食環境科学専攻

GRADUATE SCHOOL OF FOOD and NUTRITIONAL SCIENCES 食環境科学研究科 食環境科学専攻 板倉キャンパス

About

食を取り巻く環境を科学的に読み解き、
世界的な諸課題の解決に挑める人材を育成

グローバルな視点から食を取り巻く環境を科学的に考察し、国際的な幅広い視野に立って、更に高度な知識と研究能力を身に着けることができます。世界・日本社会が直面する、多様な食環境科学領域での諸問題に対して、解決に向けた強い責任感と倫理観を持って、新たなイノベーションを創造して解決を図る研究者、技術者、教育者等の人材の育成を目的としています。

食環境科学専攻の3つの特徴

01 食の研究、開発に足る知識と能力を養う

3食の研究、開発に足る知識と能力を養う

「専門科目」と「研究指導」を組み合わせたカリキュラムを体系的に学べます。専門性に根差した知識、「食」の研究開発に必要な探究能力や実践力を養います。

02 新しい形の実践的経験に挑戦できる

新しい形の実践的経験に挑戦できる

食の領域で活躍する最先端の企業人や研究者を講師として招き、今までにない多角的な思考に触れることで、先導的人材から卓越思考に触れる新しい形の実践的経験に挑戦します。

03 互いを尊重し合い、新しい食の未来を創る

互いを尊重し合い、新しい食の未来を創る

海外での研修や研究、国際学会などの活動をとおして、国際社会で通用する日本と海外の食を相互尊重する力、共生・協業できる能力を習得します。

# こんなことも食環境科学専攻の学び

次世代の食の教育(食育・栄養・衛生などの教育)と研究(食を取り巻く様々な問題に対する研究)を行う拠点として、近隣の企業人や研究者との交流を深め、地域との連携活性化の基盤を形成し、OJT (on the job training:実践型教育) ・MOFD (management of food development:起案・研究開発・製品化までの一連のプロセスを学ぶ) を通して「食の未来」について考えて行ける“領域総合力”を身につけます。

# こんなことも食環境科学専攻の学び

教員一覧

  • M:博士前期課程・修士課程の研究指導担当教員
  • D:博士後期課程の研究指導担当教員

主な研究テーマ

過去の修了生の研究テーマを掲載しています。下記一覧をご覧ください。

2022年度修了生研究テーマ一覧 (98.2KB)
2021年度修了生研究テーマ一覧 (95.8KB)
2020年度修了生研究テーマ一覧 (84.0KB)

3つのポリシー

教育研究上の目的

【博士前期課程】

1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか

高度な倫理観によって、生命と健康、食の安全に係る分野において、指導的役割を果たすとともに、食環境科学領域における諸課題について、グローバルな幅広い視点から解決できる高度な専門知識、解決能力、行動力等を有する高度専門的職業人を育成することを目的とする。

2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的

以下の能力を修得させることを目的とする。

  1. 食環境科学領域の新しい分野を切り開いていける能力
  2. 修得した知識・技能を食環境科学領域の各分野に活かせる能力
  3. 食環境科学領域で独立して行動し、問題を発見すると共に、リーダーシップを発揮して解決に当たる能力
  4. 国際社会で日本食文化と相手の食文化を互いに尊重しながら共生・協業できる能力

【博士後期課程】

1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか

「生命と健康、食の安全・安心に係る分野で活躍できるグローバル人材の育成」を目標とし、食 を取り巻く諸課題を実践的問題と捉え、基礎学問(理学)に基づいた科学的思考と実践科学(家政学)的な人間栄養学的思考の2つの学問領域を融合して考察することで、国際的な幅広い視野に立って、更に高度な知識と研究能力を有し、世界・日本社会が直面する多様な食環境科学領域での諸課題に対して新たなイノベーションを創造して解決を図る人材を養成する。

2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的

教育研究上の目標は、以下の2点となる。

  1. 基礎学問領域(理学:自然科学・生命科学)を基盤とする独創力および発展的展開力の素養と、実践科学領域(家政学)における人間栄養学的知識の2領域を融合・発展させることにより形成される「食環境科学領域」の高度な専門知識を養う。

    基礎学問領域(理学)を基盤とした食環境科学領域における独創力・発展的展開能力

    基礎学問(理学)的アプローチによる食環境科学の境界領域や新しい研究分野を開拓し、創成しうる柔軟性と創造力

    実践科学(家政学)的思考に基づいた食環境科学領域における問題解決能力

  2. 食環境科学領域での高度な実践能力を獲得する。

    食を取り巻く諸課題をグローバル及びローカルの両側面から理解できる幅広い視野

    専門技術者、研究者、教育者としての社会的役割の理解とそれに基づいた行動

    自らの考えを伝えるコミュニケーションおよびプレゼンテーション能力

    自立して研究を推進できる高度な実践能力

ディプロマ・ポリシー

【博士前期課程】

以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数等を満たし、修士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、修士の学位を授与する。

  1. 哲学教育に基づき、高度職業専門人としての倫理観や高い見識を修得し、リーダーシップ を発揮し、社会貢献できる能力を身につけている。
  2. 英語による食環境科学の知識・知見及び専門的研究手法や技能を身につけている。
  3. 幅広い知識(基礎的素養)の涵養とともに、生命科学的視点に立って、食品機能とこれが健康維持・増進に果たす役割を一層深化させた専門知識を身につけている。
  4. 研究成果を社会に還元できる視野の広さと実社会で通用する実践的能力を身につけている。
  5. 自らの設定した課題について、基礎研究、臨床研究、調査研究のいずれかの研究手法を用いて考察する能力を身につけている。
  6. 課題解決能力、プレゼンテーション能力、論理的思考力などを修得し、自らの研究成果等を国内および国際学会での発表、学術論文の執筆を通じて情報を発信できる能力を身につけている。

【博士後期課程】

食環境科学研究科博士後期課程で定める修了要件を満たし、下記の能力を備えた者に学位を授与する。

  1. 高い倫理観と豊かな見識を修得し、国際社会においてリーダーシップを発揮して、社会貢献できる能力を修得している。
  2. 英語による高度な食環境科学領域の専門知識・知見および専門的研究手法や技能について理解し、修得している。
  3. 食環境科学領域において、自ら解決すべき課題を設定でき、高度な研究を独立して遂行できる能力を身に付け、その研究成果を社会に広く発信し、還元できる能力を修得している。
  4. 食環境科学領域において、大学、研究所および教育研究機関で教育・研究指導業務を行うために必要な能力や知識を修得している。
  5. 課題解決能力、プレゼンテーション能力等を修得し、自らの研究成果を国際学会、国際学術論文等を通じて的確に情報発信できる能力を修得している。
カリキュラム・ポリシー

【博士前期課程】

1. 教育課程の編成/教育内容・方法

ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組み合わせた教育課程を体系的に編成する。授業科目は基盤教育科目と領域 専門科目を配列し、食環境科学領域における高度で幅広い知識を修得すると同時に、高度職業専門人となるための高い実践力と国際的に活躍できる学際的研究能力を教授する。研究指導は領域専門科目を通して、「食」を科学的視点から理解し、生命現象と食に関する深い知識を修得するとともに、食環境科学分野における世界の先端科学をリードする実務能力を指導する。

2. 成績の評価 

成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。 

  1. 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
  2. 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、 論文報告会等を通じて、研究指導教員および本専攻所属教員により組織的に評価する。
  3. 学位請求論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。

【博士後期課程】

食環境科学研究科博士後期課程では、国内外の産業界においてグローバルな視点からリーダーシップを発揮し、新しいイノベーションを構築する創造性・柔軟性を持った豊かな研究・開発能力を有する人材の育成、食環境科学を専門とする大学教員および研究者を輩出することを目的としている。そのために必要な高度な研究能力および豊かな学識を養うため、次の方針に基づきカリキュラムを編成している。 

  1. 高度な幅広い研究能力を育成する目的で、専門領域の異なる研究室で一定期間研究指導を受ける研究インターシップ制度を導入する。
  2. 学生の国際性を涵養する観点から、サマー・インスティテュートや学会等を含め、一定期間外国の大学(海外提携校)等で教育やトレーニングを受ける機会を提供する。
  3. 研究指導については、博士論文完成まで主査と複数の副査(外部施設も含む)が継続して指導を行うほか、研究指導の効果をあげるために、研究科教員全員が出席する研究指導報告会を随時開催し、組織全体で各大学院生の研究力向上をバックアップする。
  4. 研究科教員組織でカバーできないより専門的な研究指導等が必要な場合は、本学の他研究科の教員や外部の国立研究機関等に所属する専門家に研究指導に参画いただき、スムーズな研究指導体制を構築する。
  5. 客観的に研究科の教育・研究レベルを確認すると同時に、その質を担保するために、外部評価委員会制度を導入する。
アドミッション・ポリシー

【博士前期課程】

入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。 

  1. 生命科学的視点に立って、食品機能科学の基礎的知識・技術を有する者
  2. 「食」、「栄養」、「健康」の関わりに関心を持ち、国民が全体として生涯にわたり健康的で明るく、活力ある生活が送れるよう、地球社会の発展に貢献するという強い意志を有しており、下記のいずれかの意欲のある者
    ① 生命と健康、食の安全・安心に関わる専門技術や実践力、総合力を駆使し、高度職業専門人としてグローバル社会に貢献する意欲がある者
    ② 健康科学、運動生理学を総合的に身に付け、専門性を活かし社会的課題に対して積極的に問題解決していく意欲がある者
    ③ 専門知識を活かしてチーム医療や栄養行政で、健康寿命延伸に貢献する意欲がある者
  3. 食環境科学の知識を用い、社会貢献できる能力がある者
  4. 食環境を取り巻く社会的諸課題について、学士課程修了相当の基礎的な知識を用いて、自らの研究課題を設定する能力がある者
  5. 自らの研究課題について的確に発表し、自身の言動に責任を持って議論に臨む意欲がある者

【博士後期課程】

食環境科学研究科博士後期課程では、グローバルな視点から食を取り巻く環境を科学的に考察し、 国際的な幅広い視野に立って、更に高度な知識と研究能力を有し、世界・日本社会が直面する多 様な食環境科学領域での諸問題に対して新たなイノベーションを創造して解決を図る人材を養成することを目的とする。そのために、本研究科では主に以下に示す能力、資質および意欲を持つ 学生を積極的に受け入れる。

  1. 世界・日本社会が直面する解決すべき「食」、「栄養」、「健康」に関係する食環境科学領域における社会的な諸問題を理解できる高度な知識を有している者
  2. 食環境科学領域における高度な研究能力・技術を有し、研究の方向性・目的意識が明確で、 リーダーシップを備え、社会貢献に意欲的な者
  3. グローバルな幅広い視野を身に付け、食環境科学領域の諸問題の解決に向けて、自立して 研究活動を行う意欲がある者、または食環境科学領域の諸問題を解決できる人材を育成する意欲がある者
  4. 食環境科学領域の社会的な諸問題について、自らの研究課題を設定できる者
  5. 自らの研究課題の成果について、グローバルに的確に情報発信できる能力を有する者