公民連携

Scroll Down

地域の未来を照らす
公共-民間のパートナーシップのフレーム。
国連のPPP拠点として認証を受けた今、
日本、アジア、世界の地方行政に
幅広く貢献していく─。

 東洋大学PPPスクール(大学院経済学研究科公民連携専攻)は、Public(官・公)、Private(民・市民)、Partnership(連携)を学ぶ社会人大学院です。少子高齢化、人口減少、インフラの老朽化、自治体財政の逼迫など課題が山積する昨今、PPPは地方自治体の未来を照らす重要な政策ツールとして成長しています。東洋大学PPPスクールは2006年の開設以来、国内外の自治体と連携してさまざまなプロジェクトを実現させてきました。公民連携専攻内に開設された3つのコースには、自治体職員、建設、不動産、金融分野、海外などで活躍する多彩な学生が集まり、それぞれの目的に合ったPPPを学び、理解を深めています。
 PPPスクールでの教育活動に加え、PPP研究センター、アジアPPP研究所での研究活動の実績が評価され、2015年には本学が実施するPPPの教育研究活動が国連CoE地方政府PPPセンターの認定を受けました。今や世界のPPPの情報が集まって来るとともに、多くの研究成果を発信する知的拠点となっています。

世界で唯一の
「国連CoE地方政府PPPセンター」
として認定されました。
 東洋大学は、国連PPP推進局が世界各国で展開しているPPP拠点づくり活動(国連CoE)の一拠点である「国連CoE地方政府PPPセンター(Specialist Centre of Excellence on PPPs in Local Governments)」として認定を受けました。地方政府を対象とする世界で唯一のPPPセンターです。今後は、国内やアジアで地方自治体のために行ってきたPPPの教育研究の知見を、世界の地方自治体のために展開することになります。本専攻で学ぶということは、自治体PPPに関する世界標準を身に付けるということになります。
 東洋大学は、PPPスクールの開設以来、「地域再生支援プログラム」として、自治体の抱える課題解決や経済開発の手法を研究や研修、セミナーなどを通じて、地方自治体でのPPP導入や地方創生を応援しています。
10年後のPPP市場を見据え、
各界のPPPリーダーを育成します。
 PPPとは単なる特定の法律に基づいた手法ではありません。持続可能で豊かな社会を実現するための国や地方自治体のあり方、行政や議会のすべきこと、市民の権利と義務、民間のビジネスチャンスの有無、そして世界の発展に貢献できるかなどを総合的に考える、幅広い概念であるべきです。このようにPPPを広く捉えることで明らかになった3つの方向性、「シティ・マネジメント」「PPPビジネス」「グローバルPPP」を、専攻の柱としています。現在、政府はPPP/PFIのアクションプランにおいて、10年間で21兆円の数値目標を出していますが、私はすべての公共事業、公共サービスをPPPで行うことを原則に考えます。名目GDPの政府支出は約120兆円ですから、この1割がPPPになるだけでも数値目標の何倍もの規模に相当します。今後PPPが爆発的に拡大するためにも、発展のボトルネックである人材不足を解消すべく、本専攻では各界のPPPリーダーを育成していきます。
キャンパスは東京・大手町、
社会人院生には絶好のロケーション
 PPPスクールで学ぶ社会人院生の多くは、日中は自治体や民間企業で働き、終業後、18:30から始まる学びの場へとやってきます。限られた時間をやりくりして通学している社会人院生にとって、キャンパスへのアクセスの良し悪しは、学ぶための環境づくりに大きく影響します。その点、PPPスクールは地下鉄大手町駅に直結という、まさに向学心や探究心を後押ししてくれるような立地です。また、各地からの鉄道が結節する東京駅からも徒歩5分と、遠距離通学者にとってもこれほど便利なロケーションはありません。「学び舎は大手町」という絶好の立地が、仕事と学業を両立させる人を支えるのです。土曜日の授業は白山キャンパスで開講しており、共同研究室や図書館、日本一の呼び声も高い学食などの施設が利用でき、充実した学生生活が送れます。
インターネット通学制度
PPPスクールは、遠隔地で東京に通うことが難しい社会人のために、インターネット通学制度を設けています。インターネットに接続されたパソコンからリアルタイムで授業に参加することができます。平日は自宅や職場からインターネット通学、土曜日や出張時には東京のキャンパスで級友と一緒に受講といった風に、自由な学び方ができます。日本各地はもちろん、海外から受講している学生もいます。受講中は、常にスタッフが待機しており、トラブルが発生した場合のサポート体制も万全です。
 PPPスクールで学ぶ社会人院生の多くは、日中は自治体や民間企業で働き、終業後、18:30から始まる学びの場へとやってきます。限られた時間をやりくりして通学している社会人院生にとって、キャンパスへのアクセスの良し悪しは、学ぶための環境づくりに大きく影響します。その点、PPPスクールは地下鉄大手町駅に直結という、まさに向学心や探究心を後押ししてくれるような立地です。また、各地からの鉄道が結節する東京駅からも徒歩5分と、遠距離通学者にとってもこれほど便利なロケーションはありません。「学び舎は大手町」という絶好の立地が、仕事と学業を両立させる人を支えるのです。土曜日の授業は白山キャンパスで開講しており、共同研究室や図書館、日本一の呼び声も高い学食などの施設が利用でき、充実した学生生活が送れます。
※通信教育課程ではありません。一部通学が必要です。

Movie

Professor

東洋大学は、2006年に大学院経済学研究科に世界に先駆けてPPPを専門とする
公民連携専攻を立ち上げました。
その後、経済学を用いたPPP理論の体系化とともに、
国内外の自治体と連携した実践的なプログラムを展開していることが評価され、
2011年度には国連PPPイニシアティブの認定教育研究機関になりました。
いま、本格的にPPPを学べるのは東洋大学だけです。
世界最先端のPPPをマスターして、自分の所属する自治体、
企業、NPO、地域そして自分自身の付加価値と競争力を高めませんか。

東洋大学大学院 経済学研究科
公民連携専攻 主任/ PPP研究センター長
根本 祐二 教授

Professor Interview

経済学研究科公民連携専攻
川崎 一泰 教授

つらかったけど、一番吸収できた院生時代

Q.教員としてご自身が、
研究者になった経緯をご紹介ください。
社会人大学院から博士課程、研究者へ
私が大学院に入学するきっかけとなったのは、学部を卒業後に入った研究所での業務であった。周りの研究員はほぼすべてが修士課程以上の人たちが仕事をして、学部卒の研究スタッフとして、明らかな専門分野の知識不足とスキル不足を痛感し、社会人大学院に進学することにした。特に、仕事をしていく上で不足していたスキルとして、統計分析力と専門分野の応用力にあったので、大学院ではこの部分を強化したいと考え、進学した。私の場合は集中的にスキルアップをしたかったこともあり、会社を休職して、大学院に通った。仕事の代わりにすべての時間を勉強に費やすことができた。このころに必死になって勉強したスキルは研究者となった今でも研究の礎となっている。仕事をする上で、問題意識は高かったが、スキルが十分についていけなかったこともあり、大学院ではこの部分の強化に特化した研究をしてきた。ある程度、分析力と応用力がついてくると、それを深めることが面白くなり、会社を辞め、博士課程に進学し、研究者として自立できるようトレーニングを積んできた。私が研究者になったのはこんなところからだ。
Q.教員としてご自身のご専門分野について、
現在までにどんなテーマを
研究されているのか
ご紹介ください。

私は熊本で暮らしていた頃から、地域経済は不思議だなあと感じていた。お客さんが入っていない店でも閉鎖されないのはなぜだろうか?どうして優秀な学生はみんな公務員を目指すのだろうか?なぜ、みんな東京にいろんな機能が集中するのだろうか?こういった「都市と地域の経済」について興味があり、こうしたことを研究している。都市と地域のことを考えるには地域経済学はもちろんだが、政府と民間の経済活動についてひも解く必要が出てくる。こうした背景から地域経済学、公共経済学、財政学、地方財政論などが専門分野になってくる。日本の地域経済はもちろんだが、海外の都市なども研究をしており、現地調査やインタビュー調査などを何度か実施してきた。日本とは全く違う背景はあるのだが、経済活力を作るための政策、目標に向かうインセンティブの設定法など、様々な政策措置がなされている。こうしたことを見聞きしながら、日本の地方の問題の本質はないか、何を変えれば地域経済は復活するのかなどが少し見えてくる。

Q.研究者として、つらかったことや、
嬉しかったこと?
つらかったけど、一番吸収できた院生時代
研究者として最もつらかったのは大学院生時代である。同時に、最も様々なことを吸収できたのも院生時代である。正直にいって、大学院時代はつらかった。同級生たちの多くは就職をし、給料に加えてボーナスももらい、相対的に豊かな生活を送っていた。そうした中、自分は学生生活を送り、決して豊かとはいえない生活を送っていた。特に、サラリーマンを経験していたので、ボーナスがないのは少しつらかった。つらい生活の中で、将来の就職もまったく保障のなく、不安でいっぱいだった。不安であったが、きちんとした論文を書くことで、それが評価されたので、これを糧に日々の研鑽を積むことができた。この不安をエネルギーにできるがどうかが、大学院で成功する秘訣といってもいいだろう。今になって思うが、この頃に勉強したことは今の研究の糧となっている。この意味で、大学院での研究は意義深いものであった。大学院時代に何度か学会や研究会で研究報告をさせてもらい、報告をした際に、見ず知らずの先生に叱咤激励をしてもらえたのはとてもうれしい経験であった。日々の積み重ねを論文にまとめて、それがおもしろいといっていただけるのは、研究者の特権だろう。
Q.大学院で学ぶことの魅力とは?
問題設定から問題解決まで
学部の学習はどうしても包括的なものになりがちである。つまり、広く薄く学習をする傾向がある。それに対して、大学院の研究は極端な話、自分の関心事だけ勉強すれば良い。もちろん、基礎的な考え方を学ぶ機会は用意されているが、必修科目でもない。したがって、深めたいところを強化できるのだ。
Q.大学院で学びを考えている
受験生にメッセージを一言。
正解はない!!だから研究せよ!!
経済学は実は正解がないことが多い。これは経済学に限ったことではなく、社会科学は基本的に正解のない分野を扱っている。よく考えてみたら世の中の問題の多くは正解がないといっても過言ではない。どのようにしたら会社の商品が売れるか?どのようにしたら商店街は再生するか?など世の中の問題は正解があったらとっくにこの問題は解決しているが、この問題はずっと続いている。正解がないからといって諦めてしまうと、それでおしまいだが、多くの人はこの問題に正面から向き合い、試行錯誤をしながら、状況を改善しようとしているのだ。研究も同じで、必ずしも正解が導き出せないことが多い。ただ、うまくいかないというのも重要で、同じ失敗をしないために、失敗を記録しておく必要があるのだ。大学院でやるべきことは、正解がないからといって諦めてしまうのではなく、今よりもよくなる(改善する)ために何をしたらよいかを研究するのだ。正解がないから研究をするのだ!!

プロフィール

氏名
川崎 一泰(かわさき かずやす)
経歴
現在、東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻 教授
2000年 法政大学大学院社会科学研究科満了、(社)日本経済研究センター、
東海大学政治経済学部講師、准教授、ジョージメイスン大学訪問研究員などを経て、
2013年より、東洋大学経済学部教授。博士(経済学)
専門
専門は、財政学、公共経済学、地域経済学など
著書
『官民連携の地域再生』(勁草書房、2013年)
『地域再生の失敗学』(光文社新書、2016年)など
(掲載されている内容は2016年7月現在のものです)
close

Student Interview

経済学研究科公民連携専攻 修士課程1年
タパリヤ ニラジャンパロサド さん

Profile

International Students:Thapaliya Nirajan Prasad
Want to Optimum utilization of Japanese knowledges and supports in my home country and contribute for economic growth as well as greater relationship with Japan.

Nirajan Prasad Thapaliya was born in Nepal. After he passed his secondary level education his curiosity towards the country encouraged him to explore news, arts and culture about the country. The story of how Japan recovered from World war and made development in geometrical progression always attracted him towards the country with a wise to make similar development in motherland-Nepal. He have visited Japan in 2013 while he was studying in bachelors level. He got credit transferred from the college in Nepal to Kaetsu University in Management and Economics program where he completed rest of his bachelors level study. After completion of bachelor’s degree he realized one of the key components that can enable rapid development is Public Private Partnership. So he has decided to direct further study towards this field. He is highly motivated to utilize skills and knowledge gained in Japan and utilize in development of home country-Nepal. With this aim he has recently enrolled in faculty of Economic in Toyo University; majoring in Public and Private Partnership (PPP) in 2017. His study about PPP in Japan and utilization in Nepal will help to increase relation between Nepal and Japan.

(掲載されている内容は2017年5月現在のものです)
Q.Please tell us about your home country.

Nepal is small landlocked country in Southern Asia, between two big country China and India. The weather and climate varies from hot summers to severe winters. Nepal has varieties of lands as it has weather and people. The land starts from 70 meter from sea level in south part and passes though hilly region to the world's highest point Mount Everest i.e. 8,850 meter. Furthermore, the birth place of Lord Buddha i.e. Lumbini is in Nepal. Nepal is known for its natural beauty and it has its own cultures. It has more than 70 ethnic groups and more than 100 different languages are spoken in different parts of Nepal. People practice several religions. Till now Hinduism and Buddhism have the largest population.

On April 25th, 2015, Nepal was struck with a devastating 7.8 magnitude earthquake. Three weeks later, another powerful earthquake, measuring 7.4 magnitude struck Nepal causing additional damage to already impacted communities. According to government, the two earthquakes caused over 8,790 casualties and 22,300 injuries, and left over 500,000 houses, as well as hundreds of historical and cultural monuments destroyed. Many families are still living in temporary shelters and waiting for reconstruction of their houses. Thousands of public buildings (schools, health post, and government offices) and historical & cultural monuments are not re-constructed yet.

Q.What prompted your decision to study in Japan?

Japanese universities are providing world class education with best qualities. The option to decide to study in Japan is due to Japan's high educational standards, rich cultural heritage, the history and language and opportunity to receive scholarship support for students from low income country. Total quality as well as time management was tailored from Japan and most of the countries are following this. So, technology, quality management in education sector etc. are the factors these attracted me to study in this beautiful country.

Q.Why did you select Toyo University out of all the many schools in Japan?

My interest in PPP was the main basis for selecting Toyo University. This university is one of the renowned universities and especially in PPP. This university provides the opportunity to study PPP with practical knowledge. The university also has professors with vast knowledge in Ppps in local governments and involved in different national and international research projects.

Q.What appeals to you about the Graduate School?

I wish to expand my technical knowledge of PPP and turn my focus towards its wide-scale applications in different sectors in my country. By reading the course curriculum, I have found that the subject material covered will best suit my career goals. The prospect of participating in different activities, workshop, talk programs are an excellent way to learn about PPP.

Q.Please describe your current research topics and the content of lectures.

Research topic: “Possibility of PPP on Hydropower development of Nepal"

The concept of PPP is becoming popular and essential in Nepal, especially in the field of Hydro-power investment. Nepal is rich in water resources, but part of utilization is very poor because of rules, regulations, coordination and lack of investment. So, my research aims to explore potentiality of PPP in Hydro-power development of Nepal. Developing knowledge (theoretical and practical) on research methodology, analysis and report writing; success, challenges and consequences of different partnership modalities will be analyzed during the study. Furthermore, the enabling environment and government policy, provision to PPP will be studied. Aim of my research is to motive government and private sectors to cash the opportunity with documenting the practices and positive changes in national socio-economic situation.

Q.How do you make effort everyday?

Receiving theoretical knowledge by attending the lectures in the class, enhancing my knowledge by participating different related workshops, seminars, talk programs and completing the research on different projects will support me to meet the desired expectation. Furthermore, guidance from the respected teachers, seniors, colleagues and learnings will polish my theoretical knowledge towards practical path.

Q.Please describe your weekly schedule.

Most of the time during week days is scheduled for study. I also work part-time about 20to25 hours per week in off hour and on holidays. Rest of the time I try to go through different web sites to know more about PPP and its developing environment and also plan to visit friends and some relatives in Japan and have chit-chat. I also like to get involved in voluntary activities and get-together in my free time.

Q.What do you plan to do after you complete your degree?

After completion of study, I will try to utilize my knowledge and skills for the development of my home country-Nepal. Nepal is rich in water resources but we are not utilizing them properly. There are opportunities to produce hydropower even in rural communities through a number of projects. My goal will be to promote the PPP model for hydropower projects in my country so it will improve the national economy. In addition all citizens will have access to energy and the standard of living will improve. I also want to further strengthen the friendly relationship between Nepal and Japan through various programs and projects.

Q.What message do you have for students who are aiming to study at Toyo University?

I like to suggest to them not to miss the golden opportunity to study in Toyo University. The University has a variety of faculties and all the resources that are required for an excellent education.

close

経済学研究科公民連携専攻 修士課程1年
顧 潔 さん

将来的に、習得した知見と能力を
PPP推進の現場で応用出来ることが魅力です

Q.大学院に、進学しようと思った
動機・経緯は?

PPPについて、日本は様々な取り組みを進めています。2014年から、PPP推進に関する中国政府の動きが活発になっており、広東省中国建設銀行で勤務していたとき、広東省仏山市の都市交通建設のpppプロジェクトにおいて資金調達の仕事に従事し、pppプラットフォームにおいて金融機関はどういった役割を担うのかということに疑問を抱きました。しかし、公民連携についての知識が不足していると感じ、公民連携をより深く学ぶために、日本の大学院に進学することを決めました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

東洋大学は、2006年にPPPを専門とする公民連携専攻を立ち上げ、更に2011年には国連PPPの認定教育研究機関になったことを受け、東洋大学でより理論的知識と実務経験を学ぶことができると思ったため入学を決意しました。また、様々な背景を持つ学生や教授と交流できることも期待していました。

Q.大学・大学院で学んでみて
気づいたこと・発見したことは?

在学期間に様々な背景を持つ学生や教授と交流すると、物事を広い視野で見る力を養うことができ、チームワークで実務と知恵を得ることができました。

Q.大学院の魅力は?

東洋大学公民連携専攻の優れた学習・研究環境と資源、特にPPPにおけるいろいろな立案を学びます。将来的に、習得した知見と能力をPPP推進の現場で応用出来ることが魅力です。

Q.大学院生活の中で辛かったことは?

いろいろな発表があるので、資料を調べるのに時間がかかります。しかし、先生方はとても優しく、先生方に指導して頂きながら研究できています。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

PPPプロジェクトで金融機関の役割に関する研究

Q.おすすめの教員や授業などを
教えてください

1)公民連携演習Ⅰ 小川芳樹 先生
小川先生は私の主指導教授として、授業だけでなく、論文と研究においても私に指導やアドバイスをしてくださいました。

2)PPPプロジェクト演習Ⅰ サム田渕 先生
田渕先生は授業中最前線でPPPに関わっている実務と提案を指導してくれます。PPPプロジェクトの実務に参加する機会があります。

3)Global PPP Ⅵ 難波悠 先生
英語で授業をしながら、国際PPPの制度、手法や現状などを説明してくれるので、とてもわかりやすいです。

Q.大学院での学びを通して、
今後目指したい姿や
将来進みたい道などありましたら、
教えてください

東洋大学で学んだ知見と能力を活用し、中国でPPPの現場で活躍したいです。更に、国際PPPプロジェクトでの実務経験を活かし、今後金融機関で働いていく上で、PPPプロジェクトにおける金融機関の役割を十分に発揮したいと考えています。

Q.授業料や生活費の工面などで、
工夫した点などがあれば教えてください

これまでの貯金で授業料を払いました。生活費は両親からの仕送りです。最近はアルバイトを探しています。

Q.現在の1週間、
または1日のスケジュールは?
月曜日  
火曜日 講義
水曜日 講義
木曜日  
金曜日 講義
土曜日 講義
日曜日  
Q.(留学生の方)お世話になった
日本語学校の先生へ
メッセージをお願いします

日本語学校:フジ国際語学院
日本語の勉强において、先生方には大変お世話になりました。
心より、お礼申し上げます。これからも頑張ります。

プロフィール

顧潔 さん
中国江西財経大学卒業後、中国建設銀行で、PPPプロジェクトについて会計監査をしていたこともあり、公民連携を学びたいと考えたため、また、日本の経済や文化にも興味がったため来日。フジ国際語学院を経て、東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻に入学。(中国江西省上饒市出身。)

(掲載されている内容は2017年5月現在のものです)
close

経済学研究科公民連携専攻 修了生
立花 弘治 さん

Q.立花さんは、社外留学制度により、
公民連携専攻に入学、
2017年に修了されました。
実際に学んで感じた
「公民連携専攻の魅力」はズバリ何ですか?

「社会に役立つ事業とは何か?」を深く考えて、学ぶこと。それが、公民連携専攻の魅力です。それは、経済学として「経済的価値を創造しながら公的ニーズに応えることで、より豊かな社会の実現を目指す。」学問であること。この公民連携専攻で研究する素晴らしい意味だと思います。

Q.立花さん、プロフィールを教えてください。

私は、愛媛県の愛南町出身です。愛南町は、四国の左下にある人口2万人の山と海に囲まれた自然豊かな町です。少年時代は、大自然で育ち、豪快で、体力があり、スポーツができ、まさしく「田舎のガキ大将」(右記:幼少の頃の写真参照)でした。

幼少期から野球一筋で、高校時代は、甲子園の常連、宇和島東高の投手として甲子園を目指し、名将、上甲正典監督の厳しい練習に耐えました。甲子園出場の夢は叶いませんでしたが、大学時代には、明治神宮大会で全国大会のマウンドを踏むことができました。

職歴は、大学卒業後、百貨店に入社。売場、企画、外商での経験を経て、2006年28歳の時に、現在の会社(大和リース株式会社)に転職しました。

転職後は、神戸支店で官公庁営業を担当。2011年3月に発生した、東日本大震災の過酷な映像に衝撃を受け、自ら志願し、震災復興支援を担当するプロジェクトチームに入りました。岩手県の被災地に震災1週間後から現地入り、応急仮設住宅の設置が完了するまでの半年間、復旧支援活動をしました。

この時、社会人になって最も過酷な仕事を経験した一方で、「今までの人生で一番、人のために仕事をした」と胸を張って言えます。一生忘れない経験となりました。公の精神にもとづく公民連携の推進に熱い想いを持つのは、この経験をしたからこそかもしれません。

その後、2011年10月より、東京本店で中央官庁の営業を担当。首都圏のPPP/PFI推進と震災復興支援室を兼務しながら、社外留学制度の公募を通じて、大学院に2年間通いました。大学院修了後の2017年4月からは、本社に異動となり、全国の公民連携を担当する部署の民間活力研究所で、プロジェクトマネージャーをしています。さまざまな社会課題の解決方法を研究しながら、全国の地方自治体向けに公民連携の提案、実現に向け飛び回る日々です。

Q.根本教授、立花さんは、
社外留学制度を利用して
入学されました。
こうした制度を利用して
入学される方は、民間では多いのでしょうか?
また、公務員にはこうした制度で
入学された方はいますか?

民間企業でも地方自治体でも、組織内での募集に応募して入学する院生さんは他にもいらっしゃいます。本専攻の場合は、業務上の成果を出すことを目的にしたプログラムを組んでいるので、組織としての期待は大きいようです。

Q.立花さん、入学前は
相当忙しかったと思いますが、
社外留学制度があったとはいえ、
よく受験される決断をしましたね。

仕事と大学院の両立による体力的な忙しさは、高校時代の厳しい練習や、被災地での復興支援を経験しているので乗り切れると思いました。昔から体力には自信がありましたから。入学にあたり悩んだのは、業務で進行中のプロジェクトに影響しないかということでした。

事前に公民連携専攻の「個別相談会制度」を利用して、根本先生と面談して相談したところ、「出張等で出席できない場合も十分理解して運営しており、遠方へ業務で出張の際には遠隔地からインターネットで遠隔授業システムを使って、講義に参加することも可能です」とのお話をお聞きして決断しました。遠隔授業システムを実際に利用しましたが、教室で受講しているのと遜色なく利用できます。

また、会社の社内留学制度を活用したこともあり、会社の支援、上司、同僚の協力と大きな理解を頂き深く感謝しております。そのかわり、大学院修了後「協力した恩返し」の期待も高く困りますが…(笑)。

Q.立花さん、公民連携専攻での学びが
仕事に活かされていると
伺いましたがなぜですか?

大学院では、公共・民間の双方で実務をしている人達が、業務を進めるなかで直面した、社会課題に対する問題意識や、課題解決に対する熱い想いを持って集まっています。大学院で同じ場所に集まり、お互いそれぞれの立場を離れて、将来について真剣に議論を交わす。やはり、お互いに本音で議論しないと、本当の連携は、創れないのではないのでしょうか。この生きた議論こそが、実務や仕事に活かされる要因だと思います。

Q.根本教授、立花さんが仕事に
生かすことができた理由は何ですか。

今、日本は人口減少時代に入っています。これは、右肩上がりを前提にしてきた今までのモデルを転換しなければならないことを意味します。民間企業の社員であれ公務員であれ、まったく違う発想が必要になります。立花さんの属する業界は、大きなくくりでは建設業になります。今までもっとも右肩上がりの経済にどっぷりつかっていた業界でもあります。その中で立花さんは、仕事で簡易的かつ低コストな庁舎や学校に取り組むことで、財政負担を軽くしながらも公共サービスを提供できるということ、つまり、今後人口が減少しても持続可能なモデルのヒントを得てこられました。その原体験が、大学院での学びと気づきによってブラッシュアップされ、いかなるテーマにも対応できる人材に発展したのだと思います。立花さん自身もそうですが、大和リースさんが企業として右肩下がりに対応できるビジネス界のトップリーダーになることを期待しています。

Q.立花さん、たくさんの授業を
履修されたと伺いました。
在学中は、国内、海外に研究に
行かれたとのことですが、
何を得られましたか?

修了に必要なのは2年間で30単位ですが、私は68単位を修得しました。取りすぎですね。実務に直結する「院生参加型のビジネススクール的講義」は、まさしく白熱した議論の場で、とにかく楽しくて仕方がないんです。教授、院生、講義に参加するみんながその道のプロで、真剣だからこそ楽しいんだと思います。講義では、通常業務では絶対に言えない方々に、冗談をとばして笑い合うこともよくありました。

在学中は、国内、海外研究に積極的に参加しました。国内では、地域再生支援プログラムや公民連携導入可能性研究として、千葉県富津市「公共施設再編の研究」、神奈川県三浦市「空き家対策の研究」、三重県桑名市「駅前開発の研究」、青森県弘前市・岩手県紫波町「先進事例の研究」などに参加しました。日程は、講義のない日曜などを利用したバスでの日帰りの研究や、夏季・冬季の長期休暇を利用した2泊3日程度の研究旅行で気軽に参加することができます。まさに実務に直結する研究ですね。

海外では、先方の政府やJICAなどの海外研究事業に参加しました。自主研究も含め、実際に行った国は、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、カンボジアの5ヶ国です。事前研究では、対象国の歴史・経済・政策・制度など分析します。その後、現地では1週間~10日間前後、先方政府の案内のもと現地視察をして実際に関係者と協議をします。最終的には研究の成果提出と報告会をします。普通にある一般のツアーでは、見られない実態を見ることが出来ます。より、視野を広げることに役立ちました。

マレーシアの最終研究報告会では、元首相のマハティール閣下にプレゼンする機会を頂きました。普通の人生では絶対経験できないことです。まさしく、世界に先駆けてPPP専門の大学院であり、世界初の研究所を開設し国連から国連CoE「地方政府PPPセンター」の認証を受けているこの大学院ならではですね。

Q.根本教授、学生は社会人が
多いかと思いますが
どんな構成ですか?
また留学生や学部生から
直接入学される方はいますか?

多くは社会人です。これはPPPがきわめて実務的なスキルの必要な手法だからです。しかし、わたしたちはPPPを単なるスキルととらえるのではなく、公共的なニーズを財政的に持続可能な形で提供し、私たちの暮らしを豊かにしてくれるすべての知恵と考えていますので、実務の経験のないあるいは関係のない人でも十分に学び、そして気づきを得ていただけると思っています。そのため、留学生や学部から直接入学する人もいます。業種、職種、年齢、国籍の異なる院生同士でさまざまな刺激を得ると思います。多様な就学者を受け入れるため、専攻では、PPPビジネス、シティマネジメント、グローバルPPPの3つのコースを設けています。どのコースに入ってもすべての科目、演習を履修することができますが、将来の自分の道を明確に照らしてくれるようなコースが選択可能です。2017年4月は、公務員の方が半分ぐらい入学されました。「人口減少」時代に突入し、ある意味もっとも保守的な企業である地方自治体も変革が不可欠であることを認識していただいているのだと思います。公務員の方には、「パブリックコラボレーション制度」があります。この奨学金は、その他の奨学金との併用が可能です。

Q.立花さん受験生に参考となるよう、
在学中のある一週間のスケジュールを
教えてください。
月曜日 大手町サテライト18:30~21:40
6限【公民連携演習Ⅰ(9)】(金谷先生)、7限【PPPプランニング論】(金谷先生)を受講。
帰宅後、課題のレポート作成や文献の整理。
火曜日 大手町サテライト18:30~21:40
6限【財務計画論】(五十嵐先生)、7限【PPPデザイン論】(片桐先生)を受講。
講義後、出張の前移動。大手町サテライトは東京駅が近くて便利。
水曜日 宮城県の被災地に出張。
講義がない水曜を出張日に設定して、業務を組み立てることが出来ます。
木曜日 大手町サテライト18:30~21:40
6限【公民連携演習Ⅰ⑭】(美原先生)、7限【海外PPP制度手法論】(美原先生)を「遠隔授業システム」を使って、被災地から受講。
金曜日 大手町サテライト18:30~21:40
6限【財政学基礎】(松崎先生)、7限【PPPプロジェクト演習】(田渕先生)を受講。
講義が終了してから、同級生と食事・歓談をして24:00頃に帰宅。
土曜日 白山キャンパス10:30~18:00
2限【PPP総論Ⅰ】(根本先生)、3限【日本の地方行財政制度】(南先生)、4限【公民連携演習Ⅰ(6)】(根本先生)、5限【公共施設・インフラマネジメント】(根本先生)を受講。
講義後は、補講【飲み会演習Ⅰ】(院生)。同級生と社会問題について議論する。
日曜日 仕事・大学院ともに休み。来週に向けて休息をとります。
Q.根本教授、立花さん、
入学を検討されている方へ
ひとことお願いします。

立花さん
社会人大学院を志望されているみなさん、公民連携には将来への希望があります。
“ここはあなたの人生を変え、世界を変える大学院”です。一緒に実現しましょう。

根本教授
PPPは、理論的な裏づけと豊富な実践経験の両方が必要です。正確な理論を学び、それを現場で実践しようとする意志と実行力を持つ人を歓迎します。もちろん最初から備えている方はいません。教員や修了生が全面的に支えます。一緒に学びましょう。

プロフィール

立花 弘治 さん
公民連携専攻10期生(2017年3月修了、PPPビジネスコース)
大和リース株式会社 
民間活力研究所所属

PPP/PFI事業のプロジェクトマネージャーを担当。
さまざまな社会課題の解決方法を研究。全国の地方自治体向けに公民連携の提案、実現に向け飛び回る。
公の精神にもとづく公民連携事業の推進をもっとも大切にしている。

close

経済学研究科公民連携専攻 修士課程2年
徳原 仁 さん

これからもたくさんの地域を見て回りたい。
そしてここで学んだことを実践していきたい。

Q.大学院に、進学しようと思った
動機・経緯

学部時代に専攻長の根本先生のゼミに所属していたことがこの大学院を知ったきっかけです。当時はPPPというより、地域分析などを通し、地域の課題を抽出したりしていました。将来的に、より現実的な提案で地域の課題解決のお手伝いがしたかったので、自分の専門性を高めるために大学院への進学を決めました。この大学院を選んだ理由は、PPPを学べる唯一の大学院だと思ったからです。地域再生支援プログラム・公共施設マネジメントなど多数のプログラムを経験できるところを重視して決めました。

実は、私は栃木県出身で、高校まで鹿沼市というところで育ちました。日光と宇都宮のだいたい中間に位置し、あまり皆さんの目がいかないですが、いいまちです(笑)。小学生の頃からテニスをやっていて、部活でチームのみんなと活動することが好きでした。大学進学を決める時は、社会人になった時にいずれ政策や企画の立案に携わりたいという思いから経済学部総合政策学科に進学しました。大学では根本祐二先生のゼミに所属できたことが大きかったです。かつて地元で一人暮らしをしていた祖父・祖母が要介護になった状態を見ていたので、多少の補助はあっても、もう少し自立して生活できないか、どうしたらまちに出られる仕組みができるかということを考えたいと思いました。これは地域全体で考えるべき問題で、行政・民間企業・地域の方々が協力してまちをつくっていくことが必要だと思い、公民連携専攻に進みました。

Q.大学院に入学してみて、授業や就職活動で
つからったことなどが
ありましたら教えて下さい

1年目は、在校生のほとんどが社会人で実務よりの授業が多いので、授業についていくことが精一杯でした。つらいというより勉強です。また、同年代で切磋琢磨していける仲間がいなかったことでした。もちろんこれはわかって進学したことです。同期は平均年齢約40歳で上は60代の方までいます。なにより実務を経験されているので、悩みどころが全く違い、会話についていけないことも多々あります。ここで言うのも違うかもしれませんが、学部生から進学される方、その辺の覚悟は必要かと思います。大学院2年目に突入し、修士論文を仕上げていくために学術的な授業を履修したり、先行論文研究などをしています。今は分析の道具を身に付けたいと思っています。また、小学校の廃校舎活用の提案を市にすることもありました。社会人の方10名くらいと自治体を訪問し、施設の状態や周辺のまちなみからなどからどのように活用することが望ましいのか検討しました。学外では、就職活動が3月から始まっており、最近はほぼ毎日どこかの会社に行き説明会に参加したり、社会人の方にお話を聞いて回っていました。結果として希望する会社から内定をいただけたので、これからは研究の方にシフトしていかなければと思っています。幸い、私は周りの方に本当に恵まれたと思います。授業でわからないことがあっても、質問したら丁寧に教えてくださいます。就職活動でも、たくさん相談させてもらいました。ここに学びに来ている方は、勤め先でもご活躍されている方ばかりなので、フラットで良い人が多い印象です。

Q.大学院の魅力は

参加できるプロジェクトは他では体験できないものばかりです。全て自分が参加した訳ではありませんが、例えば公共施設等総合管理計画の策定支援や海外途上国のPPP導入可能性調査、震災復興プロジェクトなどここでしか学べないことが多くあります。

また、この大学院の大きな魅力の一つに人的ネットワークがあります。北海道から沖縄まで全国各地の公務員の方、金融・建設・不動産など幅広い業界の企業の方と交流を持つことができました。このような環境で議論してきたことで社会人と話すことに抵抗を感じなくなり、就職活動でも自分をうまくアピールできたと思います。クラスメートとの思い出は書ききれないくらいありますが、学期を終えて同期で集まり食事するなどとても仲良くさせていただいています。

Q.大学・大学院での学びを
通して得たものは?

大学時代はそれなりに楽しかったですが、自分から行動したり、ゼミで積極的に発言することは少なかったと思います。どこかで自分に逃げ道を作っていたのかもしれません。しかし、大学院ではほぼ社会人として扱われ、自ら考えて行動できないと私がそこにいる意味はないと思いました。昨年は、富山県の自治体で活性化の提言をしたり、都内の空き家を再生して事業化に取り組んだり、その他にもいくつか学内外問わず積極的に行動しています。大学院では、そのような姿勢を身に付けることができました。

Q.現在の研究テーマについて
教えてください。

研究として、これからの公共サービスの維持と地域の持続的な発展を目指していきたいと思います。これまでは経済の成長とともに供給されてきた公共サービスですが、地域のニーズの変化と財政面での制約などからサービスを変化させなくてはいけません。私は公共サービスの需要に焦点を当てて、需要がない時にはコストが最小に抑えられるような、オンデマンドの公共サービスを考えていきたいと思います。民間活力の導入も視野に入れて、どうしたら民間企業や地域の主体が連携して、地域に必要なサービスが維持できるか考えていきたいです。

Q.おすすめの科目は?

・教員名:根本祐二先生、科目名:PPP総論
専攻長によるPPPの知識の整理。基礎概念に始まり、制度手法や金融によるアプローチなど、全ての科目の基本になっていると思います。根本先生の整理はシンプルかつ論理的でとてもわかりやすいです。

・教員名:片桐徹也先生、科目名:PPPデザイン論
修了生によるオムニバス形式の授業。現場最前線でPPPに関わっている方の苦労話や失敗談などは貴重です。なにより、そういった方々と人脈が築けることが魅力です。

・教員名:五十嵐誠先生、科目名:公民連携演習
金融出身の五十嵐先生は専門の範囲が広く、論文指導やプロジェクト系などゼミ生の希望のテーマで授業が進んでいきます。去年は公共施設管理計画策定のためのフレームワークを策定し、市に提案しました。

Q.将来への展望は?

公民連携専攻で学んだことを生かし、これからもいろんな国、地域を見て回りたいです。自分がこの1年で見てきたのはまだまだほんの一部ですし、海外のことは全くといっていいほど知りません。それを積み重ね比較を通して、その地域の魅力を引きだせるようになっていきたいです。

Q.お金のやりくり方法は?

両親の支援とアルバイトで生活しています。

Q.東洋大学大学院を目指そうとする
受験生にむけて
一言メッセージをお願いします。

学部生から進学を考えている方へ
公民連携専攻は自治体の方、民間企業で働いている方、独立されてる方など様々なバックグラウンドを持つ方がいます。ここで出来たネットワークは私の強みの一つです。お話しているだけでも考え方がそれぞれあって面白いです。一般的な大学院では得られないもの、経験ができるのが魅力だと思います。
この1年間を通じて、私は大学院への進学の意味はあると考えます。やがて公務員になりたい方、民間企業で働きたい方、どちらに進むにしてもここで得られる経験や学びは強みとなります。個人的に就職活動では、受験した企業の半分以上は最終面接まで進み、自分の希望の進路を決めることができました。世の中でPPPの考え方が求められてきていること、東洋大学PPPスクールが唯一無二であることを改めて実感しました。就職はゴールではなく、あくまでスタートなのでこの先どのような人生にしていくかは私次第ですが、この大学院に進学して良かったと思っています。地域の分野に興味のある方、ぜひ一緒に勉強しましょう!

プロフィール

公民連携専攻 修士課程2年 徳原 仁さん
栃木県鹿沼市出身。地元高校を卒業後、2011年4月東洋大学経済学部総合政策学科へ入学で上京。2015年4月同大学大学院経済学研究科公民連携専攻へ進学。2017年4月建設関連会社に入社予定。

(掲載されている内容は2016年5月24日現在のものです)
close

経済学研究科公民連携専攻 修了生
依田 園子 さん

平成29年4月1日付けで、東京都北区の副区長に、公民連携専攻を修了(2013年3月)した、依田園子さんが就任されました。
依田さんは、昭和33年生まれ。広報課長、産業振興課長、企画課長、政策経営部長などを歴任し、このたび、北区では、女性ではじめての副区長となりました。
今回、副区長就任にあわせ、公民連携専攻へ入学するきっかけ、在学時代の研究が、現在にどう活きているかなどをお伺いしました。

Q.依田さん、副区長に就任されて3ヵ月、
様々な課題に取り組む中で、
毎日いかがお過ごしでしょうか?

やっと新しい環境に慣れてきました。これまで以上に大きな視点そして経営的な視点から北区の将来や、東京や日本の中の北区の立ち位置を考えることを心がけています。また、副区長というポジションに着いたことについて区民を始め多くの皆さんから祝福していただきました。特に女性から、嬉しいという言葉、自分も頑張るという希望、そしてたくさんのエールをいただきました。とても嬉しいことです。
情報の入り方の違いや、発言の与える影響、責任の重さ、を意識しながら、より新鮮な気持ちで毎日を過ごしています。同時に、判断に必要な情報収集とさらなる勉強の必要性を痛感しています。

Q.依田さん、公民連携専攻に
入学を決めた理由は?

若いときは福祉関係が多く、区民の皆さんに直接接し、苦情もあり感謝もありの日々でした。課長になってからは、広報課、産業振興課、企画課を経験し、広報課長と産業振興課長の時は、地域のお祭りやイベントの見学、商店街や中小企業訪問など、とにかく地域に出て顔を覚えてもらい話を聞く、ということを心がけました。どこへ行っても女性課長ということで、すぐに顔を覚えてもらいかわいがっていただけたのは幸運でした。
企画課長の時、UR都市機構主催の赤羽台団地再生の勉強会で根本先生にお会いしました。先生本人にも興味を持ちましたが、まちづくりに経営の視点、PPPの視点が必要だ、との意見にとても刺激を受けました。北区でも、人口減少、少子高齢化の進展、施設の老朽化、厳しい財政事情等の課題を抱えており、何とかしなければ、と思っていました。公共サービスを行政だけでやるのではなく、民間と連携することで双方がウィンウィンの関係になることを模索していました。ですので、東洋大学大学院の公民連携専攻は気になっており、入学するかどうか2年ほど迷っていました。政策経営部長になるのに合わせ、しっかり理論を学びたい、先進事例を知りたい、実現するためのノウハウを学びたい、入学するなら今しかない、と思い受験を決めました。
また、産業振興課長の時、商店街などが補助金の切れ目が事業の切れ目、という状況を見てきました。商店街が主体的にまちづくりに関わり補助金に頼らない商店街活性化とまちづくりのヒントがほしいと強く思っていました。
大学院には、PPP関連はもちろん、まちづくり関係の授業もありましたのでそれも入学した動機の一つです。

Q.根本教授、依田さんの入学当時は
どんな学生でしたか?

もともと、まちづくりの委員会でご一緒したのがご縁です。公務員は、地域にとって良いことは何事も良いことだという認識がありますが、地域にとって良いことにはお金がかかります。税金が無限にあるわけではない以上、地域にとって良いことにも順番を付けないといけません。確かそのような話をさせていただいたときに、熱心に耳を傾けていただいていたことを覚えています。こういう背景があったうえでの入学でしたので、最初から驚くほどのスピードで学んでいかれました。ご本人にとって本意かどうかわかりませんが、一言で言えば、「優秀」という言葉が当てはまる学生さんでした。

Q.依田さん、入学前は
相当忙しかったと思いますが、
よく受験される決断をしましたね。

仕事と勉強が両立できるか悩みましたが、土曜日出席するだけでも単位が取れる、とのことでしたので決めました。平日の夜間は週1~2日東京駅に近い大手町キャンパス、土曜日は白山キャンパスで朝から夕方まで授業を取りました。職場からも自宅からも近く、通学が便利だったのも良かったです。夫も半ばあきれていましたが、覚悟ができているなら良いよと、応援してくれました。
その年は東日本大震災があった年で、大震災が3月11日、大学院の入試が翌日で、忘れられない受験日となりました。震災後、大学院では自分たちでできる支援はないかを皆が考えており、大学院として、またゼミで、それぞれの支援ができたと思っています。そのことも入学して良かったことの一つです。

Q.依田さん、公民連携専攻での研究は、
何が大変でしたか?

今思うと大変さよりも、刺激的でおもしろかった、という感想です。新しいことを学ぶ楽しさ、民間企業の方も多かったので、発想や視点の違いも面白かったです。公民連携の手法、公共施設の今後の方向性等、区役所内部を説得する為の理論武装もできました。「東京のおかあさん」と言われながら一緒に若い人と机を並べられたのは幸せだと思います。大変だったとすれば、授業で仲間と議論をするための事前勉強の時間が十分に取れなかったこと、レポートの提出など、時間との戦いです。経済学の基礎がなかったことも大変でした。そして学んだ知識や手法をどう区政に反映させるかを悩みました。

Q.根本先生、依田さんは在学中2年間、
どんな研究や調査にかかわれたのですか?

積極的にさまざまな経験を積まれていました。私自身との縁としては、自治体の特定の課題に対して、履修者がチームを組んで解決方法を提案するという演習科目において、赤羽駅の放置自転車対策について提案コンペを行ったことです。発表当日には区長様にもご出席いただき、皆緊張して発表したのを覚えています。事前に皆で視察に行ったのも良い思い出です。

Q.根本先生、公民連携専攻には、
公務員の方、
民間の方がおられますが、
双方に
プラスになるのですか?

公共サービスは公務員だけで提供できるものではありません。民間と上手に組むことによって、より質が高く、より費用の少ない方法で必要なサービスを提供することができます。公務員にとっての問題を解決することが、民間のチャンスになるということですので、お互いにプラスになります。お互いにプラスでない限り長続きしないので当然のことだと思います。公民連携専攻は、日ごろはなかなか接点のない官民の人材がフラットな関係で仲間になれる貴重な機会だと思います。

Q.依田さん、教員や同期の
学生にはどんな方が?
そしてどんな研究が、
いまの仕事に活きていますか?

同期は、民間企業の方が公務員より多かったです。経歴も様々で仕事外の時間に勉強しに来るだけあって積極的で、人間的にも魅力的でした。先生方は、民間の方が多く、理論もそうですが実践を伴っていますので、とても参考になりました。ゼミでは、フィールドワークとして、北区の飛鳥山公園、豊島区の雑司ヶ谷のまちをどうするか、街の魅力をどう引き出し、持続可能な街にするのか、など、実際にまち歩きをしながらまとめ上げていきました。また、様々な分野で活躍している方々のミニ講演会の授業は、最先端の考え方や、成功事例を直接聞くことができ、質疑応答で理解も深まり、北区に応用していく勇気をもらいました。
同期の懇親会やゼミの後の飲み会は楽しく、年齢や職歴に関係なく、同じ時を過ごした仲間として緩やかなネットワークができ、今でも情報交換や相談にのってもらっています。
また、25年7月に、根本先生にご協力いただき、今後の公共施設の管理の方針となる「北区公共施設再配置方針」を策定しました。管理にマネジメント手法を取り入れ、今後20年間で公共施設の総量を15%削減する、というものです。少しは学んだことを活かすことができたと思っています。今後、包括委託やコンセッションなどのPPP手法を北区に適用できないかを考えていきます。

Q.根本先生、依田さんをはじめ、
修了生はどんな分野で活躍されていますか?

もともと、自治体や民間企業でPPPの担当をしている人たちが多いので、修了しても仕事の内容は変わりません。ただし、入学前と比べると、知識も人脈も格段にグレートアップしていますので、従来とは一味違う問題の解決方法を考え出せていると思います。依田さんは副区長という重責を担われることになりますが、PPPは市区町村長から新人職員まで必要な知識ですので、それぞれのレベルで十分活用していただけると思います。また、年長の修了生の中には、転職して新しい場で自分の可能性にチャレンジする人も出ています。内閣府地方創生推進室の地方創生人材派遣制度を活用した大学からの派遣者としては2年連続して本専攻修了生が選ばれています。それだけ、官民双方の原理の分かる人材が貴重だということだと思います。

Q.依田さん、北区の魅力は何ですか?

東京都北区と言えば、このところ赤羽が注目されています。テレビや雑誌で多く紹介されていますし、住宅情報誌SUUMOの調査では「穴場だと思う街(駅)」ランキング2位になっています。朝から飲めるまち、便利なのに家賃が安い、という紹介が多いですが、子育て支援が充実している、今年の4月に東洋大学情報連携学部・大学院情報連携学研究科が開校したことも魅力の一つになっています。
「住めば、北区東京。」というシティプロモーションを進め、JRや地下鉄南北線など交通アクセスが抜群、赤羽や十条の商店街が充実、飛鳥山や旧古河庭園の緑、荒川・隅田川をはじめとする4つの川と豊かな河川敷、緑や癒やしの空間が身近にあるうれしさ。住むにはこれほど良いところはありません。
「子育てするなら北区が一番」を推進し保育園に入りやすい区として子育て世帯の転入が増えています。
徳川吉宗が桜を植えた飛鳥山、渋沢栄一が晩年を過ごした飛鳥山、日本の洋紙発祥の地、旧陸軍の赤レンガ倉庫をいかした中央図書館など、魅力を上げればきりがないのが北区です。是非北区にお越しください。

Q.依田さん、根本専攻長、
入学を検討されている方へ
ひとことお願いします。

依田さん
社会人で大学院への入学をご検討されているみなさん、新しい知識を吸収すること、仲間ができることは楽しいし財産になります。東洋大学は国内で唯一PPPを専科とする大学院です。理論と実践の両輪を学べます。時間は自分で工夫すれば、何とかなります。是非、思い切ってチャレンジしてください。あなたが思っている以上に得るものが大きいはずです。

根本専攻長
日本は人口減少時代に突入しました。今までとは全く異なる地域経営モデルが必要です。官か民かという単純な二分論ではなく、官と民の良いところを着実に発揮できるPPPが必要です。地域の課題に対してどうすれば良いかという問題意識をお持ちの方は、官民問わず是非入学していただきたいと思います。

ご協力ありがとうございました。

close