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国際地域学研究科 先輩からのメッセージ(貫 久望子さん)

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国際地域学専攻 博士後期課程2年 貫 久望子さん

掲載されている内容は2013年6月現在のものです。

貫 久望子さん

開発途上国で、国際協力に関する仕事をする。その目標に向かって突き進んでいます。

Q. 子どもの頃から将来の目標があるそうですが?

子どもの頃に見たテレビ番組が、私の将来進むべき道を決めました。それは途上国の飢餓や難民問題を取り上げたものでしたが、それ以来、このような国で何か役に立ちたいと考えるようになりました。高校生になってある本を読み、途上国にとって医療の必要性はもちろんですが、その前段階である水や食料、保健分野における問題解決の重要性を知りました。そこが充実していれば落とさなくても済む命があるのではないかと考え、大学は環境分野で優れた高知大学で農学専攻を選びました。そしてさらに高知大学大学院に進学し、修士課程まで研究を続けました。

Q. 修士課程では何を研究しましたか?

カンボジアの地下水のヒ素汚染問題に関して研究しました。ヒ素除去装置による浄水を現地の住民に供給するプロジェクトの一員として、現地で長期間滞在して活動を続けました。地下水に含まれるヒ素濃度などの水質項目を分析し、浄水装置の効果や処理水の供給量など、化学的側面から取り組みました。

Q. 東洋大学大学院で学ぼうと思ったきっかけは?

このカンボジアにおけるプロジェクトで、ヒ素除去装置のモニタリングを実施していた際、現地の住民はヒ素に対して危惧はしているものの、浄水を使用する頻度が低く、装置の管理もしないという状況に直面しました。この問題を抱えて悩んでいる時に、現地で本学教授の北脇秀敏先生にお会いしたのです。こんなにきれいな水が作れるのに、なぜそれを上手く供給できないのだろう。その悩みを北脇先生にお話したら、その問題の解決方法は国際地域学の分野で研究できるよと教えていただきました。国際地域学の分野は、それまでの理系分野とは全くフィールドが違います。しかし、国際協力のエキスパートになるためには、絶対に必要な分野。高知大学の担当教員の薦めもあり、この分野で著名な北脇先生のもとへ飛び込みました。

Q. 今取り組んでいる研究は?

研究テーマは、開発途上国における衛生と水に関する研究です。現在はそのケーススタディとして、カンボジアでJICAの新しいプロジェクトに参加しています。これは殺菌剤入り石けんの普及による衛生状況向上のためのプロジェクトで、経済的、文化的側面からアプローチしています。たとえば、石けん一つにしても、住民の収入の中から衛生消費に対する支出額に見合っていなければ彼らは買いません。また、手洗いに使う石けんというものに対する価値観の違いもあります。経済的側面を定量化し、カンボジアのみならず途上国全般で使える数式を作ることも必要で、難しいですがやりがいのある研究です。

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