MENUCLOSE

【平成26年度 修了生の声】谷釜 智洋さん

Read more

哲学塾は多種多様な経歴を持つ方々の集まりでした

1 

Q 哲学塾に応募した理由を教えてください

A 書籍を読むことでしか学ぶ機会を持たない私にはこの「哲学塾」は絶好の機会

現在、世界の各地でテロ及び内戦等の戦闘行為が頻発しています。僧籍に身を置く私にとってこれらは“いのち”の尊厳の問題であり宗教の問題です。これにいかに向き合うかが私に問われていました。

井上円了哲学塾では各界で活躍する講師陣の講義を受けることができるので、私が課題にしている諸問題を考えるためのサジェスチョンを頂けると考えました。また私は東洋大学の創始者・井上円了博士が寺院の出であることに興味をもち、井上円了の仏教哲学だけでなく仏教の故郷・インドの哲学にもひかれていました。書籍を読むことを通じてしか学ぶ機会を持たない私にはこの「哲学塾」は絶好の機会であると映りました。また中国哲学を学べることを知り、さらに興味が湧き、この講座に応募することにしました。

Q 哲学塾に入ってからどのような活動をし、何を学びましたか

A プレゼンテーションやディスカッション能力の向上

「哲学実践講座、リーダー哲学講義」を受講する中で、世界の国々に赴いて本当の意味で活躍したいのならば、異文化を責極的に理解しようとする姿勢をもつ必要があると考えるようになりました。ヘイトスピーチの問題解決も異文化理解なしに語れません。日本は多民族・多宗教・多分化社会になりつつあり、「共生」が問われているように思います。

 塾生同士がグループを編成し、そのグループ内で設定された一つのテーマ(「異文化理解」)を巡って議論しました。その結果をグループ単位でレポートとしてまとめるために、各パートに分けて担当者がそれぞれレポートを作成し、最後に全体のレポートとして整理することにしました。

この手続きから学んだのは、まずはグループ内でしっかり意見を交換することが大切であることでした。そのためグループ内で様々な角度から一つの問題を掘りさげる必要がありました。またプレゼンテーションの技術を磨くことも大切であることを実感しました。ともあれ、私はプレゼンテーションやディスカッション能力を向上させられたように思います。

1

Q 哲学塾を修了した感想と、今後どのように学んだことを活かしていくかを教えてください

A 本塾では創立者 井上円了の思想が受け継がれているのだと感じています

哲学塾の塾生たちは年齢、性別の違いだけでなく、バックグランドも異なり、多種多様な経歴を持つ方々の集まりでした。そのため一人ひとりの差異(ちがい)を相互に尊重し理解しうる世界(関係)を創造(発見)することが大切でした。

私は当塾では「哲学者の養成ではなく、思想や精神を練磨する術、他に応用する能力を身につける」という教育を目指した井上円了博士の思想が受け継がれているのだと感じています。また井上円了博士は、晩年に記した著作『奮闘哲学』において「哲学には知識を追求して真理を解明する『向上門』と、学んだことを駆使して人々に利する『向下門』がある」とし、「向上するは向下せんためなり」という言葉を記しています。これを座右の銘にしていきたいと考えています。今後は哲学塾で学習意欲をかき立てられましたので、もし可能ならば、東洋大の仏教学等の講義を聴講したいと考えています。

Read more