Academics & Global 通信教育部

※文学部日本文学文化学科と法学部法律学科における通信教育課程は、平成30(2018)年度以降の学生募集を停止しております。

 

通信教育部(通信教育課程)に関する学生・卒業生等関係者の方への各種お知らせは、「通信教育部特設サイト」をご覧ください。

通信教育課程の概要

東洋大学は、明治20年(1887年)、哲学者・井上円了が創設した「私立哲学館」によりその歴史が始まりました。円了は創設前に「哲学はあらゆる事物の原理を定める学問であります。政治、法律はもとより科学や芸術まで、その根底には哲学がなくてはなりません」と述べています。この考えから明治20年、「私立哲学館」という哲学専修の学校を創設しました。これが現在の東洋大学の前身であります。

井上円了が教育で目指した哲学は、いわゆる「哲学者」の養成ではなく、思想や精神を練磨する術であり、他に応用する能力も身につけなければならないものであると説いています。哲学という言葉が初めて使われた明治時代から、哲学の欠如が問われている現在まで、東洋大学も激動の歴史を歩みながら、創立者井上円了の教育理念を継承してきました。

大学創設以降に、円了は「余資なく、優暇なき者」のために「社会教育」と「開かれた大学」を目指して活動を開始しました。その一つに、学校開設の翌年から「哲学館講義録」を発行して、通学できない者にも勉学の機会を与えました。現在でいう通信教育に該当します。これは当時としては画期的なことであり、この精神は現在の通信教育課程に受け継がれています。

東洋大学の建学の精神と通信教育の新しい取り組み

建学の理念「諸学の基礎は哲学にあり」

通信教育課程の学科紹介

文学部日本文学文化学科(通信教育課程)

深く、正しく、日本を知るために。
広い視野で日本文学・文化を探求します。

国際化時代だからこそ必要な自国の知識。私たちは、どれほど日本のことを知っているのでしょうか。本学科は、世界から日本を見るという新しい視点を導入し、国際化時代にふさわしい教育・研究を実践しています。通学課程とほぼ同等のカリキュラムを提供するだけでなく、必修科目をできる限り少なくすることで、選択の幅を持たせた履修システムを取り入れています。

教育の目的・3ポリシー
教育研究上の目的

1. 人材の養成に関する目的

文学部の通信教育課程では、学生の学びの多様化と国際化、グローバル化を視野に入れた多角的な教育実践を目指した独自の授業構成や展開を構築するとともに、通学課程(Ⅰ部・Ⅱ部)の学生と同様の教育機会や内容を提供することにより、現代社会の変化とニーズに適応していける柔軟性の高い、新しい時代を切り拓く人材を育成する。

2. 学生に修得させるべき能力等の教育目標

日本・日本人を知り、伝統的な学問・日本文化を継承すると同時に、世界から日本を見るという視点を導入している。カリキュラムの中心となる演習科目では「日本語分野」「古典文学文化分野」「近現代文学文化分野」「比較文学文化分野」という四つの専攻分野を設置し、専門的な探求を行っている。選択必修科目では専攻分野間の横断的な学習が可能で、日本文学文化を総合的・包括的に視野に収めていく。

3. その他の教育研究上の目的

国語科・書道科各教員免許状の取得や、図書館司書・学校図書館司書教諭の資格を取得する。

ディプロマ・ポリシー

本学科では、以下の力を身につけた学生に学位を授与している。

  1. 主体的に獲得した日本の文学・文化に関する知見と論理的な考察をもとに、他者との協働をとおして様々な課題を解決できる。
  2. 日本語、日本の文学・文化についての確かな知識を習得し、専門的な視点から探究することができる。
  3. 日本の文学・文化を多面的かつ総合的に検証し、新たな日本文化像を創造することができる。
  4. 世界から見た日本の文学・文化のあり方を理解し、グローバルな文脈における豊かな可能性を見出すことができる。
カリキュラム・ポリシー

本学科では、教育課程を通して、思考力と実践力を養い、日本語、日本文学、日本文化の専門的かつ総合的な知識と理解力を身に付けることを目指す。また、グローバルな現代社会の一員として活躍するための礎を築く。

  1. 高い教養と豊かな創造力を養うため、「日本語」「古典文学文化」「近現代文学文化」「比較文学文化」の4分野を設け、専門的かつ横断的な学習に取り組む。
  2. 必要な知識と思考力を着実に獲得するため、1・2年次の基礎的、概説的な授業科目から、3・4年次の高度で専門的な授業科目へと、段階的かつ有機的に学習を進める。
  3. 学問の探求をとおして総合的な力を身につけるため、1年次から4年次まで少人数のゼミナールに参加し、他者との協働をはじめとする多様な学びを実践する
  4. 各自の興味・関心を伸ばし、その可能性を引き出すため、多彩な内容の専門科目を置くほか、諸資格(中学校国語科教諭、高等学校国語科・書道科教諭、図書館司書、司書教諭)の取得に関連する科目を設置している。
  5. 各自の研究テーマに即した卒業論文の作成を必修とし、大学で培った知識、能力を応用しながら、研究の成果を主体的にまとめる。
アドミッション・ポリシー

本学科が求める学生像は、日本の文学作品や文化事象に広い興味を持つ人、日本語に対する高い意識を持つ人、歴史や社会と文学・文化との連環に深い関心を持つ人、世界の文学・文化と日本の文学・文化との比較に強い意欲を持つ人などである。あわせて、文系の学問に偏ることなく、次のような幅広い学力を有する多様で優秀な学生を求めている。

  1. 日本古典文学と日本近現代文学の知識と読解力、それらの根幹となる日本語の理解と表現力。
  2. 日本の文学・文化を国際的な視点から理解するために欠かすことができない外国語(英語)の基本的な運用力。
  3. 日本や世界の歴史、政治、経済、慣習・風土などへの探求力と現代社会の諸問題への解決力
  4. 学術的な文章を作り上げるための論理的な思考力とその基となる様々な情報の収集・分析力。

法学部法律学科(通信教育課程)

法的環境に対応した
実践性の高い法学教育を徹底します。

急速に変化する現代社会では、人権問題やグローバル化する経済に対応するための新しい法律問題が日々出現しています。本学科では、憲法・刑法・民法・商法など従来の解釈法学の伝統を踏まえながら、現代社会の法的ニーズに応える実践性の高い法学教育を行っています。また、本学科では、法律学を学習した総括として、卒業論文を必修科目に位置づけています。学生が得意とする分野で任意にテーマを設定し、資料の収集、目次の設定、構成等の作業を、本人と指導教員の直接面談の下で進め、安心して論文執筆に取り組んでいます(※1・2年次編入学生は選択必修科目です)。

教育の目的・3ポリシー
教育研究上の目的

1. 人材の養成に関する目的

法学部の通信教育課程では、通信教育という学祖の実践した方法によって、法学部の目的にそいながら、特に社会人のリカレント教育という通信の特性に基づき、教授側と受講生側との双方の知識及び経験を交流させることを通して、授業内容を机上の空論にするのではなく、実社会に於ける生きた法律の姿を身につけ、文化及び社会経済の変化・要請に対応できる進取の気性に富んだ人材の育成を目的にしている。

2. 学生に修得させるべき能力等の教育目標

法学部の通信教育課程では、上記1で示したように受講生の実体験を通した生きた法律と法論理の双方の習得を目標としており、そのため、(1)法的思考及び法論理的思考、(2)幅広い教養を土台とした諸法律学の基礎的かつ体系的理解、(3)リポート添削を通したそれらの文章化の能力、以上の習得を教育目標としている。

ディプロマ・ポリシー

法学部法律学科通信教育課程のディプロマ・ポリシーは、公法・私法全般にわたる様々な法分野に加え、政治学・経済学等の関連科目に関する専門知識を修得していることにあります。その上で、実社会における数々の法的な紛争の論点を的確に把握し、公平で正義にかなった解決ができ得る法的素養、すなわちリーガルマインドを修得したと認められる学生に、学士(法学)の学位を授与します。

カリキュラム・ポリシー

法学部法律学科通信教育課程では、法を学び、リーガルマインドを身につけた学生が、日本社会にとどまらず、国際社会においても、役割を果たせるようになることを目標にしています。

このため、本学科では、(1)対立する利益・価値観に謙虚に耳を傾け理解できること、(2)一方に偏らないバランス感覚を有すること、(3)公正さと客観性を備えた基準に基づき判断を示せるようになることをカリキュラム・ポリシーの軸に据えています。

こうした能力の開発・涵養のために、本学科では体系的なカリキュラムを編成し、(1)法学の基礎の修得を目的とする導入科目、(2)いわゆる「六法」(※)を中心とした基幹科目、(3)現代的な法的課題の理解に不可欠な科目を開講しています。また、実務法律家を目指す社会人のほか、社会人が職務上直面する問題を意識した法実務に直結する科目も開講しています。

(※)憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法

アドミッション・ポリシー

法学部法律学科通信教育課程では、アドミッション・ポリシーとして、まず、東洋大学の創立者である井上円了博士の「諸学の基礎は哲学にあり」とする建学の精神を理解し、共感してくれる学生であることを掲げています。

具体的には、(1)多様な価値観を学習し理解するとともに、自己の哲学(人生観・世界観)を持ち、(2)先入観や偏見にとらわれず、物事の本質に迫る仕方で論理的・体系的に深く考え、(3)社会の課題に自主的・主体的に取組み、よき人間関係を築くことを目指す学生であることを期待します。

法学部の教育目標は、建学の精神をベースにした「リーガルマインド」(※)を備え、かつ「グローバル化する世界に対応し実践的な語学能力を兼ね備えた人材の育成」にあります。この目標達成に向け、高等学校までに修得すべき基礎知識、及び自主学習を続ける自律的な学習能力を備え、かつ学ぶことに意欲旺盛で、積極的な学生であることを求めます。

(※)法的思考能力(市民・職業人に必須の素養-論理的な思考方法と法的バランスのとれた総合的な認識・判断力・問題解決能力)

通信教育部の窓口・電話取扱について

通信教育部の窓口・電話取扱いは、下記のとおり行っております。

事務取扱時間:窓口・電話

月曜日~金曜日:【午前】10:00~12:45/【午後】14:00~16:45(※土日祝日・大学休業日を除く)

電話での学習にかかわる質問は、解釈の齟齬により行き違いとなる恐れもありますので、お問い合わせは、メール(mltsukyo@toyo.jp)にてお願いします。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。