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【著作紹介】〈概観〉社会福祉法

〈概観〉社会福祉法著者伊奈川 秀和 (社会学部社会福祉学科 教授) 
出版社: 信山社出版
出版年:2018年 1月発行 
価格:2,400円+税
ISBN: 9784797270099
所蔵館:朝霞


内容「社会福祉(法)」全体の見取り図を提示。複雑な部分は図表も多く掲載。全体の原理や相互の関連性が理解できる概説書。

信山社出版の紹介ページ

 

教員メッセージ

 社会福祉も社会福祉六法をはじめとする法律よって制度がつくられています。しかも、介護保険が導入されて以来、措置制度の時代とは異なり、多様な法的手法が入ってきています。

そのため、かつてと比べると社会福祉を理解するには、多くの法的な知識が求められるようになっています。本書は、社会福祉法に関する体系書ですが、なるべく平易に書くように心がけたつもりです。

また、執筆に当たっては、私が実務を通じて直接又は間接的に関わった法律も多いことから、自分なりの理解を反映させています。

このため、一般的な体系書と異なる部分が多いかもしれません。また、内容的にも、通説や判例とは異なる部分もありますが、社会福祉法に関する学問的蓄積を豊かにしていくためには、その方がいいというのが私の考えです。

本書が、皆様の社会福祉の理解の一助となることを願っています。
 

目次

はじめに
◆第1章 社会福祉法の概観
第1節 社会福祉の射程
1 福祉の多義性/2 社会福祉の意義/3 社会福祉に関係する実定法/4 社会福祉法の概念
第2節 社会福祉の理念
1 実定法の理念/2 実定法を支える理念・モデル
第3節 社会福祉の分類
1 社会福祉法の分類/2 社会福祉事業の分類

◆第2章 社会扶助の規範的基礎
第1節 社会扶助の規範的基礎
1 憲法規範としての生存権/2 社会扶助の基礎としての連帯
第2節 社会福祉の実施責任
1 生存権保障等との関係/2 社会福祉の組織
第3節 政策主体
1 行政の重層構造/2 専門組織
第4節 社会福祉事業の経営主体
1 意 義/2 主体の概観/3 設置主体と運営主体/4 社会福祉法と福祉各法との関係/5 社会福祉法人
第5節 実践主体
1 社会福祉の専門性/2 福祉職の種類/3 国家資格制度/4 民生委員/5 ボランティア

◆第3章 社会福祉の方法
第1節 社会福祉の方式
1 社会保険と社会扶助/2 社会扶助の給付方式
第2節 社会福祉の給付方式
1 措置方式/2 保育所方式/3 個人給付方式/4 社会保険方式/5 任意契約方式
第3節 社会扶助の権利保障
1 概 要/2 手続保障/3 受給権の保護等/4 権利救済

◆第4章 社会福祉の行財政
第1節 社会福祉行政の基本
1 概 観/2 地方分権/3 自治事務及び法定受託事務/4 条例委任
第2節 福祉計画
1 計画の意義/2 各種計画の体系/3 計画導入の流れ/4 福祉計画の意義
第3節 社会福祉の財政
1 社会福祉の財政規模/2 社会福祉の財政方式/3 社会福祉の財源/4 地方財政との関係/
5 国庫補助等の規範的根拠/6 憲法89条との関係
第4節 利用者負担
1 概 要/2 法的性格

◆第5章 公的扶助法
第1節 公的扶助の体系
1 概 観/2 生活保護の位置付け
第2節 生活保護の理念(理念論)
1 実定法上の拠り所/2 理念上の拠り所/3 機能上の拠り所
第3節 生活保護の原則(原則論)
1 4原理4原則/2 保護の補足性/3 実施責任
第4節 生活保護の水準(水準論)
1 健康で文化的な最低限度の生活/2 定期的検証/3 保護基準の変更/4 他制度との関係
第5節 生活保護の給付(給付論)
1 給付類型/2 自立助長/3 就労自立給付金及び被保護者就労支援事業
第6節 生活保護の過程(過程論)
1 手続的権利の重要性/2 申請保護/3 急迫保護/4 制度の運用
第7節 生活保護の財政(財政論)
1 費用負担/2 費用徴収等
第8節 その他の関連制度
1 生活困窮者自立支援法/2 ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法

◆第6章 高齢者福祉法
第1節 基本構造
1 高齢者概念/2 高齢者福祉法の射程
第2節 老人福祉法
1 意 義/2 概 要/3 住宅施策との関係
第3節 介護保険法
1 概 要/2 保険関係/3 要介護認定等/4 給 付/5 一部負担/6 事業者の指定/
7 介護報酬/8 地域支援事業/9 介護保険事業計画/10 財 政

◆第7章 障害者福祉法
第1節 基本構造
1 障害者福祉法の射程/2 障害の概念/3 障害者基本法の意義
第2節 身体障害者福祉法,知的障害者福祉法及び精神保健福祉法
1 身体障害者福祉法/2 知的障害者福祉法/3 精神保健福祉法
第3節 障害者総合支援法
1 制度の位置付け/2 制度の概要

◆第8章 子ども福祉法
第1節 基本構造
1 児童福祉法の射程/2 基 本 法/3 子ども福祉の射程/4 子どもの最善の利益
第2節 児童福祉法
1 意 義/2 概 要
第3節 子ども・子育て支援法
1 意 義/2 概 要
第4節 社会手当
1 社会手当の意義/2 児童手当法の概要/3 児童扶養手当法の概要/4 特別児童扶養手当法の概要

◆第9章 社会福祉法における新たな規整手法
第1節 序 論
1 社会福祉のパラダイム転換/2 新たな規整手法の登場
第2節 需給調整に関する規整
1 規整の動向/2 新たな規整の登場/3 福祉における需給調整に関する問題
第3節 利用者の権利保障
1 権利保障の意義/2 最低基準等/3 評価制度/4 権利擁護/5 虐待防止等/6 差別禁止

 

[著者] 伊奈川 秀和(イナガワ ヒデカズ)

伊奈川秀和先生1959 年    長野県生まれ
1982 年    東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業
1982 年    厚生省入省
1998 年    九州大学法学部助教授
2001 年    年金資金運用基金福祉部長
2003 年    内閣府参事官
2005 年    内閣参事官
2007 年    厚生労働省社会・援護局保護課長
2008 年    厚生労働省年金局総務課長
2009 年    厚生労働省参事官(社会保障担当)
2011 年    内閣府大臣官房少子化・青少年対策審議官
2013 年    厚生労働省中国四国厚生局長
2014 年    全国健康保険協会理事
2016 年    東洋大学社会学部社会福祉学科教授 / 博士(法学)(九州大学)
 

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(伊奈川 秀和教授)
教員が語る大学院の魅力(社会福祉学専攻 伊奈川秀和教授)
社会福祉の需給調整における規整手法の考察(東洋大学学術情報リポジトリ)
社会保障とワークライフバランスの交錯:社会保障法政策の観点から(東洋大学学術情報リポジトリ)
フランスの福祉サービス利用者の権利保障(東洋大学学術情報リポジトリ)