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先輩からのメッセージ(中小企業診断士登録養成コース:吉本悟史さん)

ビジネス・会計ファイナンス専攻 中小企業診断士登録養成コース 博士後期課程 吉本悟史さん

MBAと診断士の資格を、コンサルティングという枠を超えて教育分野でも活かしていく道を探っていきたい。

※掲載されている内容は2016年11月現在のものです。

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Q.なぜ登録養成コースを選択したのか

養成課程に進もうと思った直接のきっかけは3度目の2次試験不合格でした。私は元々大手IT系企業およびコンサルティングファームにて技術系サラリーマンとして従事した後2010年10月に会社設立し、現在はITコンサルタントとして独立している経歴を持っています。

このような経歴から仕事上、ITを単なる業務効率化だけでなく企業経営にも役立てたいとの思いをかねてから抱いており、経営学を体系的に修得できる中小企業診断士の勉強を20代後半から始めたものの、当時は全く刃が立たず受験すらせずに挫折。その後試験制度が科目合格制になってから勉強を復活させ2007年には運良く1次ストレート突破するも2次の壁に阻まれ2度目の挫折を味わうことになりました。

それからは公私共に忙しく、とても受験勉強などをしている暇などなかったのですが、独立してビジネスが安定しだしてから一念発起して再々挑戦し、試験委員が換わったからか、2007年受験時とはガラリと傾向が変更された1次に戸惑いつつ、3年かかってようやく2014年に1次合格するもその年の2次はまたしても不合格。

さすがにこの資格は自分には向いていないのではとネガティブ思考に陥り、翌年に4度目の2次を受験しようか悩んでいた頃、東洋大学大学院に設置されている中小企業診断士登録養成コースの説明会が年末に開催されていたので、他の取得選択肢も一度考えてみようと思い、専攻長である井上善海先生直々の説明会に参加したところ、働きながらでも通えそうだと判断し受験を決めることになりました。

後で知ったところ2倍の競争率だったらしいのですが運良く合格できたので、家族も含め費用対効果も鑑みながら改めて熟考しました。その結果、やはりどう考えても実践に役に立つとは思えない2次試験対策に多くの時間とコストをかけるよりも、本コースで理論と実践を一体とした「実践経営学」をじっくり学びながら、中小企業診断士の資格だけではなく、社会人歴20年という節目において、これまでの仕事の集大成を修士論文という形で残し、MBAも併せて取得できることに大きなメリットと人生の幅をより広げていける可能性を感じたので、本コースへの入学を決めることになりました。今でもこの選択は間違っていなかったと思っています。

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Q.仕事と家庭生活、大学院の両立はどのようにしているのか

 これについては、何といっても「家族と職場の理解および計画的行動の徹底」に尽きます。本コースでは主に土日に演習や企業診断実習(以下、実習)が行われますが、実習先企業訪問や報告会は大抵平日に終日開催されるため仕事は休まなくてはならないし、その他にも演習での課題や実習での個人作業、およびゼミや論文に伴う調査・分析や発表のための資料作成など、平日にも多くの時間を割かねばなりません。

そのため、どうしても家庭と仕事をある程度犠牲にしなければならない場面が出てくるのですが、そこは徹底的に家族と職場の関係者に対して入学目的と想いを説明しつつ理解いただくように努め、自分自身も行動変革しました。

具体的には、コースの年間スケジュールを仕事と同レベルで常に意識しながら、演習や実習のない休日はとにかく家族との時間を優先し、子供の行事と演習や実習が被ってしまった場合は(中小企業庁が定めた最低履修時間を下回らない前提で)割り切って休むことにしました。また、実習先企業の都合で平日に休まなくてはならない場合は、できるだけ早期に職場の関係者に共有しアレンジするように心掛けました。

このように、以前に比べてより計画的かつ集中的に時間を使うように努めたことで、家族とは短くても密度の濃い時間を過ごすことができ、また仕事においても限られた時間内で生産性やパフォーマンスを向上すべく立ち回れるようになったと思います。

さらに、論文のテーマをいろいろと考えたり整理したりする際には、スマートフォンやクラウドサービスを利用して、仕事や移動時等の隙間時間の有効活用にも努めました。

 

Q.将来の夢・展望は

 現在は2年の秋学期で、予定されていた5回の実習は全て終わっているので、講義内容も卒業後や資格取得後の話題が増えてきています。私が診断士の勉強を始めた頃は、資格取得後は経営コンサルタントとして独立することが夢でしたが、独立した今となっては将来の目標が変わってきました。

独立してお客様を側面支援したり、様々なキャリアを持った社会人が集う本コースで学んだり、時には経営学部の学部生と交流したりするうちに、自分が20年関わってきたIT業界(特にエンタープライズIT市場)が抱える諸課題に対する経営学的アプローチを探求したい想いだけでなく、自分が蓄積してきたスキルやノウハウを後の世代に伝えていきたいという想いも募ってきています。

元々、将来的には漠然と教育に関わりたいという想いがあり、かつ今後は大学も変革して民間から講師を登用することが当たり前になってくるので、卒業後は何らかの形でMBAと診断士の資格を、コンサルティングという枠を超えて教育分野でも活かしていく道を探っていきたいと思います。

Q.受験生へのメッセージ

 本コースのように、大学院に設置されている養成課程のメリットは、やはりなんといっても「社会人で大学院生の身分を享受できる」ことでしょう。

世の中の学割サービスを利用できることはもちろん、学食、大学生協、大学図書館その他大学内の設備が使い放題なのは、時間のない社会人にとって本当に助かります。特に“東の横綱”と言われている学食の規模とコスパの高さは圧巻です。

そんな環境の中で勉強できることに加え、講師陣は名実ともに診断士業界の第一線で活躍されているプロコンばかりで、講義内容が本当にハイレベルで充実しています。特筆すべきは、毎年9月に3日間開催される本コースの名物「ビジネスゲーム」です。私が社長を担当したグループは熱戦の末に優勝しましたが、この演習を経験できただけでも東洋大に入学して良かったと今でも思っています。

更に、当然のことながらMBAも取得できる大学院なので、中小企業庁で定められている中小企業診断士に必要な知識のみならず、経営学に関するアカデミックな理論や実践的なコンサルティングスキルについても、ゼミや演習という形で学べるということも大きなメリットといえます。本コースは博士前期課程という位置付けなので、より研究に没頭したい場合は博士後期課程(いわゆるドクターコース)に進む道があることも大学院としてのメリットのひとつでしょう。実際に、2015年4月から(もちろん働きながら)博士後期課程に進んだ先輩もいらっしゃいます。

以上が本コースの主なメリットですが、一方で、現実的には良いことや楽しいことばかりではありません。

入学時のオリエンテーションに参加していただいたある卒業生から、「MBAコースと診断士養成コースの“ダブルスクール”に通うと考えた方がいい。」とのコメントがありましたがまさにその通りで、働きながらの通学は優雅なキャンパスライフなど全く期待できないことは肝に銘じた方が良いでしょう。

本コースは、基本的に木曜夜はMBAコースのゼミおよび演習で、土日日中は養成課程のカリキュラムをこなすというスケジュールですが、ただ出席して受け身で流すという学部生時代のような過ごし方はできません。1年の春学期は3月半ばから始まりますが、実習が始まる前の数ヶ月間は理論と演習中心でひたすら資料作りとプレゼンが続くので、ExcelやPowerPointが使えず、かつロジカル・ライティングができない人はとても苦労していました。

また、本コースを希望する場合は、漠然とでもいいので修士論文のテーマをイメージしておくことをお勧めします。その方が面接時の質問に対してスムーズに答えられるし、入学後もテーマがなかなか決められずに迷走して時間を浪費することを防げます。

大学院卒で修士論文を執筆した経験がない限り、MBA向けの論文執筆もかなりハードですので、中小企業診断士の資格だけをできるだけ労力をかけずに短期間で取得したいという方には大学院の養成課程をお勧めしません。やはり大学院は“研究する学府”であるという意識がないと自主的に修士論文を書くことが難しくなり、ストレスばかり抱えることになるかと思います。

以上、少しばかり厳しいことを書いてしまいましたが、逆を言えば学ぶ機会は本当に多くありますので、2年間じっくり腰を据えて(資格取得のためだけではなく)学問を深める気概をお持ちの方には、本コースの受験を検討する価値は十分にあると思います。事実、私もMBAコースでの学びの中で、資格取得のための勉強の浅薄さを思い知り、アカデミックで高度な講義内容に何度も脳味噌を揺さぶられる体験をしました。この体験は、日々の仕事や受験機関での学習では絶対に得ることはできないでしょう。

 

Q.その他訴えたいこと

 入学してから1年半以上経った現在、振り返ってみると入学時と比較して大きな成長を感じる自分が居ることに気付きます。

その理由を考えてみると、“能動的に”考え、動くことができたからなのではないかと思うようになりました。というのも、大学の学部生時代や診断士受験機関では、とかく提示された課題をこなしていくという受動的な学習スタイルが定着してしまいがちですが、本コースでケーススタディに取り組む際には「☓☓メソッド」「△△フレームワーク」のような表層的かつ小手先のテクニックではなく、複数の視点から問題を抽出し、その真因を探り、そして課題を導出していくプロセスを徹底します。

これを可能な限り主体的に行うよう心掛けたことにより、同期との様々な議論の中で40代の私でも成長を感じることができたので、養成課程での成長のためにはまず“主体性”が必要だと考えます。そしてその経験が、実務にも活かされることは言うまでもありません。

日常では経験できない“アカデミック・ハイ”を体感しながら能動的・主体的に問題と向き合うことのできる『MBA診断士』を目指したい方、是非お待ちしております!


プロフィール

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マインド・リノベーション株式会社代表取締役。14年8ヶ月の間身を置いたIT業界でのサラリーマン生活を、2010年11月末をもって卒業。かねてからの夢であった起業・独立を果たす。

ITコンサルタントとしてのキャリアを積みながら中小企業診断士とMBAを取得し、自身が保有するスキルとノウハウを日本企業の変革のために活かすべく、東洋大学大学院経営学研究科に入学。

神奈川県川崎市在住、北海道札幌市出身の40代。