーマを探す段階になっても慌てない「学ぶ力」を得られたと実感しています。

今なら、高校の先生が仰った言葉の意味がわかるような気がします。きっと、学ぶ力を得られる有利さを、早くから身につけることができるから、東洋大学の経済学部を勧めてくださったのだと、今の私は感じています。

4年次には卒業論文が待っていますが、私は女性が働くことの意味や意義、女性が働くことによる社会への影響などを研究してみたいと考えています。

多種多様な先輩方も財産

経済学とひとくちに言っても、その範囲はあまりに幅広く、先輩方の就職先も多種多様です。経済と直結する金融業から、不動産、建設、製造、小売、公務員、情報通信、メディアなど、思いつく限りのさまざまな分野で活躍していると言っても過言ではないほどです。

どんなに小さなお金の動きでも、物と物との交換でも、それは経済です。私たちの暮らしは、経済活動なしには成り立ちません。そう考えると、これだけ就職先が幅広いのも納得できることでしょう。

幅広く学べるということは、むしろ、さまざまな分野で活躍できるということでもあります。私もそうでしたが、むしろ将来像が明確に描けていない人ほど、いろんな分野が研究対象である経済学部が向いていると思います。

大学の4年間でじっくりと学び、自分の将来を描いてください。私も今、就職先が公務員か報道関係かでまだ揺れていますが、先輩から「公務員の広報という手もあるよ」と教えられ、なるほど!と視野を更に広げているところです。

青山麻衣さん経済学部 経済学科 3年

  • 所属ゼミナール:吉田明子ゼミナール
  • 愛知県立岡崎北高等学校出身

もともと文系学部を志していた森本貴大さんは、情報処理の、実はシンプルなしくみを知り、「かっこいい」と一気にひかれた。いきなり文系から理系に進路変更するのはハードルが高いのではないか。そんな不安を解消する文理融合の学部の存在は、とても心強かったと振り返る。4年生の今なお、学びの対象範囲は広がるばかりだ。

理解した先を追求することが大事

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就職活動を始めて気づいたのですが、「自分で理解し、そこから何を考え、発展させようとしているのか」という、企業面接でも問われるこのことこそ、大学における学びの特徴ではないでしょうか。大学では、外に足を運び、手を動かし、体験することで自分がどう感じるか、そこにどんな課題があるのかを意識するということが経験できます。しかしそこでは、高校での学びのように「教えてもらって理解する」のではなく、自分で考えて行動し、「わかった、だからその先はどうなのか」というところまで、学びの質を高めなければなりません。何かを選択する際には必ず理由があるように、それを学ぶことで何を知りたいのか、自分なりの解釈が求められるのです。

私は、ゼミ活動で訪れた「みなみかぜ いきいき田んぼの会」という地域の交流会で、学内とは違う世代や経験を持つ人々に出会い、そこから何かを始めたいという思いに強くかられました。自分自身でも驚くほどのめり込めたこの経験も、自ら動くことによって得られたものです。まさに自ら動くことの意義を実感できました。

文理融合の奥深さを実感

総合情報学科には、「情報科学」「環境情報」「心理情報」「メディア文化」という4つの専門分野があります。私は、情報科学と環境情報を軸にして学びました。

ゼミ活動はまさに環境情報系。「みなみかぜ いきいき田んぼの会」は、社会福祉法人みなみかぜが運営をし、農作業を中心とした活動を通して地域の交流を深める地域交流会です。世代を越えた交流の活性化を図るイベントに参加し、お手伝いをしているうちに、この団体の5周年記念イベントを研究室でのテーマとして取り上げることになりました。今まさに、企画立案をして研究に広げていこうという段階です。

情報科学分野では、コンピュータの原理や画像処理を学び、単純な考え方から複雑な結果が導かれるコンピュータの奥深さに触れています。

このように文理融合の学びはとても興味深くて、他の2分野に触れていないのが悔やまれるほど。学べば学ぶほど、他の分野を知りたくなってくるのです。

自分を限定しないで向上したい

将来は、「困ったら森本に聞けばいい」といわれるような人間になりたいです。自分を限定せず、どんな場面においても頼りになるような幅広い知識を持ち合わせたい。仕事においても、もしソフト開発関連企業に就職できたら、企業システムを開発したいと考えています。企業から依頼されて、どんな要望にも応えられるような万能スキルを身につけるためには、常に学び続けなければなりません。そのための努力の第一歩として受けたのが、「情報処理技術者試験」です。ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験という試験に毎年一つずつ挑戦し、本学科で得るべき必要な知識をきちんと押さえていることが確認できました。

自分にできることを決めつけずに、幅広い学びのフィールドに飛び込んで良かったと今では痛感しています。

森本貴大さん総合情報学部 総合情報学科 4年

  • 所属ゼミナール:環境コミュニケーションゼミナール
  • 東京都立調布南高等学校出身

木の香り立つ研究室で、木造建築への熱い思いを語ってくれた建築学科の高岩裕也さん。高校時代から建築を学び、数々のコンテストで受賞。東洋大学には「松野教授に師事したい」という確固たる目的で入学した高いモチベーションの持ち主だ。そんな彼が今も追いかけているのは、心を突き動かすような家を建てた祖父の背中だった。

尊敬する教授のもとで木造を学ぶ

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僕の祖父は大工でした。祖父の建てた家は、大工ならではのこだわりを持って造られており、子どもながらに惚れ惚れしていました。高校生の頃から専門的に木造建築を学んでいるのも、祖父の影響が大きいですね。

東洋大学の建築学科を選んだのも、木にフォーカスした建築の研究をしている数少ない大学の一つだったからです。なかでも、伝統的な木造建築から今日の「新木造」までをテーマにしている松野浩一教授の研究室に入ることが、入学当初からの目標でした。

「新木造」というのは木材だけでなく、その他の材料を組み合わせて、昔ながらの木造建築よりも耐震性や耐火性などに優れた造りを実現した構造のこと。僕自身は古い木造建築を残していくほうにも興味がありますが、そのためにも木造の構造(しくみ)をいろいろな角度から知っておかなければいけないと思い、松野教授のもとで学びたいと考えていました。

本来、研究室には4年生から配属されるのですが、授業中に常に質問していたからか、2年生の初め頃に松野教授に声を掛けていただき、以来、研究室の活動に参加するようになりました。

中尊寺境内の庫裡耐震改修プロジェクト現場に参加

古い木造建築に魅力を感じるのは、祖父の記憶も大きいのですが、純粋にデザインそのものも好きなんです。

最近、訪れた奈良の唐招提寺には圧倒されました。お堂の正面に連なる8本の柱が、ギリシャのパンテオン神殿の柱とそっくりなんです。このお寺は鑑真に由来していますが、ギリシャと同じ思想がシルクロードを渡ってやってきたんですね。さらに大屋根の反りに日本人独特の美意識も盛り込まれている。いにしえの人の営みのダイナミックさに思いをはせながら、いつまでも眺めていたくなる建物でした。

研究室でも企業とタイアップして、平泉にある中尊寺境内にある庫裡の耐震改修設計を現在進行中ですが、古い建物はできるだけデザインを変えたくないと思います。新しい建物はいくらでも建てられますが、その時代時代の技術や様式を残すことも文化として大切なことだと思うからです。そこで、木造の古建築の構造的な再評価と補強工事方法の検討をしています。

人の心を動かす建物を造りたい

僕がこの大学で一番学んだのは、「建築に携わるものであれば、思想や哲学を持たなければいけない」ということでした。建築にはルールはあるけれど、正解はなく、様々な視点での判断が必要です。これは建築の分野であれば全てにおいて共通して言えることです。例えば、建築家であれば、自分の美意識や周辺環境との調和、そこに暮らす人に与える影響などに思考を巡らせなければいけないということです。

僕が木にこだわるのも哲学の一つと言えるのかもしれません。二酸化炭素を溜め込む性質がある木の建物は、環境の面からも最近は需要が高まっています。特に法改正後は、公共建築には多く取り入れられるようになりました。

でも、国内外の建築家の本を読んだり、教授たちの話を聞いたりすると、もっと深い思考のもとで木造建築を考えなければいけない、と思います。この大学には松野教授をはじめ、哲学を持った素晴らしい先生がたくさんいます。

卒業後は大学院に進みますが、その後は建築設計の現場に出ようと考えています。僕にとっての祖父の家のように、人の心を突き動かすような建物をいつか造ってみたいという夢があるんです。

高岩裕也さん理工学部 建築学科 4年

  • 所属研究室:構造設計+木造建築研究室(松野浩一研究室)
  • 都立総合工科高等学校建築・都市工学類型出身

3・11の大震災をきっかけに、「自分にできることは何か」と考えた人も多いだろう。再生可能エネルギーの可能性に挑んでいる上松和樹さんもその一人だ。出身地である風光明媚な観光の町で、ほのかに芽生えた環境への意識。そして大学という奥深い学びの場を経験した今、その視線は世界へと向けられるようになった。

地図に残る仕事をめざして

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海と山に囲まれた自然豊かな観光地に生まれ育ったこともあって、環境には以前から興味がありました。一方で、地図を眺めるのも好きだったので、高校時代には「道路や橋など、地図に残る仕事もいいな」と考えたこともあります。

現在、所属している研究室は「再生可能エネルギー」などをテーマにしていますが、もしも将来、発電所の設置などに関われたら、二つの夢が同時にかなうことになりますね。

3・11の大震災以降、再生可能エネルギーへの注目が高まっています。なかでも僕が今注目しているのは「小水力発電」と呼ばれるシステムです。これは農業用水路など、水の落差が小さいところでも発電できる技術なのです。

主な水力発電はダムですが、「小水力発電」はダムと違い、周囲の生態系への影響もなく、農業や上下水道などに使われている水力を応用できるので一石二鳥と言われています。もちろん「小水力」だけで日本の電力をまかなうのは難しいと思います。でも、複数の再生可能エネルギーをうまく組み合わせれば、きっと何かできるはず。卒業後は大学院に進みますが、引き続きこの課題に取り組んでいくつもりです。

水がもたらす豊かで快適な暮らし

理工学部のキャンパスがある川越は、東京のベッドタウンらしい繁華街もあれば、江戸の町並みが保存された蔵町、そして少し離れれば自然豊かなエリアもある広大な地方都市です。地下水も豊富で、戦後しばらくは深井戸で水をまかなっていたと聞きます。

演習の一環として、市内の水インフラについて調査をしたことがあります。中心街はまさに都会という感じなので、水源の河川からどのように水道を引いているのか興味がありました。調査では、川越市役所のみなさまに、いろいろとお世話になりました。

僕自身も川越市に3年間住んでいますが、暮らしやすくていい町だと思います。水に恵まれていると、都市環境もよくなるのだということが、川越市を例にとってみてもわかります。

小水力発電も含めて、「水」が人の生活にもたらす影響については、これからもっと深く追求していくつもりです。

基本は人と環境を大切にすること

将来はやはり環境に携わる仕事──それも人の暮らしの基盤を支える職種として、公務員になりたいと考えています。

環境と共生した都市づくりは、日本だけでなく世界規模で取り組むテーマです。そのため、英語力をつけようと、イングリッシュクラブに参加しています。また昨年からは、学生向けに英語の補習をサポートする「英語学習支援室」でアルバイトを始めました。キャンパスの中でアルバイトができるのはありがたいですね。

僕が研究しているテーマは環境ですが、ほかにも道路や橋づくり、防災システムの整備など、さまざまな都市づくりを研究している学生がいます。

テーマは人それぞれですが、どんなアプローチにしても最終的に大切なのは「人を大切にすること」だと感じています。つい最近もトンネル崩落事故がありましたが、ずさんな工事やメンテナンスは命を奪うことにもつながってしまいます。そうした都市づくりをめざす者としての倫理観も、大学で養えた大きな財産の一つです。

上松和樹さん理工学部 都市環境デザイン学科 4年

  • 所属研究室:循環評価システム研究室(村野昭人研究室)
  • 静岡県立下田高等学校出身

理工学部は男子が多数派だ。しかし、なかには富澤茉佑香さんのように、女子ならではの切り口で「化学のものづくり」に挑んでいる学生もいる。実験などでチームを組むことも多いだけに、女子はみんな仲良しなのだという。暮らしの中の「もっとこんなモノがあったらいいな」という気づきや発見は、案外ガールズトークからも見つかるのかもしれない。

敏感肌の悩みが応用化学の入口に

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私の悩みは敏感すぎる肌。ちょっとパッケージがかわいいな、と思って適当に化粧水などを選ぶと、すぐに肌荒れを起こしてしまうんです。そのため、今はきちんと成分をチェックしてから買うようにはしていますが、敏感肌用の化粧品は選択肢が少ないし、値段もけっこう高いんです。

きっと、私と同じような悩みを抱えている人はたくさんいるでしょうし、もっと手頃な価格の敏感肌用の化粧品が増えたらみんなうれしいですよね。だったら私が作ります!今はまだムリですが、将来は化粧品会社の開発部に入ることを目標に定めて、応用化学科で学んでいるところです。

身の回りを見渡すと「もっとこうだったらいいのに」というモノってたくさんありますよね。友人の一人は土に溶けて環境に戻るプラスチックの研究をしていますが、「応用化学」というのは「もっと人の暮らしをよくしたい」という思いがベースにあると思います。今は生活の中のほとんどのモノに化学物質が使われていますから、私のように「こんなモノがほしい!」という個人的な望みもかなうかもしれない、とても面白い学問なんですよ。

教科書だけでは得られない学び

中高生の頃から化学は好きでしたが、実践を通して学べるのは大学ならではの学びではないでしょうか。器具や薬品もずらりとそろっていて、本格的な実験をする授業もたくさんあります。もちろん、基礎として覚えなければいけない化学の専門用語などもグンと増えますが、入学当初は高校の復習から入るので特に心配はありません。しかも、高校では教科書で覚えることしかできなかった実験を、実際に体験できるのが楽しいんです。

たとえば教科書で、「こういう実験をすると、こういう結果が得られる」と書いてあったことも、正しい手順を踏まなければ、正しい結果は出ません。大切なのは「実験と結果」ではなくて「プロセスと考察」。器具や薬品の扱いに慣れることも、結果までの過程について深く考えることも、大学ならではの「教科書では得られない学び」です。

応用化学科では、中高の理科と数学の教員免許、工業高校の教員免許を取得することもできます。私は今、中学と高校の理科の教職課程を履修しています。実験や講義など、やることがたくさんあって大変な毎日ですが、がんばって学んでいます。大学ではがんばればがんばっただけ成果が得られ、達成感が得られるため、“学ぶことが楽しい”と思える学生生活を送ることができると思います。

夢は人生を豊かにするコスメ開発

現在の目標は少しでも早く研究を始めること。研究室には4年生から配属されるのですが、3年の春学期中に一定の単位を満たせば仮所属ができるので、今はとにかく単位取得に集中しているところです。

入室したいのは化粧品にも関係する、有機合成の研究室です。実験の講義も楽しいのですが、研究室では1年間かけて一つのテーマを追究できるだけに、より大きな達成感が得られるのでは、と今からワクワクしています。

最近はアレルギー体質の子どもが増えているので、これからは敏感肌用の化粧品の需要が高まると思います。肌が弱くなってきている高齢者の方々も、お化粧を楽しみたいはずです。肌に優しくて誰もが手に取りやすい。そして人生まで豊かにできる化粧品を、いつか自分の手で生み出したい。それが私の夢なんです。

富澤茉佑香さん理工学部 応用化学科 3年

  • 群馬県・私立東京農業大学第二高等学校出身

祖母の介護や犬の保護活動を通して、「食」について考えるようになったという、食環境科学科の杉磨彩子さん。「食事は大切な人を、幸せにも不幸にもするんです」と語る大きな瞳は、フードスペシャリストとしての使命感にあふれている。念願のペットフード業界への就職も決まり、現在は4年間の集大成としての研究に没頭中。はつらつと学会デビューする日も近い。

大切な人に安全で美味しい食事を

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食に興味を持つようになったきっかけは、認知症を患っていた祖母の存在でした。晩年は言葉もうまく話せなくなっていましたが、食事がおいしければ笑顔を見せてくれたし、まずいと吐き出してしまう。「食」って人を素直にさせるんですね。

おいしい、まずいというのは人それぞれの好みもありますが、体に安全か、健康的であるか、という観点からも食を考えたい。そんな思いから、食環境科学科を選びました。

食品添加物のことは何となくは知っていたものの、実験で目の当たりにするとビックリするばかりです。たとえばお菓子などに使われている色素も、天然由来のものはキレイに消化されるのに、合成色素の中にはいつまでも体の中に残ってしまうものもあるのです。

調理実習で自分たちで炊いたご飯と、コンビニなどで売っている保存料が入ったご飯の味の違いを、科学的に比較したこともありました。

食品表示の見方も学んで、買い物をするときには必ずパッケージを見るようになりましたね。大切な人たちには安全なものを食べさせてあげたいし、自分も安全なものを食べたいですから。

食から考えるペットの幸せ

就職活動はフード業界でも、健康意識の高い企業をピックアップして回りました。最近は大手企業でも、添加物をなるべく減らしていこうとしている企業が増えていますね。いくつか内定をいただいた中で決めたのは、第一希望だったペットフードの会社。私は犬の保護活動をずっとしているんですが、食事が悪かったせいで痩せているだけでなく、毛が抜け落ちてしまっていたり、中には失明していたりする犬にもたくさん出会ってきました。

また、最近はペットもどんどん高齢化が進んでいますが、家族として「少しでも、健康で長生きしてもらいたい」というのはすべての飼い主さんの願いだと思います。

ペットは自分で食事を選べません。だからこそ飼い主さん、もっと言えばペットフード業界の責任は大きいと思っています。1匹でも多くのワンちゃんが幸せになれるようなペットフードを世の中に送り出すこと。それが来年からの私の目標になります。

大学4年間の集大成を学会に

大学生活もあと1年。最後に私が研究テーマに選んだのが、「睡眠と栄養の関連性」です。睡眠も食も健康を決める大切な要素ですが、その二つが密接に関係し合うことで、人体にどんな影響があるのか、東京大学の研究室と共同で解析しています。

食生活や栄養状態などについてのデータを1万人近く集めましたが、なかなか興味深い結論が出そうなんです。

今は、とにかく研究に没頭できるのが楽しいですね。社会に出たら、掘り下げたいテーマを、時間を気にせずに追究することもなかなかできなくなるでしょうから。

今、めざしているのはこの研究をまとめた論文を学会に発表すること。できる限りの精度の高い結論を出して、大学生活の集大成を飾りたいと思っています。

杉磨彩子さん生命科学部 食環境科学科 4年

  • 所属研究室:食品栄養学研究室(太田研究室)
  • 東京都・私立中央大学杉並高等学校出身

「脳の不思議を解明して、心の病に悩んでいる人を助けたい」。そんな夢を語ってくれた生命科学科の岡丈郎さんは研究にも熱心ながら、バドミントンサークルにアルバイトにと大学生活を存分に満喫している。人と触れあう時間が何よりも好き。そんなフレンドリーな彼がめざすのは、研究室にこもりっきりにならない「アクティブな研究者」だ。

広い学びが深い研究に導いてくれた

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範囲のとても広い生命科学の世界。なかでも僕が興味を持っているのは「脳科学」の分野です。脳は、知れば知るほど不思議なんです。豆腐みたいに柔らかいあの脳が、なぜ人間のすべてを支配できるのだろうと。

うれしいとか悲しいとか、ストレスを感じるとか解放されるとか……。そんな感情を支配しているのも脳の働きです。「心」って実は脳にあるんじゃないかと、僕は考えています。

でも、これだけ大切な器官なのに、いまだ解明されていないことがたくさんあって、だからこそ興味が尽きないのです。4年生になったら脳科学の研究室に入りたいと考えています。

とは言っても、脳にフォーカスしようと決めたのはつい最近のことです。僕はもともと「生命の不思議」のようなことに漠然と興味があって、生命科学科に進みました。でも「生命科学」は、細胞学や神経科学、再生医療、遺伝子工学、微生物学など、ここにあげきれないくらい広い学問なんです。

僕もようやくこの2年間で総合的に学んだことで自分が追究したいテーマが見えてきたという感じです。広い学びから深い研究へ、というステップを踏めるのが、この学科のいいところだと感じています。

好奇心を刺激してくれる教授たち

実験が好きな人だったら、この学科は絶対に面白いですよ。そして、生物学全般に興味があり、まだ学びたい分野が定まらない人にも向いていると思います。生命科学はとても幅広い学問なので、きっと在学中に自分が学びたい分野が見つかるはずです。

入学すると、1年生から週1回は実験の授業があります。最初は教授がついて説明を聞きながら取り組みますが、器具や薬品の扱いにある程度慣れると、学生のチームだけで実験をする機会も増えます。午後から始まって、外が暗くなるまで実験に没頭することもよくありますよ。

高校までは実験と結果で終わっていたけれど、大学ではその先の「考察」が大切になってきます。教科書に載っていることを、ただ確かめればいいということではないのです。

さらに教授から教わるだけでなく、自分で考えることも求められます。大学が「研究機関」と呼ばれるゆえんだと思います。

教授にはとてもオープンな方が多くて、学生と同じ目線で問いかけてくれるので、興味がどんどんかき立てられていきます。研究室も訪ねやすい雰囲気で、教授と学生がともに研究するという一体感があります。そして、勉強だけでなく、いろいろな相談に乗ってくださる教授も多く、とてもよい環境だと思います。

心の病に脳科学からアプローチ

卒業後はまず大学院に進んで、「脳科学」についてさらに深く追究したいと考えています。興味があるのは「脳と心の病」の関係性。心が痛んだり、さらにそれが病気に発展したりしてしまうのも、まだわかっていないことは多いですが、人間の司令塔である脳が関わっているのは確かであると言われています。

僕らは直接、患者さんを治すことはできませんが、「なぜ心が病んでしまったか」のしくみがわかれば、医療も進みますよね。短い大学院生活で果たしてどこまで解明できるのかはわかりませんが、悩んでいる人が一歩でも希望が見えるような発見をしたいですね。

その先は大学に残るか、企業に入るか、まだハッキリは決めていません。でも、自分の性格からすれば、研究室に閉じこもっているタイプではないでしょうね。一人でも多くの患者さんの話を聞いたり、症例を見たり、臨床に参加したり、そんなアクティブな研究者になることが僕の夢です。

岡丈郎さん生命科学部 生命科学科 3年

  • 埼玉県・私立春日部共栄高等学校出身