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先輩からのメッセージ 柿島 隼徒さん

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Q.進学を決意したきっかけは?

私が大学院進学を決意したきっかけは、研究や勉強に対して、今まで以上に本気で取り組みたいと感じたためです。
私が所属する都市環境デザイン学科では、4年時に研究室配属が行われ、就職活動とともに研究を開始することとなりますが、研究を行うためには時間が短く、物足りなさを感じていました。その様な中、就職活動をしながらも大学院のことが頭から離れず、一度大学院進学に関して本気で考え、両親や先生方に相談をしました。他の人に相談することで、自分自身が本当に挑戦したいことの整理が出来、大学院進学および研究や勉強を2年間本気で取り組むことを決意し、2年後の自分に希望を持って進学しました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

現在、私は浄化槽をテーマに研究を行っています。浄化槽とは、下水道が整備されない地域において各家庭の生活排水を、微生物を用いて処理する施設となっており、公共用水域の保全や水生生物等の生態系維持の役目を担っています。しかし、浄化槽内の微生物処理に伴って、温室効果ガスであるCH4やN2Oが生成、排出されており、地球温暖化の一因となっています.私の研究では、これら浄化槽から排出される温室効果ガスの削減を目的としています。浄化槽における温室効果ガス排出削減方法を開発することが出来れば、既存の浄化槽を維持管理するうえで、簡易な運転方法の変更を以って、より環境負荷の低い浄化槽を開発できると考え取り組んでいます。

          

 

Q.研究のおもしろみはどのようなことですか?

私が行う研究の面白みは、実際に人が利用している施設を対象としていることで、毎回異なる   生のデータを得ることが出来、そこから要因を突き止め、改善策を考察できることです。私の研究では、実際に利用されている浄化槽の現場調査を主体としており、毎回異なるデータや現場の様子を見ることが出来ます。そのため、毎回異なるが故に、データの取りまとめや解釈の仕方に苦労する時もあります。しかし、それらを一つ一つひも解くことで見えてくる結果があり、それらを見つけ出すことに苦労と同時に面白さを感じています。また、最終的な目標が温室効果ガスの削減であり、世の中に貢献できる研究であるため、やりがいを持って取り組んでいます。

 

Q. 学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

私の研究では、日頃から行っている現場調査等のデータ収集が重要となります。そのため、日々の研究活動を確実に行うことが、学会発表に向けた大切な準備であると考えています。しかし、学会発表が近づけば、これまでのデータ整理や解析等から、私が発表したいことに焦点を当て、内容の構成を考えます。その際には、なぜこの研究を行うのか、なぜその結果に至ったのか等、先生と相談しながら自問自答を繰り返し、発表資料を作成します。また、あまり難しい発表資料ではなく、多くの人が1度聞いて理解できるような資料を作る様に心掛けています。発表資料が完成してからは、ひたすらに練習を行い、聞きやすい発表となるように努力しています。

 

Q. 学会での発表はいかがでしたか。

学会発表当日は、多くの刺激を受けることが出来ます。私自身の発表や質疑応答では、とても緊張します。しかし、他者からの意見や指摘を受け、他の研究者の発表を聞くことで、多方面から研究を見つめ直すことが出来ます。それらを研究に活かすことで、研究のステップアップとなり、研究に深みが出ることが実感できます。学会発表に向けた準備や発表当日は、大変なことが多くありますが、それ以上に得られるものが多くあると感じているため、学会発表にも積極的に取り組むようにしています。また、学会発表で表彰されることにより、今の研究が外部からも認められるものとなり、将来的な研究の発展も期待されていることが実感でき、より一層の努力をしようと感じました。

・第44回土木学会関東支部技術研究発表会
(優秀発表賞受賞)

・第52回日本水環境学会年会

・土木学会平成30年度全国大会第73回年次学術講演会

 

Q. 現在の課題と将来の目標(夢)は?

現在の課題は、浄化槽からの温室効果ガス削減方法を実証することです。これまで積み上げてきた現場調査や結果から、浄化槽からどのようにして温室効果ガスが生成され、排出されるのかが明らかとなってきました。そのため、現在は、考案した温室効果ガス削減方策を実証する段階を取り組んでいます。これら温室効果ガス削減方策を実証することが出来れば、既存の浄化槽に広く普及できると考えています。将来の目標としては、日本で開発された浄化槽という技術を海外、特に発展途上国に普及したいと考えています。既に、海外普及も行われていますが、多くの問題があると聞いています。私はその一助でも、挑戦したいと考えています。

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

大学院進学を迷っている、考えている方は、是非、進学するべきです。私自身、大学院進学は迷っている時期もありましたが、人生の2年間だけ本気で研究や勉強に取り組む時間があっても良いのではないかと考え、進学しました。大学院に行くことで、社会に出るのが遅れたり、多額の学費が必要になったりと、様々な問題が生じることもあると思います。しかし、勉強が出来る恵まれた環境にあり、援助してくれる制度も多くあります。大学院に進学して研究や勉強、様々な活動に本気で取り組み、自分自身に刺激を与え、成長させる気持ちを持てれば、2年後の自分に期待して多くのことに挑戦でき、それらを楽しむことが出来ると思います。

 

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