Academics & Global アジア太平洋大学交流機構(UMAP)

UMAP(University Mobility in Asia and the Pacific:アジア太平洋大学交流機構)

概要

 2016 年1 月よりアジア太平洋大学交流機構(University Mobility in Asia and the Pacific:UMAP)の国際事務局に東洋大学が任命され、5 年間の任期を満了いたしました。「アジア太平洋地域における高等教育機関間の学生・教職員の交流促進」の目的の下、任期の間、アメリカ、オーストラリア、カナダを始め、新たに11 カ国・地域が正会員国(年会費を払いプログラム参加資格を有する)となり、2020 年末の時点には22 ヵ国・地域にネットワークが拡大し、参加大学数(Pledge of Agreement の締結大学数)は176 から374 大学に増加しました。
 2018 年には独自のオンラインシステムを立ち上げ、より多くの学生が留学プログラムに参加しやすくなり、データベースの蓄積も可能となりました。しかしながら、中・長期型(1・2 セメスター)の交換留学プログラムを志望する学生の数が伸び悩む状況は避けられず、2019 年からはオンライン学習を組込んだプログラムを開始し、留学費用・期間・場所に制限されない留学の機会を設けました。
 2020 年は新型コロナウィルス感染症拡大の影響により学生の派遣・受入ができない状況が続いたことから、オンライン留学のニーズに応えるため、中・長期型留学もオンライン且つ授業料相殺型により履修できる機会を設ける等、新たな取り組みを推進しました。
 2021 年よりカナダが国際事務局を担当しています。

 UMAP国際事務局 5年間の取り組みにつきましては、以下をご覧ください。

  UMAP 国際事務局の活動(5年間の取り組みと成果)[PDF]

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プログラム

UMAPのプログラム

UMAPではアジア太平洋地域における高等教育機関間の学生・教職員の交流促進を目的として、現在主に下記3つの交換留学プログラムの運営とUMAP加盟校に所属している研究者への研究費の助成を行っております。

UMAPで運営している3つの留学プログラム

1. プログラムA(多国間交換留学プログラム)

多国間交換留学とは通常の協定校との1対1での交換留学とは異なり、UMAPに加盟している複数の大学間で年間2名ずつ交換留学(派遣・受入)を行うことができる留学プログラムです。

2. プログラムB(二国間交換留学プログラム)

二国間交換留学はプログラムA(多国間交換留学プログラム)にて2名以上の学生の派遣・受入を実施したいという2つの教育機関の間にて行う留学プログラムです。

3. プログラムC(短期留学プログラム)

短期留学プログラムとはUMAPの加盟大学が提供する約1週間-8週間の短期留学のことであり、主に7月から9月の間に実施されます。
短期留学プログラムの内容は提供元の大学によって文化、語学やビジネスについてなどバリエーション豊富です。

それぞれの留学先で取得した単位はUCTS(UMAP単位互換スキーム)にて単位互換を行うことも可能でございます。

4. UMAPサマープログラム

UMAPの加盟国・加盟校が、夏期に主催して行う独自の超短期留学プログラムです。

2016年から新しく始まった取り組みであり、主催する国や地域・大学によって様々なテーマで実施します。

UMAPに加盟している様々な国から学生が集まり、1-2週間程度一緒に行動・生活し交流することができます。

2016年はフィリピンの高等教育委員会(Commision on Higher Education, CHED)、Ateneo de Manila University、De La Salle University (DLSU)、Lyceum of the Phillipines University (LPU), Bantagasが主催をし、
「フィリピンの文化・芸術を通してアジア太平洋地域における環境的・文化的な意識を身に着ける」というテーマのもと「UMAPディスカバリーキャンプ」が実施されました。

UMAPディスカバリーキャンプには当校より3名の学生も参加しました。
学生の体験記はこちらよりご覧ください。

「楽しいことづくしの10日間」(理工学部1年生) [PDFファイル/294KB]

「世界に触れる」(経営学部3年生) [PDFファイル/131KB]

UMAP Research Net

UMAP Research Netとは研究者ネットワーク(UMAP加盟している異なる大学に所属しており、共通のテーマに関心を持つ研究者2名以上の組織)を構築することでアジア太平洋地域での教職員・学生の交流を促進することを目的としたプロジェクトです。 
UMAPは、この研究者ネットワークの中からUMAPが目指すゴールや、UMAPの発展に関連のあるような研究に対して助成金の提供を行っております。

事務総長メッセージ

2020年4月1日より、UMAP国際事務局を統括する事務総長に就任いたしました矢口悦子です。これまでのUMAPの発展を継承し、アジアの教育交流の活性化に微力ながら貢献できればと存じます。

2014年9月、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されたことを契機に、その取組の一環として、UMAP(University Mobility in Asia and the Pacific アジア太平洋大学交流機構)の国際事務局を招致し、2016年から2020年までの5年間担当させていただいております。アジア太平洋22か国/地域の参加と協力を得て、UMAPが発展し続けていることにまずは感謝を申し上げます。また、日本国内では文部科学省や独立行政法人日本学生支援機構、一般社団法人国立大学協会、一般社団法人公立大学協会、日本私立大学団体連合会などから人的、資金的協力をいただいていることにつき、厚くお礼を申し上げます。

アジア太平洋地域における学生交流を促進する本機構は、学生たちの留学可能な国や地域を広げ、多種多様な留学経験が出来る機会を提供しています。また、教員については、UMAP加盟大学間の国際共同研究に対して奨励金による支援を行っています。

多様な文化や価値観が混在し、複雑化した課題に直面している現代社会においては、世界的な視点とともに先例や常識にとらわれない柔軟な考え方を持ち、様々な背景を持つ人々と協力して課題に取り組むことのできる人材が求められています。

本学は、そのような人材を育成するために、UMAP国際事務局としての働きを通じてアジア太平洋地域内の学生交流をさらに推進するとともに、当該地域における高等教育レベルでの様々な交流促進に貢献してまいります。皆様のご支援、ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

UMAP国際事務総長 矢口 悦子

リンク集

■UMAP HP (English)

■UMAP facebook (English)

■文部科学省 (Japanese)

■日本の参加大学一覧 (Japanese)
国立大学(一般社団法人国立大学協会HP)
公立大学(一般社団法人公立大学協会HP)
私立大学(日本私立大学団体連合会)

■海外のUMAP参加大学一覧 (English)
UMAP HP