情報連携学部の石川知一准教授らが執筆した論文「Visual Simulation of Glazed Frost Using Hybrid Heat Calculation」が、2018年度画像電子学会優秀論文賞に選定され、画像電子学会2018年次大会(2018年6月21日~23日・山形市)において表彰式が行われました。
本賞は、学会誌掲載論文から2年に一度採択されるもので、石川准教授らの論文は、流体計算時に使用されるFLIP法と相性が良い熱伝導計算を提案し、雨氷という稀有な自然現象に適用して映像制作を行った点が評価されたものです。本研究の成果はCGアニメーション制作の面で今後の応用が期待されるものです。
【受賞者】
石川知一准教授(東洋大学情報連携学部准教授)
Yonghao Yue(東京大学)
渡辺大地(東京工科大学)
岩崎慶(和歌山大学/ドワンゴCGリサーチ)
土橋宜典(北海道大学/ドワンゴCGリサーチ)
柿本正憲(東京工科大学/ドワンゴCGリサーチ)
近藤邦雄(東京工科大学)
西田友是(広島修道大学/ドワンゴCGリサーチ) 所属は現在のもの
対象論文:Visual Simulation of Glazed Frost Using Hybrid Heat Calculation(T3巻-2号)
- 石川准教授のコメント -
この研究のきっかけは、雨氷という珍しい自然現象をCGで再現してみようというモチベーションでしたが、雨水と外気の熱の授受が極めて重要であるということがわかり、熱伝導計算を厳密に行うための方法を提案しました。初めてこの手法の研究発表をしたのは今から4年も前で、多くの研究者とコラボレーションした結果、今回の論文賞受賞につながりました。論文賞を頂けたことはとても光栄でしたし、共同研究の重要性を実感できました。今後もCG分野における研究開発に努めたいと思います。
(石川准教授:写真左)