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【著作紹介】生活の中にみる機械工学

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生活の中にみる機械工学 著者望月 修 (理工学部生体医工学科 教授) 
出版社: コロナ社
出版年:2018年10月発行 
価格:2,200円+税
ISBN: 9784339046571
所蔵館:川越


内容
機械工学は,社会から必要とされるものを提供する総合プロデューサーである。本書では身の回りの道具や仕組みを解き明かすことで,機械工学の考え方を身に付けられる。機械工学を通して,身の回りが生き生きとして見えてくる一冊。


コロナ社の紹介ページ

 

教員メッセージ

 人類は石油や天然ガスに代表される化石燃料を使って作る電気というエネルギーに頼って生活をしています。
ところが最近、50年に一度あるかないかという猛烈な台風が来て洪水や土砂崩れがったり、震度6,7といった想像を絶する地震があったりして、自然の持つエネルギーの破壊力によって停電になった瞬間から、生活に困る事態を経験することになります。電気が作れなくなる時代を想定して、今から人類の生き延びる方法を見出していかねばなりません。
 このため、これまでの常識にこだわらず、発想よく柔軟に問題・事柄を考えられる能力を持つ人材が望まれます。これまで蓄積された技術やアイデアを学ぶことはもちろん大事なことですが、問題意識無しで学んでも身につきません。身の回りの道具・機械の性能や仕組みに対してちょっとした疑問を持った時にどのように解決していくかという方法を本書では示しています。このため、これまでの一般的な機械工学の本では表舞台に出てこないものを主に紹介しています。

 本書が、もっと詳しく知りたいという気持ちを持つきっかけになり、新たのものづくりに展開できればよいと思います。

目次

1. 車のスペックから見る機械工学
1.1 エネルギー・仕事・パワー・力
1.1.1 質量
1.1.2 力
1.1.3 仕事とエネルギー
1.2 まっすぐ走る,カーブを曲がる
1.3 省エネのための空気抵抗低減
1.4 電気自動車
1.5 乗りごこち

2. 生活で使うエネルギー
2.1 エネルギーとは
2.2 発電
2.2.1 火力発電
2.2.2 水力発電
2.2.3 風力発電
2.2.4 太陽光発電
2.2.5 その他の発電
2.3 エネルギーの取り出し方
2.4 ガスを使って温める
2.5 エネルギーの伝え方
2.5.1 熱伝導
2.5.2 熱対流
2.5.3 放射
2.6 食品のもつエネルギー
2.7 梅雨前線の雨がもつエネルギー
2.8 日本の電力事情とこれから

3. 水の利用
3.1 流れを表す二つの法則
3.1.1 質量保存則
3.1.2 エネルギー保存則
3.2 水の流れを作るポンプ
3.2.1 ポンプの種類とその使い方
3.2.2 上水場・下水処理場
3.3 水圧の怖さ
3.4 浮力
3.5 水の力

4. 食卓を支える機械工学
4.1 ペットボトルやプラスチックキャップの製造
4.1.1 ペットボトル
4.1.2 プラスチック
4.2 金属製品
4.2.1 鋳鉄
4.2.2 鋼鉄
4.2.3 アルミニウム
4.2.4 銅
4.3 冷凍,解凍に関する技術
4.3.1 冷凍機
4.3.2 解凍
4.4 食品加工から販売店に出るまで
4.4.1 牛乳
4.4.2 植物工場
4.5 食べることに関わる物理
4.5.1 振動学の考察からはねを飛ばさずうどんをすする方法
4.5.2 うなぎの秘伝のタレに関わる数学
4.5.3 ソフトクリームの断面が星型をしている材料力学的理由

5. スポーツに関わる機械工学
5.1 走る物理
5.1.1 100mを9秒で走る計画
5.1.2 ウサイン・ボルトの走りに学ぶ
5.2 綱引きの力学
5.3 泳ぐ物理
5.3.1 選手にかかる力
5.3.2 抵抗低減の仕方
5.3.3 手のかきによる推進力
5.4 自転車を使う
5.5 釣りの機械工学
5.5.1 ロッド
5.5.2 リール

索引

[著者] 望月 修 (モチヅキ オサム)

望月 修先生1954年、東京生まれ。
北海道大学工学部卒業後、82年に北海道大学大学院・博士後期課程修了。
名古屋工業大学助手、北海道大学工学部講師を経て、87年から同大学助教授に。
現在は、東洋大学理工学部教授。日本機械学会フェロー、日本流体力学会フェロー。1980年代後半に、スキージャンプ日本代表チームの依頼で飛行姿勢の解析に取り組み、以来、流体工学とスポーツの研究に従事。著書に『オリンピックに勝つ物理学』 (講談社ブルーバックス)などがある。

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