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【著作紹介】ダウン症をめぐる政治

ダウン症をめぐる政治著者市川 顕 (国際学部グローバル・イノベーション学科 准教授) 【訳書】 
出版社: 明石書店
出版年:2018年9月発行 
価格:2,200円+税
ISBN: 9784750347134
所蔵館:白山


内容
 ダウン症のある子どもの親でもある著者が、政治と福祉、教育、マスメディア、社会学など幅広い視点から、ダウン症や障がいのある子どもたちを取り巻く政治的、社会的環境を考察し、インクルーシブ教育と社会における完全な統合の実現へ向けて論ずる。

 明石書店の紹介ページ

 

教員メッセージ

 本書は、ダウン症のある子どもの親でもある著者(キーロン・スミス)が、政治と福祉、教育、マスメディア、社会学などの幅広い視点から、ダウン症や障害のある子どもたちを取り巻く、「政治的」・「社会的」の今日的環境を考察したものである。ゆえに、本書の日本語訳にあたっては、政治学者と福祉学者によって構成され、クロスチェックを何度となくかけて、翻訳作業を行なった。
21世紀はダイバーシティの時代であると言われる。しかしそれは、上滑りの掛け声だけのスローガンになってはいないか。障害のある・なしに関わらず、インクルーシブ教育とは何か、社会における統合とは何か、について考えさせられる一冊である。

目次

日本語版への序文

序章 私の子は他の子より染色体の数が多い

第1章 問題は保健政策に
コスト・ベネフィット分析
私事なんかではない
妊婦は消費者なのか?
私たちはどこに取り残されてしまったのか
母親とマルサス主義
ジョン・ピアソン事件

第2章 誰のための教育政策?
インクルーシブ教育か隔離か――歴史と課題
現在の保守党の考え方
インクルーシブ教育は失敗か
インクルーシブ教育の回復へ
「特別教育ニーズ」をめぐる課題

第3章 フランキー・ボイルのショーで経験したこと
「ぼくは知恵遅れなの? それとも喜んで大騒ぎしているだけ?」
エミリー
スティグマ(社会から押しつけられる差別)

第4章 国家と個人の関係
ダウン症のある子を産み育てるという「リスク」
「人間らしさ」の“超えてはならない一線”
では、私たちの超えてはならない一線は、どのくらい明らかなのか?

第5章 さて、どうすべきだろうか
提案1 一般市民が決定しない保健政策を受け入れないこと
提案2 インクルーシブ教育へ力を傾注していく
提案3 違いを欠点にはしない

訳者あとがき
 
 

[著者] 市川 顕 (イチカワ アキラ)

市川 顕先生21世紀は環境の世紀といわれます。そして、持続可能な社会の構築は、現在の政治・経済・社会体制にとって大きな挑戦となっています。そこで求められていることは、①世代を超えた公平の達成、②自然環境をコストとして内部化した市場経済の達成、③自然に権利を与える法体系の達成、④グローバルから個人にいたるまでの多層にわたる環境改善への挑戦、⑤国際機関、国家から個人にいたるまでの多様なアクターの協働の達成、⑥他部門政策における環境配慮の統合の達成、でしょう。
私の研究活動においては、多層・多様なアクターによる持続可能な社会の構築に向けた環境ガバナンスを鍵概念として、アクター間、多層間、学問分野間のコミュニケーションの態様を示し、持続可能な社会に向けた取り組みを把握することを目標としています。

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(市川 顕准教授)
グローバル・イノベーション学科 市川顕 准教授のコメントがフィナンシャル・タイムズに掲載されました