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先輩からのメッセージ 瀧嶋 健太さん

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Q.進学を決意したきっかけは?

 自分の能力不足を感じ、もっと成長したいと感じたからです。決意したのは、学部3年生の時に参加したインターンシップが理由です。その際、修士の方と自分を比較して、あまりにも歴然とした差を感じました。それは専門知識だけではなく、話し方や周りの人とのコミュニケーションの取り方などあらゆる面に表れていました。これがきっかけとなり、もっと成長してから社会に出たいと強く感じたため進学を決意しました。また、学部4年生で研究室に配属された当初、先生や修士の先輩の専門的な話に全くついていけませんでした。しかし逆に言えば学部4年生からの3年間、愚直に努力すれば自分も先輩方のように成長できる可能性があると思い、嬉しく感じました。

瀧嶋さんが研究している様子

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

次世代の輸送機器として注目されている「電気航空機」を実現するために、これまでに無い「新原理モータ」を提案し研究をしています。電気航空機では、動力源としてエンジンの代わりにモータを使用します。しかし既存のモータでは、出力できるパワーに対してモータの重量が重く、飛行機がたくさんの人や荷物を乗せて飛び立つことができません。こうした背景から、現在では大幅な出力向上が期待できるモータが世界各国で研究開発されています。我々の研究室では大幅な重量低減と出力向上を目指し、これまでの常識を覆す「無鉄心の新原理モータ」を提案し、電気航空機の実現に向けて日々研究を進めています。

 

Q. 研究の面白みはどのようなことですか?

大きな目標に向かって一つ一つ課題をクリアしていくことで、分からないことだらけだったことが徐々に明らかになり、目標に一歩ずつ近づいていく過程が面白いと感じています。私の研究は、これまでの常識を覆す新原理モータに関するものです。そのため、当初は実際にモータとして成立するのかどうかも不明な状態でした。そのような状態から、モータの動作原理を理論的に考察し、シミュレーションを使いながら原理と特性を明らかにしていきました。その上で、第一試作機の準備し実験的にモータが動作することを確認しました。実際にモータが動いたときは本当に感動しました。このように、目標に近づいていく過程が面白いと感じています。

瀧嶋さんが実験をしている様子

 

Q. 研究での苦労はありますか?

自分の推測した通りの結果にならなかった際、その要因を考えること、どのようにしたら改善できるかを考えることに日々苦労しています。基本的に研究は、これまでに誰も行ってこなかったことに挑戦することだと考えます。当然、本やインターネットに答えはありませんので、自ら考えなければなりません。そういった際には、教科書に載っている基本的な技術に立ち返り考察するように心掛けています。そうして考察した結果から仮説を立て、その仮説を検証しながら進めています。この繰り返しによって、目標に一歩ずつ近づいていきます。

 

Q. 学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

下記の国際会議3件の発表を経験しました。国際会議出席に向け、まずは発表論文の作成と提出があります。そして国際会議の発表論文には査読といわれる論文の審査がありますので、優れた研究内容に加え、それを査読者に理解してもらうための英語力が必要です。そのため指導教員の堺教授から研究内容と英文に対するたくさんの指導を受け、作成を行いました。そして、発表が決定した後は発表資料の作成です。海外の人にも理解してもらいやすいような資料作成を心がけて準備をしました。準備の段階で、改めて自分の研究内容について考察し、さらに理解を深めることができました。

International Power Electronics Conference (IPEC) 2018 -ECCE ASIA-

XXIII rd International Conference on Electrical Machines (ICEM) 2018

20th European conference on power electronics and applications (EPE) 2018 -ECCE Europe-

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

 

国際会議参加という貴重な経験の中で、たくさんの刺激を得ることができました。参加者は世界の企業の技術者、教授や学生です。英語での発表は困難でしたが、自分なりに分かりやすい発表を心がけ、多くの聴講者から質問をもらうことができました。また、自分の専門領域に近い世界各国の研究者の研究動向を知ることができ、強い刺激を受けました。帰国した今は、より一層研究に専念しています。

国際会議に参加する意義は、研究内容の共有や意見交換の中で、最先端技術を学ぶことに加え、世界各国の研究者から刺激を受けることと感じました。さらに、世界中の人々とより深い意見交換を行うためには共通語である英語の能力向上が必須であると強く感じました。

瀧嶋さんポスター発表の様子

Q.今後の目標をお聞かせください。

私は、世界中を豊かにする技術を生み出すことのできるグローバルな技術者になりたいです。そのためには、語学力や専門的な知識はもちろん、広い分野の知識も必要と考えます。残りの学生生活では修士研究に一層力を入れ、自信を持って修了できるような修士論文を書きたいと思っています。さらに修士修了後は、大学院生活で培った主体性や情報収集能力等を最大限に発揮し、自分の能力を高めていき、達成したいと思っています。

 

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

大学院では、学部までではできない経験から様々な能力を得ることができ、自分を高めることができると思います。具体的には、日々の修士研究、国内・海外の学会発表、実験等のTA・後輩への研究指導等です。私もまだまだ未熟ですが、修士課程の2年間で様々な経験をし、学部課程の時に比べ大きく成長できたと思います。

そして、大学院に進学する最大のメリットは「自信がつく」ことだと考えます。修士の2年間で頑張ってきた実績によって自信を持つことができると、待ち受ける困難や自分とって未知の分野にも恐れずに立ち向かうことができます。

 

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